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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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121/648

121【ウーちゃん紹介と魔導具三点】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


少し短いため、3話連続投稿します(1話目)

「で、登録の方なのですが」

「はい」

「実は、旅先で、とある魔獣に懐かれまして」

「ほぉ、それで登録を、というわけですな」にこやかだ。「して、とある魔獣とは?」

「ケルピーと言って、わかりますか?」

「ケ、ケルピーですと!?」彼も受付嬢も驚いている。

「驚くのも当然です。私も驚きましたから」

「ど、どちらに?」

「馬車留めに繋がれています」

 ふたりが窓辺に駆け寄り、外を見る。位置的にそこから見えるのだろう。

「白い馬です」と言っておく。

「ふつうの馬に見えますが?」

「なんか陸上だと、ふつうの馬になるようで、そうなると外見上の違いはわかりませんね」

 エッヘ・ウーシュカと説明するよりはいいと思ってのウソなのだが。

「初めて見ました」と呆然と口にするギルマス。

「あの」と受付嬢。「従魔契約はされたのでしょうか?」

「はい。名前を付けたら、自動的に」

「もしかして」とギルマス。「“ウーちゃん”ですか?」

「おや、どうして、お知りに?」

 ギルマスが、しまった、という顔をした。オレはほくそ笑む。

「申し訳ございません。わたくし、鑑定スキルを持っておりまして」

「あっ、なるほど。では、商品なんかの鑑定も?」

「はい、やっております」とうなだれている。

「結構ですよ。見られても恥ずかしくはありますが、人様に顔向けできないことはしておりませんので。それに商売をしていれば、それなりに勘繰られます。ですから私は気にしませんよ。むしろ、私のことを知ってもらえた、と思えば」

「おお、素晴らしい。ありがとうございます」と頭を下げる。それから顔を上げ、「では、従魔登録はのちほど、彼女が行なわせていただきます」

「わかりました」

「魔導具の登録とのことでしたが、場合によっては、すでに登録されている場合もございます。その点はご容赦ください」

「はい。で、ちょっと数があるのですが」

「お見せいただけますでしょうか」

「まずは、冒険者向けを」

 魔導ライター(日本での正式名称は、点火棒®。チャッカマン®の方がわかる?)、魔導コンロ(火が出るタイプ。IHはわかりにくそうだし)、魔導飲用水ポット(まんま。本当は温水も出せたが、そのまま火にかけられる方がいい、とランドルフに却下された。熱伝導率がいいので、銅貨で作成)の三点。

 それぞれを使って見せた。

「素晴らしいですね」

「ありがとうございます。まぁ、上位冒険者に限定されるでしょうがね」

「これらは、サブ様がお作りに?」

「はい。腕のいい魔導具師と出会いまして。教えてもらったのです。護衛の冒険者と旅をしていますと、こういうもののアイディアが思い浮かぶので、ありがたいです」

「なるほど」


※点火棒®、チャッカマン®

  ライターの一種。ウィキペディア参照。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)

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