116【今後のこと】
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少し短いため、3話連続投稿します(2話目)
「わかった。信じよう。それでサブがテイムした上位魔獣とはなんだ?」
「あぁ、繋がっていなかったか。エッヘ・ウーシュカだよ。今は馬化しているが、本来は巨大だ。ランドルフ、ドラゴンと比べて、どうだ?」
「少し小さい。だが、それでも充分な大きさだ。暴れれば、災害級だろうな」
「そんなものを村に入れたのか」
「心配ないさ。あれもバカじゃないからな」
「どうやって、テイムしたんだ?」
「秘密。知りたければ、本人に聞けよ。まぁ、近付けるかどうか、知らないがな」
「やめとく。で、このあと、どうするつもりだ?」
「まぁ、《探索の神獣》とは、ここで別れようと思う。どうだ?」とバッケルに問う。
「異論はない。もともと別のパーティー。森を抜けるために組んだんだ。ここで別れるのは、当然だ。だが、いつでもいい、手伝えることができたら、声をかけてくれ。依頼じゃなくても」
「ありがとう。そのときは、遠慮なく」
オレたちは握手する。
「で、オレたちはひとまず一泊する。どうするかは、まだ決めていない」
「わかった」とギルマス。「あとでギルドに来るか?」
「まぁ、素材もあるしな。商業ギルドで魔導具を登録したいとも考えている」
「オレは」とランドルフ。「兄貴に報告を入れる」
オレはうなずく。
「とにかく、今日は休もう。エールも飲みたいだろう、ダルトン?」
「ハッ! エール!」
目の色が変わったダルトン。ずっと、飲みたい飲みたい、と言っていたからな。
そのあと、すぐにギルマスと《探索の神獣》が出ていった。
オレたちは、女将さんに宿代を支払い、部屋を借り、ダルトンとランドルフが出かけていった。
「ところでさ」と女将さん。「食事はどうする?」
「厨房を貸してもらえますか?」
「いいよ」と笑顔の女将さん。「部屋で調理されるよりはいいからね」
厩舎に馬二頭を連れていく。
果物を要求されたので、両方に与えた。
「今日は、もうどこにも行かないから」
『旅は終わりか?』
「これからだよ。まぁ、予定はまだまだ決まってないけどね」
『そうか。なら風呂に入りたいのぉ』
「風呂か……考えておくよ」
厩舎前は、風呂場を出せる程度には広さがある。でも、キンピカだから、女将さんに見せたくないんだよなぁ。
みんなのところに戻ると、こちらでもお風呂の話になっていた。入りたい、と言う。まぁ、オレも入りたいけどね。
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