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異世界に勇者召喚されたけど、冒険者はじめました  作者: カーブミラー


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100/648

100【魔導具とラキエルの運動】

続きを読んでいただき、ありがとうございます。励みになります。


少し短いため、3話連続投稿します(1話目)


残酷シーンあり

「おはよう」と起きてきたのは、人間族のバッケル。

「おはよう。みんなは?」

「まだ寝てる。安心して眠れて、余計に眠っているみたいだ」

「そうか」

 朝飯にする。

「いつもこんな感じか?」

「うん。もう板についた感じだな」

「夜も静かだったが」

「そうだな。ゴブリンとウルフが来たけど、さっさと倒したからな」

「そんな騒がしくはなかったが?」

「コイツの魔導具で」とオレを指して、ダルトン。「倒してるからな。すぐに終わる」

「魔導具で?」

「コイツは魔導具師なんだ。で、結構、便利なものが多いんだ」

「どんなものなんですか?」

 オレが答える。

「昨日、見せた魔導具を改造したものだよ」

「昨日の、というと、あの雷の?」

「そう」

「具体的には?」

 雷爆弾・静を出す。で、説明。

「こんなもので……で、ゆうべは何匹を?」

「ゴブリン十五、ウルフ十二だな」

「すごい。売らないのですか?」

 オレは、苦笑い。

「ここから抜け出たらね。なんせ、ここで作ったので」

「あっ、そうか」


 エッヘ・ウーシュカにゴブリン提供。バッケルが驚いている。

「毎朝、やっているのか?」

「そうだね。最初はゴブリンの死骸を処分するのに困って流してたんだ。そしたら食いついた。以降、毎日やっているよ」


 しばらくするとだんだんと《探索の神獣》の面々が起き出してきた。マナミが彼らにも朝食を出す。


 昼前にラキエルがいつもの運動をする。こっちもわかっているので、準備する。

 索敵さんが反応。

「オークが六匹。いや、キングがいる」

「キングを入れて、六匹?」ダルトンが聞いてくる。

「そうだ」

「よし。四人で、やってみろ! ランドルフはいつでも掩護に!」

 四人が駆け出す。マナミがローブをまとう。

 ラキエルが引き返してくる。

 森からオークの姿が。ラキエルを追いかけているようだ。

 ラキエルと四人がすれ違う。

 ハルキとエイジが魔法を発動する。ストーンバレットでオークの目を狙う。

 ものともしないオークたち。

 男子ふたりが立ち止まる。キヨミが少し後ろで詠唱準備。マナミが消えた。

 エイジが地面に手をつく。オークたちの足元の地面が凸凹になる。

 そこにオークたちがひっかかり、転ぶ。

 後方のオークたちは、それを見て、足を止めた。

 ハルキが魔法発動。マグマバレットだ。

 この攻撃にオークたちは痛熱でのたうちまわる。

 オーク・キングが胸を叩いて、ドラミングする。

 だが、次の瞬間、キングがよろめく。

 マナミの吹き矢が当たったのだ。最近はしびれ薬を使っているマナミ。これは睡眠薬だとすぐには効かず、有効性が低かったからだ。

 キヨミがキングにウォーターカッターを放ち、首をカットする。最近はこの魔法の威力が上がっていた。

 男子ふたりが、もがくオークたちを始末していく。


読んでいただき、ありがとうございます。面白ければ、ブックマーク、評価をお願いします。励みになりますので(汗)

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