全身白い亜人美女登場!?……だれ?
「ほっ、よっ」
すごい!身体がヤバいくらい動く!
森の中に山道とかないので川の側をどんどん登っていってるが、明らかに前の自分じゃできない事が出来ている。
ほら見てよ!重力が軽くなったみたい!
「うわ!」
「おっと」
ちなみにテイマーらしくマスターを片手で抱き抱えながら走行中!
テイマーの特権といえばこれだよね!移動手段!まぁ僕使われる方だけど!
おんぶは見た目がなんかアレなのでやめた!
「マスター、しっかり捕まっていろ」
「え?うをぁぁぁあ!!」
僕がかなり高い滝の前で思いっきり足を踏み込みジャンプすると滝よりも遥か上へ飛んでいった。
「少し飛びすぎたな」
「ぎゃぁぁあああ!!!」
うん……ごめん。
多分僕が普通の身体だった時にこれやられると同じように叫ぶだろう。
紐なしバンジーみたいなもんだよね。
「よっと」
着地すると__
「……!?」
マスターが顔色悪くして白目剥いてる!?
やばい!やりすぎた!?
「ち、ちょ!?」
慌てて息を確認する……なんとか生きてるみたいだ。
どどどどどうしよ、気絶した人の対処なんて分かんないよ!?
人工呼吸?AED?救急車!?救急車何番だっけ!てかスマホとかこの世界にないいい!!
さらにある事に気付く。
「んな!?」
自分の手が半透明になっているのだ。
感覚はある……だが透けてうっすらと地面が見えていた。
「どうなってる!?」
なんだこの非科学的な現象は!?
いや!科学はよく分かんないけどとりあえずヤバい!
死ぬの?え?消えてなくなる!?
意識はあるけど意識あるまま死ぬ?
様々な最悪の事態が脳裏によぎったその時__
「そんなに慌てなくていいですよ」
「え____」
そこに立っていたのは、白い肌に赤い瞳、長い銀髪をたなびかせた美しい女性だった。
黒と赤の装飾が入ったドレスに、額から生えた漆黒の角、そして大きな白い尻尾――どう見ても人間じゃなかった。




