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異世界テイマー生活!あ、僕が使われる側なのね  作者: しぇいく
第四章

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不屈の勇者、今ここに


どこからともなく現れた光の矢がハルカに向かって飛んでいくのを最初に発見したのはエスだった。


「……!」


即座に弓を構え、矢を放つが__


「なに……!?」


エスの矢は力負けしてしまい、光の矢はそのまま勢いを保ったまま、ハルカの片翼を貫いた。


「ぐっ……!」


ハルカの翼はガラスが崩れるように砕け散り、そのまま制御を失い、空中でバランスを崩し、急速に高度を失いながら地面へと落下していく。


「ハルカ!」


エスが声を上げ、走り始めるが、その言葉はハルカの耳には届かない。

彼女の体はまるで無力な人形のように、地面に向かって落ちていく。


マンタティクスが険しい表情で叫んだ。


「天使め!裏切ったな!!」


デスフェニックスはその光景を目にし、好奇とばかりに鳴き声を上げた。

目に炎が宿り、空中で大きく翼を広げる。


再び巨大な火球を生成し、街に向かって投下した。

その火球で彼女ごと街を焼き尽くすつもりだ。


「させるか……!」


マンタティクスが再び両手を上げ、彼の異能『作成』が発動し、周囲の岩や石が何重にも重なり宙に浮かび、巨大な盾のように火球に立ちはだかる。


「これで……!」


だが、そこらへんの岩や石から作られた盾は火球の熱に耐え切れず、まるで砂粒のように一瞬で蒸発してしまう。


「っ!」


エスは全力でハルカに向かって走り続けていたが、エスの耳に再び光の矢の音が聞こえた。


「またか……!」


エスは即座にその場で止まり弓を構え、自らの魔力を最大限に高め矢を放つ。


再び矢が空中で交差し、激しい光の閃光が走った。


エスの矢はなんとか天使の矢を弾き、空中で砕け散る。


だがそのせいで確実にハルカに間に合わなくなってしまった!


「クソ!!!!」


“そこにいる”誰もがハルカを助けられないと悟った____



だが、“そこに居なかった”者は違う。




「なんだ!?」


「あれは__」


木々が倒れるのではなく、何者かに弾き飛ばされていく。

砂埃は一直線にハルカの真下に来て止まり、地面にクレーターを作りながら垂直に飛び__


巨大な火球をサッカーボールの如く蹴り返した。


「!?!?!!!??」


真上から見ていたデスフェニックスは、自分の技が返ってきたことに一瞬の判断が遅れ、直撃し空高く打ち上げられた。



一瞬で起きたあり得ない状況にみなが唖然とする中、1人だけ、その状況に慣れていて驚かない“魔王”が笑顔を見せる。





「まったく……遅いですよ、ネバーさん」





マンタティクスの視線の先にはデスフェニックスの熱で服が焼け裸の姿でハルカを受け止めたネバーの姿があった。




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