無我夢中の戦い
砂漠の広がる地平線の向こうに、ネバーは無言で足を進めた。
「俺は……どうしたいんだ……」
目の前に現れた巨大なサンドワームが、砂の中から頭をもたげ、鋭い牙をむき出しにして襲いかかる。
「来い……」
ネバーは冷静な表情で、サンドワームの攻撃をかわし、強烈な一撃を放った。
その拳が魔物の頭部に命中し、衝撃波が砂漠に響き渡る。
「次だ……」
彼は次々と現れる魔物に対して、一切の容赦なく攻撃を繰り出した。
サソリ型の魔物や砂漠のオオカミも、次々とネバーの前に倒れていく。
まるで戦場の嵐のようで、その破壊力は凄まじかった。
魔物を殺していく毎に心が晴れるのが解る。
「死ね……死ね……」
彼は怒りと悲しみをぶつけるように戦い続けた。
魔物の数は次第に減ると周りの死骸を力づくで結び、引き摺り次の場所へ行く__それの繰り返し。
「……」
死骸の山が出来上がると、無言のままネバーは引き摺りながら街へと戻った。
街の入口に近づくと、住民たちがその光景に驚き、そして歓声を上げた。
「ネバー様!ありがとうございます!」
「これでしばらくは安心です!」
住民たちは歓喜し、ネバーに感謝の言葉をかけた。
しかし、ネバーの表情は浮かばれない。
「……」
彼は無言で魔物の死骸を街の中央に運び、再びハルカの家へ戻り、あの時のベッドへ横になる。
「ハルカ……」
彼は呟き……目を閉じた。
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「なるほどっ……“心”ねぇっ」
日に日に弱って行くネバーを見て昔見た弱点を思い出す。
「心ってぃぅのは、毒みたぃに弱ってぃくんだねっ」
「____魔王様」




