罪
朝日が昇る頃、ハルカはすでに街を抜け出して砂漠の中を進んでいた。
彼女はネバーの装備を身に着けており、放射線の影響を感じることなく砂漠を進んでいる。
「私は……何をしているんだろう……」
心の中で自問自答しながらも、足を止めることはなかった。
最初はただ砂漠の奥深くに魔物を探しに行くつもりだったが、徐々に街から遠ざかっている自分に気づく。
「私、本当に街から逃げたかったんだ……」
その事実に気づいた瞬間、ハルカの胸に重い罪悪感が押し寄せてきた。
街の人々を守る責任から逃げ出した自分を責める気持ちと、自由を求める気持ちが交錯する。
砂漠の中を進む中、ハルカはネバーの装備がいかに強力であるかを実感していた。
放射線の影響を受けず、心なしか体力も持続する。
「……」
女神からもらったと言われるこの装備の話……嘘であってほしかった。
もしもここでいつもみたいに放射線の影響を受けて少しでも気分が悪くなれば諦めがついて街に戻っていたはずだ……
だけど健康な身体はさらに歩みを進める。
ネバーとの夜を思い返し、その温もりや優しさが彼女の心に刻まれている。
だが、それと同時に自分が背負っている罪の重さも感じていた。
「ネバー……ごめんなさい……ごめんなさい」
ハルカは涙をこぼしながらも、歩みを止めることはなかった。
砂漠の中での孤独と現実の厳しさが次第に彼女の心を蝕んでいく。
「……街に戻るべき……」
葛藤しながら歩くハルカの足取りは重く、不安と希望の狭間で揺れていた。
どちらに進むべきかを決められないまま、砂漠の広がりだけが続いている。
「私は、一体どこに向かっているんだろう……」
ハルカは立ち止まり、遠くの地平線を見つめた。
未来の不確かさに押しつぶされそうになりながらも、彼女は再び歩き出す。
「そう……これは確認……もしもこの砂漠に終わりがあるのなら道を作り出して、みんなで砂漠を抜けるべきよ……」
心の中でそう繰り返し、ハルカは一歩一歩、足を前に進めていった。
途中、足元の砂が音を立てて崩れるたびに、心の不安も大きくなる。
視界に広がる砂の波はまるで彼女の心の迷いを映し出しているかのようだった。
「ネバー……ごめんなさい……」
ハルカは涙を拭い、振り返ることなく進むことを決意した。
未来がどんなに不確かでも、彼女は前に進むことしかできなかった。
「私は……自分の道を見つけるしかない」
そう言い聞かせながら、ハルカは砂漠の果てを目指して歩み続けた。




