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異世界テイマー生活!あ、僕が使われる側なのね  作者: しぇいく
第四章

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勇者の重荷


デザート・スコリピクスの討伐を終えたネバーとハルカは、砂漠の夜の冷たい風を避けるために焚き火を囲んでいた。


焚き火の炎が静かに揺れる中、二人はしばらく無言で過ごしていたが、やがてハルカが口を開いた。


「ネバー、あなたも勇者だって言ってたけど……どうして今までそれを隠していたの?」


ネバーは焚き火を見つめながら答えた。


「隠していたわけじゃ無い、言うタイミングがなかっただけだ」


「そう……もしかしてだけど、あなたも召喚されたの?」


「あぁ、そうだ」


ネバーの言葉にハルカの顔が一瞬硬直した、焚き火の炎がその瞳に揺れ動く。


「私、ここに来る前は普通の女子高生だった。でも、召喚された後、突然勇者としての役割を与えられて……ずっと重い責任を感じているの」


ネバーは静かに頷いた。


「責任というのは、時に重すぎて押しつぶされそうになるものだ。だからこそ、誰かと共有することで少しでも軽くなることもある」


ハルカはその言葉に聞いて我慢できずに涙を浮かべた。


「ありがとう、ネバー。そう言ってくれるだけで救われる気がする」


ネバーはそんなハルカを見ずに焚き火を見ながら言った。


「いつでも君の力になるよ」


ハルカが涙を拭いながら言葉を続ける。


「あなたは強いのね……私と同じ責任を背負ってるのに」


「責任?」


ハルカは一瞬戸惑い、質問をする。


「生贄の話よ?」


ネバーは一瞬驚いたが、すぐに冷静さを取り戻した。


「生贄?いや、私はマスターから直接召喚されたんだ」


ハルカはその言葉に驚きを隠せなかった。


「マスター?え?そんなことが……あるの?」


ネバーは頷き、自分が召喚された時のことを話し、ハルカは深く考え込むように焚き火を見つめた。


「あの街には老人と子供しかいなかったわよね」


「あぁ……」


ネバーは静かにうなずいた。


「大人たちは、みんな勇者召喚の儀式で生贄にされてしまったの」


ネバーは驚いた表情を見せたが、すぐに冷静さを取り戻した。


「それが……君が背負っている重い責任の一つなんだな」


ハルカはうなずき、再び涙をこぼした。


「そうよ……老人たちはともかく、子供たちがね、言うの『お父さんを返して!』『お母さんを返して!』……って」


「……」


「私だって頼んだわけじゃない……だけど、どうしたらいいか分からない、どう考えたらいいか分からない__っ」


ネバーは優しくハルカを抱きしめた。

いくら自分をいじめていた相手とは言え、それ以上の重荷を背負わされている彼女の境遇に、同情の念が湧いてくる。

もしかすると今のハルカは、死よりも辛い現実を生きているのかもしれない。



「ありがとう……ネバー」


ハルカは再び涙を浮かべながら、ネバーの手を握りしめた。


「ありがとう……本当にありがとう、ネバー」


彼女の言葉は心の底からの感謝だった______



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