表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/11

いふ話~もしもあの続きがあったら~赤な人

(赤嶺健太の場合)


「…キミコはよ、あーゆーヤツがタイプなのか?…なんか優しそうってか、いつも笑ってるようなヤツ。べ、別に知りたくはないけどな!?女ってのはみんな優しい男が好きっていうからお前はどーなのかなって思っただけだからな!?」


 何を一人で焦っているのだこの子は。私は何も言っちゃおらん。

 というかだね?手を離してはくれないのかい?これは所謂"恋人繋ぎ"というものなのだよ。こんなデレはいらぬぞ?


「…どーなんだよ。」

 (フリフリ)

「……ふーん。タイプじゃないのか。…なら、俺は?」


 えっ!?随分直球じゃない!?いきなりどした!?


「驚くってことは全然気付いてなかったんだな。…まぁ無理もないか。俺、こんな態度しか取れねーし。」


 いやいや、赤嶺くんは十分わかりやすいよ?それがなんとも微笑ましいというか…。


「……焦るんだ。お前がいつか他の男に取られるんじゃないかって。だから!その、もし俺のこと嫌いじゃなかったら……俺を選べよ。」


 キタァーーーーーー!!きました!少年ボイスが請うこの感じ!かわいいっす!ぐりぐりしたいっす!!

 じゃなくて!赤嶺くん真剣だから!茶化しちゃいけないんだって!


「……今までヒドイ態度取ってきたのはわかってる。でも、お前を傷つけることは絶対しない。誓う。…なるべく、優しく出来るようにがんばる。だから、」

「そのままでいいよ…」

「えっ?」


 んもぅ!きゅんきゅんしちゃうなぁ!こんなこと(素敵なボイスで)言われて、嬉しくないわけないじゃん!

 それに、赤嶺くんは他の対象者たちと違って、なんか自然体で居られるんだよね。ツンデレだけど、全然ツンな感じしないし。

 この気持ちがまだ"恋"なのかはわからないけど、それでもいいのかな?


「いいに決まってるだろ!お前が追いつかない分、俺が好きでいるから!あ、いや好きってそういう意味じゃ…いやいや!好きだぞ!他のヤツらになんか負けないぐらい、お前が好きだ!」


 おぅ!こんないつ人が来るかわからない廊下でそんなこと叫ばないで!叫ぶより囁いて!マイボイスレコーダーに!


「……あぁ!もう我慢出来ねぇ!なんっでそんな可愛い顔すんだ!謝んないからな!」


 なにが?ってえっ……


「ん!?んん!……ぁ、ぅん……!」


 キスですか!いきなりのキスですか!言葉は一見乱暴なのに、すごい優しい……じゃない!何流されそうになってんだ!ここ廊下!誰かに見られたらどーすんの!


「ん、あかみ、ねく…ん、やめ……んん!」

「ちゅ、はぁ…やだ。ずっと我慢してたんだ。もぉ無理……んちゅ、ちゅ、ちゅ、…キミコ、あまいな……(ペロッ)おかしみたいだ…ちゅ。食べてみてもいいか?」


 喜んでーって、言うかバカ!こんなとこでこんなこと……もう腰抜けそうだよ!


「…ちゅ。足震えてるぞ?……さっきのヤツみたいにお姫様抱っこしてってやろーか?」


 ちょ、小鹿状態なのに耳元で喋らないで!しかも常にない色気が漂ってるよ赤嶺くん!どこでレベルアップしたのさ!


「ちゅ。……俺、初めてだからまだあんま上手くないけど、キミコをドロドロに溶かすぐらい上手になるから、一緒に練習しような?」


 いいよもう!十分だよ!口も耳もおなかいっぱいですってばぁーーー!!

リップ音が多いのは仕様です。一応乙女CDの世界なので。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ