番外編⑥ その一 女子会?
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天羅大闘制覇も無事終わり、週末を迎えた面々だったが女子全員にメールが届いた。
――◯月◯日の土曜日に女子会を開きます。女子会の開催は絶対です。天聖駅前のデスゲムに集合してください――
内容はこのようなものだった。これに一同は騒然となった。そうまた新たなデスゲームが――
『いやいやただの女子会の誘いだよねこれ! デスゲーム風に書いているけど普通に女子会ていうかデスゲムって何!? その名前の方が物騒だから!』
そんなツッコミが聞こえてくるようだったがこの決定は覆らず、約束の土曜日にメールを見た女子たちが結集した。なおデスゲムとは全国展開しているファミレスチェーン店の名称であり、別にデスゲーム会場ということはない。
「あ、いたいた。もういきなりどうしたのさ舞」
「女子会だなんて少し驚いたよ。だけど楽しそうだね」
そう言って鈴木と佐藤の二人が席についた。ちなみに先に席についていたのは花咲 舞子であり笑顔の二人に対して妙に顔が真剣である。
「おまたせいたしました。今回はお呼ばれして嬉しいです」
「醜いオスのいない女子会なら大歓迎よね」
「うむ。男などいらぬ! 退く! 近づかせぬ!」
「オスなんて百害あって千害しかありませんからね」
次にやってきたのは星彩、マックス、キャラット、フォワードという四人だった。四人の内、三人は男嫌いという点で共通しており、男に対しての反応はとても物騒である。
「あはは、害しかないよねそれ」
「中々手厳しいね~」
「私も呼ばれて良かったのか?」
続いて登場したのは菜乃華と真弓と美狩の三人であった。どうやら星彩たち四人の話を聞いていたようで菜乃華が苦笑していた。
一方で美狩からは戸惑いも見られる。あまりこういう場に慣れてないのかもしれない。
「委員長との女子会だなんて最高よ!」
「おほほほ、お呼ばれして差し上げたですわ~」
最後に加わったのは光と金剛寺の二人であり、まさに錚々たるメンバーであった。
「とりあえず何か頼もうか」
「私はとにかくロイヤルな物を頼みますわ」
「ファミレスでそれは難しくない?」
「ここの料理美味しいですよね。私も参考にしようかな」
「委員長の料理ならどんなものでも私はウェルカムよ!」
「本気か死ぬわよ!」
和気藹々とする一同、そんな中、突如舞子が立ち上がりバンッとテーブルを叩きつけた。シーンと静まり返る中、舞子が深刻な顔で言った。
「今日は皆さんに私の相談に乗ってもらいます」
そう、これこそが新たなデスゲームの幕開けに――
『いやなってないよね! ただ相談に乗って欲しいだけでデスゲーム風を装っているけど、そんな内容じゃないよね!』
『シンキチうるさい』
こうして様々な思惑が交差する女子会が開幕するのだった――
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