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【コミカライズ】異世界帰りの元勇者ですが、デスゲームに巻き込まれました【本編完結】  作者: 空地 大乃
第九章 様々なデスゲーム編

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番外編 その七 安心で安全なお化け屋敷へ行こう

いつも感想や誤字脱字報告をありがとうございます!

「結局ソフトクリーム屋も知らない内に毒を盛られていたみたいだな」

「まぁ遊園地ならそういうこともあるよね」

「ないよね! そんなデストラップそうそうおきないよね! ただでさえジェットコースターとか大観覧車で色々やらかしてるんだから!」


 シンキチのツッコミがいつもどおり発揮された。とても安心で安全なツッコミだ。


「いや逆に安心で安全じゃないツッコミを知りたいよ!」

「まぁ最近はそういうのもうるさくなってるしな」

「優しいツッコミとかね」

「なんならツッコまないまであるぞ」

「でも俺はやっぱり昔ながらのツッコミが好きだけどなぁ」

「ツッコミをネタに盛り上がり始めた!」


 そうシンキチという存在がいたからこそ彼らもツッコミに熱くなりツッコミに夢中になりツッコミをより深く知れたのだ。頑張れシンキチ! ツッコミが四年に一度的なアレの正式種目になれるその日まで!


「ありえないだろ! あったら金メダル目指すけどね!」

「おいお前らさっきから突っ込むとか突っ込まないとか白昼堂々中高生が何いってんだ。やるならゴムもわす」

「とんでもない勘違い来たーーーーーー!」

 

 向こうから大人な女性が二人やってきて大胆なことをいい出した。委員長の顔も真っ赤だ。


「矢田先生!」

「あぁ! 教子先生だ」

「何でここに?」


 二人の登場に鈴木と菜乃華と美狩が反応した。すると矢田が美狩に気が付きにこやかに声を掛ける。


「おお。何だ美狩も久しぶりだなぁ。それでどうだあれから改変はあったか?」

「え? 改変?」

「あ、間違えた変化だ」

「何をどう間違えたらそうなるんだよーーーー!」


 シンキチが突っ込んだ。しかしどことなく語呂が似てそうな気もしないでもない。


「まぁそれはそうと彼氏とか出来たのか?」

「いや、別に彼氏は……」

「そうだよ! 美狩ちゃんにはそんなの不要だもん!」

「私達がいるもんねぇ~」


 菜乃華と真弓がギュッと抱きついた。ほほう、と矢田がニヤリとした笑みを浮かべる。


「なるほどそっちね」

「何がそっちなのよ」


 ポンッと矢田の頭に手刀を振り下ろす教子である。


「矢田先生も来てたんだね」

「あぁ。教子がペアチケット当たったって言うからな。ペアチケット当たったのに誘う男もいないって言うから付き合ったんだ」

「もう。余計なことを言ってるんじゃないわよ」


 教子も苦笑いである。しかしそれを言ったら矢田先生も一緒ではと思った海渡である。


「で、これから私達で安全で安産なお化け屋敷にいこうって話になったわけ」

「安心よ安心!」

「安産てそれあ、て先に言われたーーーー!」


 どうやらツッコミが遅れたようだ。甘いぞシンキチ。そんなことではメダルは遠い。


「いや、だから別に目指してないからね! こんなツッコミでメダルとっても色々申し訳なさすぎdし!」

「お前、さっき金メダル目指すっていってただろう」

「あ……」

『そういうとこだぞシンキチ』


 虎島とダマルクにダメ出しされて本気で凹むシンキチであった。


「その安全で安心なお化け屋敷ならこれから私達も行くところなんですよ」


 すると景が矢田先生に目的地が一緒であることを伝えた。


「てか、さっきから妙なことばっか重なってるけどそこは大丈夫なんだろうな?」


 虎島が不安そうな顔を見せる。何せ今回は虎島の願いを叶えるためにやってきている。つまり告白の成功だ。しかし折角皆の協力で二人きりというシチュエーションが出来ているのにさっぱりうまくいかないのだ。


「でもほら、今度は安心で安全なお化け屋敷だからきっと大丈夫だよ」


 サマヨがニコニコしながらいった。そう何せ安全で安心なのだから問題などおきるわけがない。


「あのソフトクリーム店の店員も安心で安全ですからと言ってたしね」

「ま、それなら安心して安産出来るってもんだな」

「だから安心だって! もう!」

「てかここまで来たらもうフラグにしか見えないよね!?」


 矢田先生の中では既に安産で決定なようだ。そしてシンキチもバッチリ別なツッコミを披露していた。どこか誇りげである。


「てかこの様子だともしかして」

「実は――」


 矢田先生が虎島の様子に気がついたようなので海渡と杉崎が説明した。下手に黙ってるよりこちら側に引き込んだ方がいいと判断したのだろう。


「何? 告白して性交だと? 別にいいがゴムは」

「成功だ成功!」


 矢田先生が指を色々つかってとんでもない間違いをしていたので虎島が慌てて訂正した。景はキョトン顔である。


「そういうことなら私もできるだけ協力するわよ」


 そして教子は虎島に告白を応援してくれるようだ。いろいろな人が協力してくれている以上、流石に次は失敗出来ないだろう。頑張れ虎島きっと次は何の問題も起きないはずだ!


「だからフラグにしか聞こえないよ!」

『突っ込むなぁ』

月刊コミックREXにてコミカライズ版が連載中です!今月発売の11月号では3話目が掲載予定!

どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m

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[気になる点] 「いや、だから別に目指してないからね! こんなツッコミでメダルとっても色々申し訳なさすぎdし!」 「お前、さっき金メダル目指すっていってただろう」 「あ……」 『そういうとこだぞシンキ…
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