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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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61話 パーティ実習再び!

 遠足が……2泊3日で魔物の出る森でサバイバル!? 何よそれ!


「せ、先生! 初耳なんですけど……」


「えぇ。初めて言いましたからね」


 このっ! って怒っても仕方ないし……受け入れるしかないのか。でも納得いかない……。


「とにかくそこで連携が崩れてしまったら危険です。なのでしっかりと今週中に新しいパーティの連携を深めておいてくださいね」


 よ、良かった〜。シルディとアルチャルのわだかまりがほんの少しでも解けて。あのままスタートだったら絶望していたところよ……。


 シルディ本人に目をやるけど、当の本人は赤点回避で満足したらしくもう寝ようとしてる。今から座学だっての!


 それにしてもサバイバル生活か……。魔物付きってことは交代で寝たりして見張りをしたりするのよね。大変な3日間になりそうだわ……。


「では今日の座学を始めます。内容はもちろん、サバイバルについてです」


 そう、座学では実習に関連したものを学ぶことが多い。これはちゃんと聞いていないとサバイバルは乗り切れなさそうね。


「では……」


 淡々と授業が進んでいく。内容はノートに取って、サバイバルに必要そうなことをメモに取る。こうすればクリアの可能性が少しでも上がる……と信じているわ!


 そして時は流れ午後の実習の時間に! 正式にパーティを組んでからは初めての実習ね。今日は……懐かしのパーティ実習で使った森のレベルの高い方で実習が行われるみたい。


「あ、アルチャル! こっちこっち!」


「ユーシャ様!」


 アルチャルを見つけたユーシャが彼女を呼び寄せる。まるで子犬ね……。


「この森だと生き残るのは難しいからね。ちゃんと連携していきましょう」


「うん! リリーの言う通り、みんな仲良くね」


 シルディとアルチャルがそこそこ仲良なおりできたことを知らないユーシャが場を和らげようとしてくれる。


「じゃあ隊列を考えたから聞いてくれる? 前からシルディ、ユーシャ、私、ヒラ、アルチャル。この並びでいいかしら?」


「おう! いいと思うぜ!」

「はい! いいと思います」

「異論ありません!」


 よし、やっぱり正解だったようね。どう考えてもこの並びがベスト! あとはアルチャルが入ることでどう連携が変わってくるか……そこがカギになりそうね。


「では前回とやることは変わりません。危なくなったらクラッカーを鳴らすこと。では……始め!」


 さぁ、新パーティの初の実習、開始よ!


「どうしようか? まずは進む? それとも少し行って安全なところを探す?」


「もちろん、前進あるのみだろ!」


「はぁ。もうちょっと考えてからものを言ってよ」


 うっ……シルディに向かってアルチャルから小言が。でも……ちょっとだけ前よりは棘が弱くなった気がするかな? マシになった気がする。


「……んじゃどうするってんだ? 安全なところを探すってのかよ」


 シルディも突っかかりが弱くなった気がするわね。いい流れかも! ヒラとユーシャもその雰囲気の変化に気がついたような表情をしているし。


「もちろん。観察と実行は動く時の基本だから」


「はいはい落ち着いて。折衷案として木に隠れながら進むってのはどう?」


「はい。そうするべきでしょう」


「なんでリリーには二言返事でOKなんだよ!」


 あはは……なんかこの子私のこといつのまにか崇拝してるしね。なんでかはよくわからないけど。


「リリー様はリリー様だからに決まっているでしょう。もう少し頭を働かせて……」


「ま、まぁまぁ落ち着いてくださいアルチャルさん!」


 珍しい! ヒラが止めに入ってくれたわ! いい流れを感じていたから余計な争いは食い止めたかったのかしらね。優しいヒラだからこその行動だわ。ありがとう。


「まぁリリーの案で行こうよ! 魔物が出てきたら倒せばいいし!」


「はい。そうしましょう」


「ユーシャにも甘い……」


 シルディは少し不満そうだったけど諍いは起きずに済んだ。さぁ……今回も生き残るわよ!

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