60話 テスト結果
とんでもない休日を過ごしてしまった……というほんのりとした罪悪感がありつつ、今日からまた学校! 頑張らないとね。それにクォーターテストの結果も発表されるし。
「リリー! おっはよー!」
「おはようユーシャ。いい朝ね」
四月ももうすぐ終わるころ。そういえば今週が終われば黄金週間みたいな名前の長期休暇があるんだっけ。
「今週が終われば長いことお休みだもんね〜。どこかでまた会おうね♪」
「えぇ、もちろんよ」
でもなぜかしら……何か嫌な予感がする……。私のこういう予感って当たるのよね〜。嫌だ嫌だ。
「リリー? どしたの?」
「あ、ううん。なんでもない」
まぁ杞憂に終わればそれでいいんだけどね。でも何か……大きなことが待っている気がする。
そんなことを頭の隅で考えながらユーシャと話していたら学校に到着! しばらく教室で待っていたらいつも通りシルディとヒラが登校してきた。
「おはよ〜」
「おはようございます!」
「おっはよー! いいお天気だね☆」
「おはようみんな。テストの結果、どうなるかしらね」
まぁ私やユーシャ、ヒラは大丈夫だと思うけど……シルディが心配よね。
「ま、まぁなんとかなってるだろ、きっと」
怖いなぁ……この「嫌な予感」がシルディの赤点だったとしたら……。パーティ全体で被害を被るのよね。
「おはようございます皆さん。早速ですがテストをお返ししますね」
来た……! 本当に早速と言うべき速さでテスト返却が来た!
「ではまず学年トップがこのクラスにいま〜す。リリーさん」
「は、はい!」
嘘!? 学年トップ!? それは嬉しい!
「よく頑張りましたね。99点です」
やった! 自己採点では95点前後だったのに。シルディに教えているうちに知らず知らずの間でいい勉強になっていたのかもしれないわね。
「では次からは普通に呼んでいきますね〜」
クラスメイトたちが名簿順に呼ばれていく。
「リリーすごいね☆ えらいえら〜い」
「ちょ、ユーシャ!?」
ユーシャになでなでされてる……? あっ……ずっとしてて欲しい!
「シルディさーん」
そっか、このパーティでは名簿順だとシルディが1番か。
「ど、どう?」
「う、う〜〜ん……36点」
ひえっ! 普通に怖い点数じゃない! これは平均点が72点未満であることを祈るしかないわね。
「ヒラさーん」
「ヒラはどう?」
「65点でした……」
んー……あんまり良くはないけれどそれでも赤点は確実に回避ね! 偉いわよ、ヒラ!
「ヒラちゃんもえらいね〜」
ユーシャがヒラにもなでなでする。ず、ずるい! 65点で99点の私と同等のなでなでを得るなんて! そんなのズルじゃない!
「ユーシャさ〜ん」
「はーい!」
元気よく答案を受け取りに行くユーシャ。あの子も頭いいわよね。
「どうだった?」
「92点だった。惜しいな〜」
流石に高得点ね。
「じゃ、じゃあえらいえら〜い」
「おぉ! 嬉しいねぇ〜」
ユーシャの頭を撫でてあげる。ちょっと恥ずかしいけどユーシャの頭を撫でているという事実は悪くないわね。
さて……あとは平均点ね。これが何点かによってシルディの……そして私たちの命運が決まるわ!
「今回の平均点を発表します。中にはドキドキしている人もいますよね? 平均点は……」
ドキドキ……って私が1番ドキドキしてそうね。
「71点です」
「おっしゃセーーーーフ!!!」
シルディの全力の叫び声が教室……それどころか学校中に響き渡る。その声はアウトだと思うんだけど。でも良かった〜。本当にギリギリもいいところだけど……。
「さて今週の実習についてお知らせします。正式にパーティが組まれたのでその確認。それと……来週の黄金週間明けから遠足に行くのは知っていますね? そこで行われる特別実習の練習です」
いや遠足なんて初耳なんだけど……。どこでそんな情報を得られるというのよ。
「遠足って何をするんですか?」
「いい質問です、ユーシャさん。我が校の遠足は……2泊3日で魔物の住む森でサバイバル生活です!」
…………え?
「「「えええっ!?」」」




