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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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54話 仲良し作戦①

 あれ……アルチャルって何組の子だっけ。しまったな……勢いに任せて飛び出したけど肝心のアルチャルがどこにいるかわからないや。

 と、思って教室に戻ろうとした時……


「リリー様……」


 ギュッと袖を掴まれた。


「あ、アルチャル!?」


 なんでそんな肝試しで怖がっている乙女みたいなことするのよ……あとリリー様って言った!?


「あの……様はやめてくれない?」


 何がきっかけで私のことを様付けする気になったのかは知らないけど……目立つからやめてほしい。


「ダメです。貴女は私のリーダー。格上なのですから」


 くっ……! 無駄に手強いわね。この格付け主義なところがアルチャルがこのパーティに火種を持ってきた要因の1つだわ。


「まぁ今はそれでいいわ。とりあえず……明日みんなでどこかにお出かけしない?」


「お出かけ……ですか?」


 キョトンとした表情。まさかお出かけなんてしたことないなんて言わないでしょうね……。


「そう、お出かけ! [ブレイブデパート]でも何でもいいからさ。クォーターテストも終わったことだし、記念にどう?」


「そこにはユーシャ様も来られますか?」


「もちろん! シルディとヒラも一緒よ」


 シルディとヒラというワードに一瞬顔を曇らせたけど見なかったことにしましょう。頭が痛くなるわ……。


 そういえばまだ3人の許可は取ってなかったわね……まぁ後でいっか。とりあえずはアルチャルよ。この子がうんと言わなければ始まらないわ。


「どう? 来る気はない?」


「……行きます」


 良かった……。なんとか食いついてくれたわ。


「よし! なら明日の昼1時に正門前に集合ね。お昼は食べてくること!」


「は、はい!」


 私に命令されたら何でもいうことを聞きそう……試しに「ワン!」って言わせてみる? ……あれ、何かに目覚めそう……。


 ブンブンと首を振って謎の煩悩を振り払う。そんなことしてどうするのよ! アルチャルは誘えたから、事後報告にはなるけどみんなにも許可を取らないとね。


 教室に戻ったらちゃんとみんなが待っていてくれた。


「ねぇみんな、明日はみんなでお出かけしない?」


「えっ! リリーからお誘いなんて珍しいね! もちろん行く行く!」


「い、行きたいです!」


「んで? どこ行くんだ?」


 そういえば決めてない……というかこの辺に何があるのか知らないんだけど。


「あっ……えっと〜」


「何だよ……決めてなかったのか?」


「[ブレイブデパート]はこの前行ったしね〜。今回はあっちにする?」


「あっちって……あぁ、[ブレイブストリート]か」


 [ブレイブストリート]って何かしら……。あ、商店街?


「西側に服屋さんが多くて、東側に勇者グッズがあるお店が多い道があるの。どうかな? 結構楽しいよ?」


「いいわね! そこにしましょう!」


 私からお出かけを提案したのに行き先はユーシャとシルディ頼みになっちゃった……。まぁ2人は地元民だから仕方ないけど。でももうちょっとこの辺りをリサーチしないといけないわね。今度アスセナを連れて町を見て回りましょう。


「じゃあお昼の1時に正門前に集合ね。あ、アルチャルも来るから。よろしく」


「「「えっ」」」


 3人同時に驚きの声をあげる。やっぱり意外だった……?


「あいつ……そんなお出かけに付いてくるタイプだったのか……」


「ちょっと……いやかなり意外だよね」


「予想外でした……」


 失礼よね……あの子だって普通の女の子なんだから、お出かけくらい多少はするでしょう。たぶん。


「ま、まぁその辺は触れないでおいてあげなさい。あと……あんまりケンカしないでね」


「……あいつからふっかけてくるんだぞ」


「だとしても食いつかないで。食いついたら負けよ」


 勝ち負けにすればシルディも意地を張って食いつこうとはしないでしょ。「負け」というワードが頭にチラついてね。我ながら策士! さぁ……お出かけで仲良くなろう作戦、開始よ!

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