42話 ランキング戦③
そして次の日……ランキング戦、2日目です!
「よーっし、今日も頑張ろー!」
自分の武器であるセイクリッド系魔法を禁止されたというのに元気なユーシャ。ちょっとその前向きさに憧れちゃうわね。
「今日は座学からだけどね」
1時間だけ座学を受けたらランキング戦。昨日より試合数は半分になっているはずなのに座学は1時間でいいのかしら。
そんな疑問を持った瞬間に先生が説明を始めた。
「例年トーナメントが進むにつれて1試合の試合時間は伸びていく傾向にあります。まぁ実力は拮抗していくので当然ですね」
ふむふむ……だから座学は1時間で十分だったということね。
今日は私たちは4試合目。相手は3組の子たちみたい。当然今回も相手の顔や名前は知らない。もっと事前に色んなクラスの子たちを調べておけば良かったわ。こんな風になるだなんて思ってなかった……。油断していた私の責任ね。
「では第1試合を始めます。皆さんは昨日と同じくしっかりと用紙に記入すること。いいですね?」
「「「はーい」」」
「よし。では……始め!」
ベスト16のマッチ、その第一回戦が始まった。昨日のように一方的な展開になることはなく、拮抗した試合展開が楽しめる。1度勝ったパーティからは参考になることは多いわね。特に司令塔がよく声を出しているパーティの勝率が高い気がする……。なら私が頑張らないと! って思えるわね。
そしてついに私たちの出番に。
「さ、みんな行きましょう」
「うん! 絶対勝とうね!」
「ああ! 勝つぜ!」
「お、おー!」
よしよし……昨日のユーシャのおかげでみんなポジティブね。このままの勢いを大事に行くわよ!
仮想戦闘空間へ行くためにヘルメットを装着。あ、またあの引っ張られる感じを受けなきゃいけないんだ……。あれ別にいいんだけど得意ではないのよね。
意を決してスイッチオン! 四方八方から身体を引っ張られる違和感を覚えながらもなんとか耐えて真っ白な仮想戦闘空間へ。
「よし、みんなOKね?」
「うん!」「おう!」「はい!」
「じゃあ行くわよ! 基本フォーメーション!」
シルディ、ユーシャ、私、ヒラの順に並ぶ。相手は……盾2、攻撃2か。固い盾2枚をどう攻略していくかがカギになりそうね。
「ヒラ、早めにシルディに『ブースト』を。攻撃2発を浴びたら厄介だわ」
「は、はい! 『ブースト』」
「おっ、キタキタ!」
相手は盾2枚……つまりカウンター型ということよね。ならあえてそれに乗ってやろうじゃない。火力で押し切るわよ!
「ユーシャ。私と同時に攻撃を。合わせられる?」
「もちろん! 任せて!」
「よし。いくわよ、3・2・1……」
「「『ファイアー!!!』」」
二重の炎を相手に撃ち込む。当然盾役の2人は前に出て……
「「『シールド』」」
盾を2枚はって防ぐ。ここで奇策よ!
「シルディ! やっちゃって!」
「だよな、アタシもそう思ってたぜ! 『ファイアー!』」
ヒラの『ブースト』で強化されたシルディ炎が相手パーティの盾役に襲いかかる。
「「きゃっ!」」
当然3人分の炎を受けた盾は破れ思いっきり被弾。相手の盾役のHPは0に。よし……!
「さぁ! あと2人よ。油断せずにいくわよ!」
「「「おー!!!」」」
残った攻撃2人はもうタジタジ。どうやら司令塔役は今倒した盾にいたようね。
「くっ! やるよ!」「うん!」
相手もまだ諦めていないみたいね。
「ヒラ、シルディに強化を。ユーシャは攻撃の準備。私は……中級魔法を撃つわ」
「おおっ! リリーカッコいいー!」
「『ブースト』」
「しゃあ! いつでも来いや!」
準備は万端。4vs2の数的優位から負けるわけにはいかない!
「『ファイアー!』」「『サンダー!』」
炎と雷、それぞれの下級魔法を放つ相手パーティ。よし、これなら……
「シルディは雷の方をお願い! 私は……『バーニング!』」
炎の中級魔法でファイアを押し返す。そのまま……いけぇ!
「うわぁぁぁ!」
「トドメよ! ユーシャ!」
「うん! 『ファイアー!!!』」
ユーシャの炎が相手パーティに襲いかかる! これで4人ともHPは0。私たちの勝ちね!




