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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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19話 パーティ実習②

「かかってきなさい、お嬢さん達」


「行くぞ! おりゃあ!」


 ちょ!? 盾役が特攻してどうするのよ!


「ふふん。甘い甘い♪」


「うおっ!?」


 組み伏せられて戦闘不能に。盾役をいきなり失った私たちはどうすれば……。


「くっ、ユーシャ! 特攻して!」


「オーケー! まっかせて!」


 その間に……


「ヒラ、私たちで魔法を撃つわよ?」


「は、はいぃ!」


 ユーシャの支援のために魔法の準備。突っ込むユーシャは完全に相手の陣形の中に入る形に。もしかして……誘い込まれている!?


「待ってユーシャ! 止まって!」


「……ほへ?」


「よっ!」「こい」「しょっ!」


 ユーシャが3人に囲まれる。私たちの魔法の発動を防ぐかのように盾役が前に出てきて、前衛が後衛に下がってユーシャと対峙する陣形。すごい……これが人間の戦い方! 連携のとれない魔族では考えられない戦い方だ……。


 呆然と立ち尽くす間に攻略され、ホイッスルが鳴って私たちの判定負けに。


「んー、全然ダメだねぇ〜君ら。盾役は無策に突っ込むし、剣役はまぁ個の力はとんでもないものを感じるけど連携では期待できない。司令塔の君は気がつくのが一歩遅いし、一番後ろのモジモジした子は視野が狭い」


 私たちのダメなところを一つ一つ丁寧に教えてくれる指導員さん。


「君たちさ、実戦なら今頃お墓の中だから。そこんとこ忘れないでね」


「「「「……はい」」」」


 何も言い返すことはない。数的優位な立場なのに圧倒されたから。戦場ではユーシャの個の力だけじゃどうにもならないことがあるし、私やシルディ、ヒラの個の力を上げてもダメなことはあるんだ。


「パーティは一連托生。仲は良さそうだけど、それまでだね。あなたたちに必要なものをちゃんと探してくること。以上がおばちゃんからの授業かな」


「あ、ありがとう……ございました」


 友達……そっか。私たちはまだ友達止まりなんだ。これから仲間にならないといけないんだ。


 他のパーティも同様にボコボコにされる。終了するころにはみんなヘトヘトだった。


「明日の実習は外で行います。忘れずに座学の後はグラウンドに集合してください。以上で今日の授業を終わります」


 こうして今日のところは解散……するわけにはいかない!


「みんな! ちょっと時間いい?」


「うん! 私も……誘おうと思ってた!」


「あぁ。何とかしねぇとな」


「う、うん。大丈夫!」


 こうして放課後、ファミレスに行くことが決定した。魔界の便利アイテム、スマートフォンでアスセナに今日はご飯いらないとメールを送る。


 あ、返信早い……≪了解です(ㆀ˘・з・˘)≫


 ……ちょっとふてくされている? 手作りのご飯、私に食べて欲しかったのかな……帰ったらいっぱいなでなでしてあげよう!


 ファミレスに着くまでの間、みんな無言だった。あれだけ元気なユーシャも流石に落ち込んだのかな……。と思ったら私の横に来て耳打ちしてくる。


「ねぇねぇ、デラックスパフェとチョコレートパフェ、どっちがいいかな?」


「……夜ご飯よ?」


 ユーシャはどんな時もユーシャね。でもそこが好き!


 ファミレスに到着してみんなそれぞれ食べたいものを注文する。シルディはハンバーグ。ヒラはスープとパンとサラダ。ユーシャはパフェとチキン。私はグラタンをチョイス。


「ヒラはそれで足りる?」


「う、うん。少食だから……」


 パーティ内で妹的存在になっているヒラをみんな心配している。それ以外、料理が運ばれてくるまでに会話はない。みんな……ショックだったのね。


「お待たせいたしました〜」


 店員さんが料理を運んできてくれて、ようやく会話が始まる雰囲気に。私たちの連携について……ちゃんと考える日が来たわね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今回の実習は、勇者パーティーのみんなが成長するため、勇者パーティーの絆を強くするための、良いきっかけになったのではないのかなと思います。リリーちゃんたち、勇者パーティーのみんなが、パーティー…
2020/09/17 16:23 退会済み
管理
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