18話 パーティ実習①
「おっはよー! リリー、なんか疲れてる?」
週末が終わり月曜日。土曜日はみんなとショッピングに行って、日曜日はアスセナと魔物狩り。楽しかったけど当然疲れは溜まった。
「う……うん。まぁ大丈夫!」
ユーシャの可愛い顔を見たら回復した気がするし!
「服買ったのはいいけど制服のせいで着る機会無いなぁ。どこかでまたみんなでお出かけしよっか!」
「そうね。せっかくいい服を買ったんだもん!」
土曜日のことを話しながら歩いているといつのまにか学校に到着。ユーシャと一緒だと時間が経つのが早いわね。
シルディとヒラは……まだ来ていないか。
「今日からのパーティ実習、楽しみだね♪」
「そうね……何をするのかしら」
「私、今日のために剣持ってきたよ!」
あぁ……やけに大きな荷物を持っていると思ったら剣だったんだ。
そっとユーシャが箱を開けて剣を取り出す。……うわっ! 詳しくはないけどいい剣なのはわかる。ってまぁ当然か。伝説の勇者の使っていた剣だもの。
「カッコいいでしょ?」
「カッコいいけど……取り扱いには注意してよ?」
「うん! もちろんだよ♪」
いい笑顔だけど……ちょっぴり不安。大丈夫なのかしら……。
「おーっす。お、ユーシャそれ剣か?」
「うん! おはよ、シルディ」
シルディは箱に入ってても気がついた。やるわね……。
「お、おはようみんな。あれ? ユーシャちゃん、それ剣?」
「うん! おはよう、ヒラちゃん♪」
……ヒラも気がついている。人間界ではあの黒いケースに入れるのが普通なのかしら? 魔界のイキったヤンキーたちが楽器を入れるために使っていたやつに似ているけど……。
「はぁ〜い、席ついてくださいね〜」
あっ……座学の先生来ちゃった。確か今日はパーティとしての動き方の基礎基本の学びだったっけ。
先週同様シルディはすぐ睡魔に負け、ユーシャとヒラは真面目に授業を受けている。
結構ためになることも聞けた気がする。魔界に報告したらパーティで動く人間軍にとって厄介なことになるかも。そうなったら困るから報告しないけど。
お昼ご飯をささっと食べて、実習室へ。遅れたら先生怖そうだし、みんな急ぎめで食べている。
「はーい、じゃあ今日はパーティでの動き方についての実習です。ユーシャ、リリー、シルディ、ヒラパーティ、前に」
うわ……代表で呼ばれちゃった。みんなの前に立つと緊張するのよね。
「今日は実際に戦地で戦うパーティの方に来ていだたきました。どうぞ!」
そう先生が言うとぞろぞろ実習室へ大人たちが入ってくる。その数、5人。
実戦を経験しているからだろう、すごくたくましい体をしている。
「初めましてみなさん。私たちはアシスタントパーティ、つまり次世代の育成と戦地での戦いを両方行うパーティです。これから1週間、よろしくお願いします」
えっ! 1週間もこの人たちと実習をするの?
「では模擬戦に移ります。魔法は使用してもいいですが威力は最小限まで殺すこと。いいですね?」
「はい!」
4対5……かなり不利ね。と思っていたら相手パーティの2人が端っこに座った。まさか……4対3にしてくれた!?
「ずいぶん舐めてくれるじゃねぇの!」
シルディに火がついたようで熱くなっている。逆にヒラは安心したような顔つきになった。なんて対照的な……。
「さぁかかっておいで。おばさん達が揉んであげるよ、お嬢さん達?」
安い挑発。乗るのは……
「んだと!?」
まぁシルディよね。ヒラが一生懸命にシルディをなだめているのが可愛らしいわ。
「シルディ落ち着いて。これはパーティで動くのよ。ユーシャと堅いシルディが前衛、私が中衛でヒラが後衛。いいわね?」
「うん!」
「おう!」
「は、はい!」
なんとかまとめ上げることに成功した。さぁ……今の私たちでどれくらい通用するのか、見せてもらうわよ!




