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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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17話 週末はお出かけ⑤

「じゃーん! お弁当です」


 アスセナの手作りしたお弁当には唐揚げからピーマンの炒め物まで。手間のかかってそうな料理が詰め込まれていた。


「すごい! これ全部今朝作ったの?」


「はい! 姫様とお出かけだと思って張り切っちゃいました!」


「ありがとう、アスセナ。いただきます」


「はい! 召し上がれ♡」


 ……美味しい! どれもこれも絶品だわ!


「アスセナはいいお嫁さんになれるわね」


「……姫様の、ですか?」


 アスセナがブツブツと呟く。


「え? もう一度言ってもらえる?」


「い、いえ! 何でもないです!」


 腕をブンブン振るアスセナ。何よ、気になるじゃない。

 お昼を食べたら少し横になって休憩の時間に。


「このあと何する?」


「んー……子どもの頃勝てなかった魔物に挑みませんか?」


「いいわね、それ! となると……もう少し奥地にいる獅子系の魔物かしら?」


 獅子系の魔物……それは魔物界でも中堅以上の強さを誇る厄介な相手。よく家畜とかを食い荒らさせるため駆除の対象になるもののなかなか倒せない上に数もそこそこいるのがさらに厄介。


「そうですね。あれを狩ればみんなのお役にも立てますし、頑張りたいです!」


 決まりね。そうと決まれば……


「じゃあ行きましょうか。奥地まで!」


「はい!」


 2人で同時に飛翔! 魔月公園の空を飛ぶのは気持ちがいいわ〜!


「爽やかな風を切るこの感じ……いいですね、姫様♪」


「えぇ。ずっと飛んでいたいくらい。でも……見えてきたわよ!」


 いるいる……わんさかと獅子系の魔物がいっぱい。


「上から狙撃しちゃいますか?」


「まずはあらかた片付けるためにそうしましょうか」


 なら……あの中央付近を狙って……


「『エクスプロージョン!』」


 紅い球体を放つ! 着地と同時に大爆発をする魔界の魔法、『エクスプロージョン』。結構高等な魔法だからね……ユーシャとも張り合えるんじゃない?


 着地した瞬間、キュイーンという音が響いて大爆発を起こす。


「姫様、流石です!」


「ふふ……こんなもんよ♪」


 やっぱり魔物狩りは楽しい! さぁーて次の集団は……あっちね。


「『エクス……』」


「ひ、姫様! 私にも狩らせてくださいよぉ〜」


「そ、そういえばそうね。ごめん、どうぞ」


「行きますよ〜〜! 『コンヘラル』」


 おお! 絶氷の魔法、『コンヘラル』じゃない! 地上にいる獅子系の魔物たちはなすすべもなく凍りつく。


「いつの間にそんな高等な魔法を習得したのよ、このこの!」


 ツンツンとアスセナの脇を突いてやる。ピクッと身体が動いてこれがまた可愛いのなんの。


「や、やめてくだひゃい〜〜! ちゃんと訓練していたんですよ!」


 偉いわね……でもなんで訓練していたのかしら?


「さてと、もう獅子たちもまばらになってきたわね。地上に降りて狩りましょうか!」


「はい!」


 こうして私とアスセナは日が沈むまで魔物を狩り続けた。子どもの頃ボコボコにされた相手に借りを返すかのようにボコボコにした。満足満足!


「さ、帰りましょうか」


「はい! 夜ご飯は……」


 もう結構遅い時間。帰って作るとなると遅くなりそうね。


「コンビニか何かで買っていきましょ? たまにはそういう日があってもいいじゃない?」


「は、はい! そうですね」


 コンビニで夜ご飯を買って、家に帰る。土曜日はショッピング、日曜日は友達と懐かしの場所へ。充実した週末だったわ。


「ありがとうアスセナ。貴女のお陰で楽しい人間界生活が送れてる。感謝してるわ」


「そ、そんな……私は姫様のためなら何でも……」


 そんなアスセナの頭をなでなでしてあげる。

 さて……明日からパーティ実習が始まるのよね。どんなものになるか楽しみ……だけど不安。ユーシャも、シルディも、ヒラも、みんな一癖持ってるし……。でも……きっと乗り越えられる。だってユーシャがいるから。

 そんなポジティブな考えを持ったままお布団へ。いい夢、見れそうね。

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― 新着の感想 ―
[一言] アスセナちゃん、リリーちゃんの良きお嫁さんになれそうですね。リリーちゃんにとって、週末の休日は、楽しくて幸せで、充実したものになりましたね。「エクスプロージョン」と聞いて、某ラノベアニメの某…
2020/09/16 07:17 退会済み
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