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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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160話 デートをしましょう

 同じ日に2度も告白を受けるという、とんでもない日……の翌日。その当人たちを私の部屋に呼び出していた。


「やっぱりこのまま放置は良くないと思ってね。ユーシャとアスセナと、一度話したかったのよ」


「良かった……けど、アスセナちゃんも告白したんだ。へ〜」


「ユーシャさんも抜け目がないですね☆」


 この稲妻がまさか私を巡ってのものだったとは思いもしなかった。

 だからなんというか、ぶっちゃけ悪くない気分ね。お決まりの「私のために争わないで」状態。うん、なかなか味わえるものではないわ。


「それで? 私を呼んだってことは、リリーの中で答えが出たの?」


「い、いや……それは申し訳ないんだけどまだだわ」


 本当に申し訳ない。優柔不断だとでも、ヘタレとでも、なんとでも言えばいいわ。それを言われても仕方のないことをしているんだもの。

 2人の女の子からの告白を受け、両方とも「待ってて」だもんね。改めて考えると私って……。

 恋愛面ではもっと成長しないとと思いつつ、とりあえず今日2人を呼び出した本題に移る。


「私から2人にお願いがあるの。もっと2人と向き合う時間をちょうだい。具体的には、2人きりでデートをしましょう」


「「デート?」」


 ユーシャもアスセナも仲良く首を傾げる。突然こんなこと言われたら驚くのも当然よね。


「そう。明日はユーシャと、明後日はアスセナとデートをさせて欲しいの。そうしたら、もっと2人のことを知れて、向き合えるかなって思ったんだけど……どうかしら?」


「……リリーも罪な人だね」


「うぇっ!? 何で?」


「だって……私たちのどちらかはフラれるんだよ? それなのに、付き合う前にデートをして思い出を作るなんて、フラれた後を考えたら辛いよ……」


「ご、ごめん……そこまで考えられていなかったわ……」


 本当に最低ね、私。どうして恋愛だとこうも上手くいかないのかしら。恋愛の師匠が欲しいわ。


「でも私はいいよ。リリーとのデート、してみたい」


「ユーシャ……」


「私もいいですよ。まったく、恋愛は好きになった方が負けとは、よく言ったものですね」


「ねー」


 なんかユーシャとアスセナが私というものを巡って争っていたのに、逆に今は仲良くなっている気がする。嬉しいような、複雑なような……。


「私は明日だよね? じゃあもう帰ろっかな。色々張り切りたいし、デートプランも急ピッチで考えるから!」


「う、うん。ごめんね、こんな頼りない私で」


「ふふ、いつも頼りにさせてもらっているからいいよ。これでおあいこね♡」


 そう言ってユーシャは部屋から去っていった。

 私はアスセナと2人きりになり、少しばかり気まずさを感じる。


「姫様も罪な人ですね。ユーシャさんもおっしゃっていましたが」


「うっ……復唱しないで」


 心が抉れるわ。

 だれか周りに恋愛に強い人いなかったかしら。魔王……はお母さんに逃げられたらしいし、ベルゼブブ……たぶん恋愛とかしたことない。失礼かもだけど。アルティス学園長は……できるだけ関わりを少なくしたいからパス。

 あれ? 私、頼れる大人がいない……?


「はぁ、もっと恋愛のハウツー本を読んでおくべきだったわ」


「姫様、気負いすぎですよ。たしかに姫様の今の状況は誉められたものではないかもしれませんが、それでも私たちは姫様を好きになりました。それでいいじゃないですか」


「アスセナ……うん、じゃあ今の私にできることを精一杯やるだけね!」


「はい! デートに真剣に向き合ってください! 私もデートプランを立てますから」


 よし、やれることはしっかりやろう。私は、ちゃんと2人と向き合うって決めたから!

明日の更新はお休みさせていただきます。

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