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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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155/186

155話 イビル乱入

「ここがこう、それでその式を右側の式に当てはめると?」


「ん〜〜〜〜〜〜………あぁ、なるほど」


 シルディの宿題も順調に進むようになってきた。シルディが前回までのテスト範囲の勉強内容をだんだん思い出してきたのが大きいわね。


「失礼しやがります!!!!!」


「うわっ!? 何だぁ!?」


 超大声の叫びが後ろから響いた。その声量にシルディがびっくりする。

 この独特の話し方、そして空気の読めなさ……まさか!

 私が恐る恐る振り返るとそこには黒髪・死んだ目の少女が立っていた。……イビルちゃんね。


「な、何か用?」


「はい。リリーさんの部屋から楽しそうな声が聞こえやがったので来やがったです」


「あ、声漏れてた? ごめんなさいね」


「それはいいでいやがります」


 じゃあなんで来たのよ……というツッコミは一旦飲み込むことにする。イビルちゃんがどういう行動を取るかわからないから、神に祈るしかないわね。

 とまぁ初めて見るのにいきなり無許可で部屋に上がってきた人をみんなスルーするはずもなく……


「ねぇリリー、その人は?」


「紹介するわね。隣の部屋に越してきたイビルちゃんよ」


「初めましてでいやがりますね、イビルです」


「ど、独特な話し方をされるのですね」


 みんなが気になっていたことをサラッと言ってのけたヒラ。今この瞬間では1番の勇者かもしれない。

 イビルちゃんはどこでこの言葉遣いを覚えたのかしら。間違えているとも言いにくいから困ったものだわ。

 そしてこの子は私を(性的に)襲おうとした過去がある。警戒を持っておかないと怖いわよ。なんか常識が欠けているようにも感じるし、みんなの前だからとか気にせずにマイペースにまた襲ってくるかもしれない。


「話し方、変でいやがります?」


「え……まぁそのままでもいいと思うわよ」


 少し違和感を感じる程度で、意味は通じるし別に無理して変えてもらう必要もないわね。


「で、この中でリリーさんのことを気になっている方は誰でいやがります?」


 イビルちゃんの言葉に全員が咳き込んだ。……私含め。


「ちょっと何言ってるの!?」


「私のライバルを探そうと思っただけでいやがります。他意はないでいやがりますよ?」


 純粋な眼で答えるイビルちゃん。天然なのか、なんなのか……。


「ねぇリリー、イビルさんについて"詳しく"聞いてもいいかなぁ?」


「ど、どうぞ。イビルちゃんも座ってちょうだい」


 ユーシャの圧に屈し、イビルちゃんもちゃぶ台に座らせることにした。5人でも狭かったのに、そこに一人加わるとなるとぎゅうぎゅう詰めになる。


「さて、イビルさんはリリーのことが気になるんですか?」


 なぜか面接のように淡々と問いただすユーシャ。そこには試験官のような"圧"があった。


「はい。気になるでいやがりますよ」


 その言葉にユーシャの肩が震えた。


「へ、へへへへー。そうなんだー。いや〜リリーはモテモテだね〜」


「なんでそんなに震えているの……」


 ユーシャは壊れたロボットのようにガタガタと震え出した。ちゃぶ台がゴトゴトと振動して音を立てる。


「リリーさんは魅力的な人でいやがりますからねぇ」


 勝手にしみじみとするイビルちゃん。困った子ね。


「ぐぬ……たしかにそうだけども……」


 それを聞いた私はちょっと嬉しくなった。ユーシャに魅力的と言われたのが嬉しかったのかもね。


「り、リリーは……私だけのリリーだもん!」


 ユーシャが突然ちゃぶ台を叩いて外へ飛び出してしまった。これには流石の私も何がどうなっているのか理解できない。とりあえず……


「お、追いかけてくるわ!」


 私は後を追うことを決めた。

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