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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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129話 第一回戦②

「リリー、どうやって戦うの?」


 背中を預けながら、ユーシャが尋ねてくる。

 私たちはそれぞれ個性が強いパーティだから、各個撃破とかは苦手な方。できるだけ5人で固まって相手をしたい。だから……


「一旦形成を立て直したいわね。囲まれていると長所を活かしにくいわ」


 でも今私たちは囲まれている状況。どこから突破しようにも集中攻撃を受ける。唯一空いているとしたら……上。でも私以外飛べないし、そもそも私も飛んだらダメだし……。


 考えがぐるぐる巡る。その割には得策が思い浮かばない。結構ヤバい状況ね……。


「リリー様。ここは相手の視界を塞ぐ方向で、その後離脱はいかがでしょう」


「相手の目を塞ぐ……ってどうやって?」


 そう聞くとアルチャルはニッと笑った。きっと何か策があるのね。


「信じるわ。ならみんな、一斉にクラスメイトの方へ駆け出すわよ」


「うん!」「はい!」「おう!」「は、はい!」


 クラスメイトならパーティメンバーがいないから対応は緩いはず。そこを突かない理由はないわね。


「行きます! 『スモーク』」


 アルチャルが灰色のボールを手のひらの上に乗せたと思ったら地面に叩きつけた。その瞬間、モクモクとした灰色の煙が私たちを包む。こんな魔法を持っていたのね。


「行くわよ!」


 一斉にみんなで駆け出す。向かう先のクラスメイトは何が起こっているのかわからないと言った表情だった。


「みんな! 撃てー!」「『ファイアー!』」


 やみくもに攻撃してくるパーティもいるけど、狙いが定まっていない攻撃なんて怖くない。そのまま目もくれずに突っ込んだ。


「ユーシャ!」


「うん! 『勇者流剣術:双路の劔』」


 私の目ではまったく捉えることのできなかったユーシャの剣筋でクラスメイトを倒した。そこにできた穴から脱出する。


「ナイスよ、みんな!」


 囲まれる、数的不利、この2つの状況をなんとか乗り切った。

 これで向かい合う形で、数的同数。どちらかと言えばこっちの方が優勢よ!


 煙が晴れてきて相手もこちらを視認できるようになった。


「な、何よ! 抜けられてるじゃない!」

「落ち着いて! まだ勝てるわ!」

「そうよ! また囲めばいいんだもの!」


 どう考えても秩序が崩壊している。今のうちね。


「みんな、基本フォーメーション! からの全力攻撃!」


 シルディ、ユーシャ、私、ヒラ、アルチャルの順に並ぶ基本フォーメーション。

 まずアルチャルは矢に火をつけて自分に『ブースト』をかけた。

 私も『バーニング』の用意をする。

 ユーシャは『ファイア』を使い、ヒラの『ブースト』を受けて強化された。

 シルディはカウンター対策に左腕につけた盾から『シールド』をいつでも展開できるようにしている。


「行くわよ……放て!」


 炎の矢が、炎の渦が、炎の球が。3つの火炎が相手パーティに襲いかかる。当然ただの『シールド』なんかで防げるものではなく……


「「「「「うわぁぁぁあ!」」」」」


 5人みんなが炎に飲み込まれていった。その後煙が去った後には何も残っておらず……


『第一試合12ブロック。勝者、リリーパーティ!』


 先生のアナウンスで勝利が確定した。


「やったねリリー!」


「うん。アルチャルのおかげよ。ありがとう」


「い、いえ! そんなことは……」


「おいおい、顔真っ赤だぞ。照れんなって」


「なっ……照れてない!」


 今日も今日とて仲良しね。とほっこりする。最近アルチャルとシルディの仲良し喧嘩漫才が好きになってきた。


「さて、第2試合も勝つわよ。……セレナ、待ってなさい」


 次に戦うことになるであろうセレナ。強敵なのは間違いない。でも……最後に勝つのは私たちよ!

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