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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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123話 本気のテスト勉強①

 週末、我が家。

 夏用メイド服で肌面積が広いアスセナと私はソワソワしながらみんなを待っていた。

 今日は期末テストにむけてみんなでお勉強会を開くことに。それも私の家で。

 パーティ正式結成後では初よね。アルチャルが家に来るのも初めてだわ。ただ……ユーシャとアスセナの静かなる怖さにさらにアルチャルが混ざると思うと……なんだか恐ろしいわ。


「リリー! 来たよ〜」


 ユーシャの声が玄関先から聞こえてきた。なんとなく雰囲気から察するに、もうみんな集まっているようね。さぁ、開けるわよ!


「い、いらっしゃい」


 予想通りユーシャ、シルディ、ヒラ、アルチャル。全員揃って来訪してきた。夏用の私服が眩しく輝く彼女たちに一瞬見惚れてしまう。


「アスセナちゃん、久しぶり」


「はいー、お久しぶりですね」


 ひえっ……ユーシャとアスセナの前にバチバチが見える……。なんでこの2人はバチバチし合っているのよ。


「と、とりあえず入っちゃって。外は暑いでしょ?」


 中もエアコンの温度設定を28℃にしているからそんなに冷えてはいないけど……。でもプチ貧乏生活中の私たちにはこうやったコツコツとした節約が大事なのよ。


「リリーちゃん、お茶出すね」


「うん。ありがとう」


 ちゃんとリリーちゃん呼びになっているアスセナ。ナイスよ。

 前回4人で並んだちゃぶ台に、5人で並ぶ。だから必然的にちょっと狭くなる。


「おいアルチャル、お前少し太ったんじゃねぇの? 狭いんだが」


「あら? 私は前回いなかったから参考にできないはずよね。ということは、自分が太ったことを私になすりつけているんじゃなくて? シルディ」


 いつもの仲良し喧嘩漫才がシルディとアルチャルの間で始まる。なんだかもう微笑ましいわ。


「お茶です。頑張ってくださいね」


「ありがとうございます、アスセナさん」


 ヒラが受け取ってみんなに配ってくれる。なんかドジしそうでみんなハラハラと見つめるけど、なんとか無事配り終えた。本当にパーティの妹みたい。


「さぁ、勉強を始めるわよ。自信がない組とある組で別れましょう」


 自信ない組にはシルディとヒラが。自信ある組には私とアルチャル、ユーシャが所属した。


「あー……もう仲良しアルチャル×シルディでチームを組んで、私とユーシャでヒラを見ましょう」


「仲良くねぇ!」

「仲良くなどありません!」


 同時に来た否定をガン無視する私。その息があっている時点でもう仲良しよ。


「で、ヒラは何が苦手なの?」


「今回の範囲だと……攻撃魔法学と数学が苦手です」


「なるほどね。ユーシャはどっちが得意?」


「私は攻撃魔法学の方が得意かな〜」


「じゃあ私が数学を、ユーシャが攻撃魔法学を教えることにしましょうか」


 分業したのは訳がある。だってシルディとアルチャルを同じチームにすると……


「おい、ここはどうなるんだよ」


「さっき言ったでしょう? ここは、この公式を使うって!」


「あぁ!? さっきはxじゃなくてyだったじゃねぇか!」


「記号が変わっただけなの! やり方は変わらないから! まったく……」


 そう、仲良し喧嘩という名の言い合いをしながら勉強することになるから。私が仲裁に入らないといけないのよね。

 じゃあ何でこの2人で組ましたかと言うと、もちろん何か尊かったから。喧嘩しながらも仲がいい女の子って……よくない? 

 まぁでもそれで赤点を取られても困るため、私が仲裁に入った。

 尊いものを見るためには犠牲がつきものなのよ。ここ、テストに出るからちゃんと勉強しておくのよ?

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