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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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122/186

122話 夏が来た

 燦々と照りつける陽光。私はそれを遮るように手で太陽を隠した。

 もう7月。あと半月くらいで夏休みになるからと、浮かれている学生も多い。

 でも私は先の休みのことよりも目先の暑さに気を取られていた。


「あっついわね……」


「今年も暑いね〜」


 暑いのは苦手よ。唯一暑さでいいことがあるとしたら、みんなの肌面積が大きくなることくらいかしら。

 ユーシャの制服からチラッと見える脇が官能的で色々な煩悩を引き出してくる。


「あっちぃ〜。おはよ」


 ついに挨拶より暑いが先に来てしまったシルディ。気持ちは分からなくないわ。


「おはよう……ございます……」


 なんだか半分枯れたようによろよろとやってきたヒラ。大丈夫なのかしら。


「みんなおはよう。暑いけど頑張りましょうね」


「うん! 頑張ろー!」


 暑くてもユーシャはユーシャね。この暑さにも負けないくらい熱いハートを持っているわ。


「みなさんおはようございます。来週は期末テストです」


 相変わらず突然の告知だったけど、みんなもう慣れてしまった。どうせ夏休み前に期末テストがあるのはわかっていたし、今さら……という感じだった。


「それと、再来週は夏休み前最後の一週間ですね。というわけで、ランキング戦を行います」


 これには流石に教室がざわついた。ランキング戦……まさかまたやることになるなんてね。


「前回は32パーティいましたので簡単にトーナメント分けできました。が、正式結成後は48パーティいます。なので方式を少し変えることとします。よく聞いて覚えてくださいね」


 ゴクリと息を呑んだ。前回と方式も違うランキング戦になれば優勝できるとは限らない。

 それに加えてビエントやセレナ、メルティ・ニアンといった前回は知らなかった強敵たちもいる。


「今回はまず4パーティずつ、12のブロックに分けます。各ブロックで行われるのはバトルロイヤル制での戦いです。勝ち抜けるのは、1パーティのみです」


 ふむふむ、第一の試練でもうすでに36パーティを落とすのね。狭き門だわ……。

 あとシルディ、私たちが把握してくれるだろうと丸投げして寝てるじゃない! まったくもう……。


「その後勝ち抜いた12パーティを2つに分け、6パーティのブロック2つを作り、バトルロイヤルでの戦いを行います。ここで生き残るのは2パーティずつ、計4パーティです」


 何となくわかったわ。これは……1パーティ対1パーティはやめて、一気にまとめてやっちゃおう! という魂胆ね。

 つまり決勝戦も……


「最後の戦いは残った4パーティによるバトルロイヤルです。最初から最後までバトルロイヤルなので、前回のランキング戦とは一風変わっていて楽しめると思いますよ」


 楽しいかどうかは置いておいて、一風変わっているのは確かね。求められる能力も変わってくる。


「ちなみに最初のブロックはパーティポイントを利用したポット分けがされます。例えば……リリーパーティは今25ptですね。間違いなくポット1に入れるでしょう」


「どういうことです?」


「25ptは上から数えて12番目以内に間違いなく入っています。なので、リリーさんのパーティ達が入るブロックにはパーティポイント的には格下のパーティしか集まりません」


 なるほど……つまり25pt持っている私たちはビエントみたいな強いパーティとは最初に当たることはないのね。

 初めてパーティポイントが意味をなしたわね。貯めておいてよかったわ。


「これで説明を終わります。とりあえず、まずは期末テストを頑張ることです。赤点を取ったらパーティポイントが引かれるので気をつけてくださいね」


 それだけは勘弁ね。こういうところでパーティポイントが大事とわかった以上、失うわけにはいかないわ!

 さぁ、(主にシルディの)勉強を頑張るわよ!

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