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魔王の娘ですが勇者パーティが百合天国だったので裏切ることにしました。  作者: 三色ライト


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113話 体育祭⑧

 ユーシャとヒラの元へ駆け寄ると、どうやらビエントを倒したようね。当のビエントはすごい剣幕で先生に連れていかれているけど。


「ユーシャ! 倒したのね!」


「うん。ヒラちゃんがね」


「ヒラが!?」


 失礼な話だけど、意外だった。ヒラをユーシャと組ませて戦わせたのはあくまでユーシャのサポートのため。まさかヒラがビエントを倒すに至るなんて思ってもいなかったわ。


 ともかくこれで討伐3pt+生き残り4ptの計7ptね。これ以上攻めてさらなるポイントを狙うか、ノーリスクでこのまま終えることを選ぶか……どうしよう。


 退場したアルチャル以外のユーシャ、シルディ、ヒラの3人が私を見つめてくる。きっと次の作戦に出ることを待っているんだ。

 この感じ、なんだか懐かしく感じる。ランキング戦のメンバーだから、それを思い出しているのかもね。なら……


「私たちに逃げは似合わないわ。ポイント、取りに行くわよ!」


 私はニカッと笑って高らかに宣言する。すると3人も同じように笑って……


「「「おー!!!」」」


 高らかにガッツポーズをした。

 そこからの私たちのパーティは余裕に勝ち進む……ということは決してなく、苦戦に苦戦を重ねていた。

 なんとか水風船は破られずに済んでいるけど、意外とどこのパーティも戦略を練っていて攻撃に踏み込めない。

 案外メルティ・ニアンやビエントのように、明確に向こうから攻めてきてくれる方がやりやすいのかもしれないわね。これは誤算だったわ……。


『競技時間、残り5分でーす』


 先生からのアナウンスがグラウンドに響き渡る。だいたい半分くらいの生徒の水風船が破られたかしら?

 結局私たちは今のところメルティ・ニアン、ビエントの水風船しか破れていない。

 みんなで攻める戦略にでるしかないか。


「みんな、突撃するわよ!」


「「「おー!!!」」」


 荒技だけど、分散して手当たり次第に見つけた相手を倒すことに決めた。あと5分、全力で足掻いてやろうじゃない!


 ー--5分後---


「ピピー! 終了で〜す」


 先生の声で終了が告げられた。グラウンドを見渡すと……良かった、ユーシャもシルディもヒラも生き残っているわね。


 結局倒せたのは私が1人、ユーシャが2人。つまり討伐して得たポイントは6pt。生き残りのポイントを足して10pt。さらに今私たちのパーティが持っているポイントはハーフテストの結果も含めて17ptになった。


「みんな、お疲れ様。よく頑張ってくれたわ!」


 生き残ったメンバーと、応援席からアルチャルが駆け寄ってきたのでパーティみんなで抱き合うことに。ちょっと恥ずかしい……。


「申し訳ありません……私が生き残っていればもう1ptあったのに……」


 アルチャルがみんなに頭を下げる。私やユーシャにだけじゃなく、ヒラやシルディに対しても頭を下げるのは珍しいから驚いちゃった。


「頭をあげてアルチャル。貴女がいなかったら私が倒されていたんだし、気にすることはないわよ。むしろアルチャルはニアンを倒してくれた功績があるじゃない!」


 アルチャルの神がかった狙撃が無かったら私は負けていたし、ニアンとメルティによって全滅させられていた可能性もある。それを阻止してくれたアルチャルを責める人は誰もいないはずよ。


「さぁ、閉会式に行きましょうか。体育祭を通してのパーティポイントが取れるかは怪しいけど……胸を張って体育祭を終えましょ? 私たちは頑張ったわ!」


「「「「おー!!!!」」」」


 体育祭にふさわしい、元気な叫びがこだました。

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