102話 ハーフテスト
月・火・水は体育祭ムードから一転、木曜日のハーフテストのためにお勉強ムードになっていた。そして今日、ハーフテスト当日です!
「あー、またこの時が来たぁ……」
ぐったりとうなだれてもう無理だアピールをするシルディ。まぁ確かに前回のクォーターテストでもギリギリのギリだったものね。
「この三日間、結構頑張って勉強したでしょう? 大丈夫よ。自信を持って取り組みなさい」
「へーい」
……本当に勉強したのかな、この子。ちょっと心配になってきたわよ。パーティポイント制度の導入後の初実戦だし、絶対に赤点はとって欲しくないんだけど……。
「それで? リリーはまた1位を狙うの?」
ユーシャがくるっと回って私の方を向いてきた。可愛い……何この生き物。
「そうね、狙いに行くわけではないけど取れたらいいなとは思ってるわよ。パーティポイントも成績順に入ってくるかもしれないし」
私がポイントを稼げるとしたらお勉強くらい。ここで確実に貢献しておきたいのは確かね。
「はーい、テストを始めますよ〜」
教室のドアが開かれて先生が入ってきた。ぱっと見だけど、前回のクォーターテストより分厚くなっている気がする。
「今日は午前にテスト、午後にもうテストを返してしまいますね。コンピュータで丸付けをするので、9割9分の問題がマークシート方式になります」
え、もう当日のうちに結果が出るんだ……。コンピュータで丸付けするからマークシートって……それも人間たちの発明品? よくわからないけどすごい技術っぽいわよね。
先生が問題用紙とマークシートを配ってみんなに行き渡ったかを確認する。マークシートを見ると1問だけ記述式のところがあった。
「はい、それでは始め!」
唐突に感じたけど、ともかくテストが開始した! 難易度は……前回より難しく感じるけどマークシートな分を考えたら同じくらいかな? 解けなくてもとりあえずマークだけしておけば正解になる可能性もあるしね。でもその分平均点は高くなってくるはず。だから油断しちゃダメよ、シルディ。と隣の席のシルディに念を送る。
30分くらいで私は解き終わった。まぁ……たぶん大丈夫ね。自己採点では95点かしら。
「はい、終了です。ペンを置いてください」
先生がマークシートを回収していく。
「それではかなり早いですけどお昼ご飯にしていてください。13時になったらテスト返却をして、今日は終わりです。明日の体育祭、頑張ってくださいね」
まだ10時なんだけど……。まぁ体育祭の前日だし、色々作戦を練るための時間として用意してくれているのかな?
「みんなどうだった? 結構簡単だったよね?」
「まぁ……アタシでもそこそこ解けたしな」
「私も、今回は大丈夫だと思います」
そんな話をしているうちに、長いなぁと思った3時間はあっという間に過ぎ、テスト返却の時間に。仲良い友達といると時間なんてすぐ溶けてなくなるわね。
「ではテストを返却します。まずはこのクラスからまた学年1位が出ました! リリーさん、おめでとうございます。99点です」
よかった……また1点足りてないけど、1位だったわ!
「同率1位が一人いますが、素晴らしいですね。ではみなさんのテストを返します。平均点は68点です」
意外ね……マークシート式なのに平均点は下がったんだ。みんな体育祭に気を取られて勉強は疎かになったのかしら?
「みんなはどうだった?」
「94点! まぁまぁかな」
「わ、私は71点でした」
「ヒラ! 平均点超えたじゃない! えらいわよ〜」
ユーシャと私でヒラをなでなでしてあげる。さて、ここから問題のシルディね。
「さぁ、シルディは?」
「わ、私は……40点! おっし!」
おぉ、シルディにしてはそこそこじゃない。ちょっとは頑張ったってことね。
「うん、シルディもえらいえらい」
「や、やめろよな……」
恥ずかしそうにするシルディ。照れることないのに。




