99話 携帯型世界樹
精霊界の世界樹から小さな世界樹をもらったよ
この樹は今朝いた樹かな?肩に乗るくらいのサイズなので、確かに邪魔にはならないか···
「うちの世界樹と仲良くしてくれるならいいよ?」
「それは大丈夫です。その樹は『携帯型世界樹』なので『聖域を常に展開する移動可能の世界樹』と思って下さい。その樹がいれば、精霊達も今より自由に外を動けますよ」
白達と色々な所に行けるって事か···それはいいね
連休前半は時々聖域に戻っていたけど、これなら常に一緒にいられるな。
「詳しくはあちらでゆっくり聞いて下さい。会話は不得手ですが、反応はしますのでコミニュケーションは可能です。なので可愛がってやって下さい」
「わかった。ありがとうね」
「いえ、こちらこそありがとうございました。また何時でも遊びに来て下さい。その時は精霊達と共に歓迎します。」
互いに礼を言って、志希はゲートを潜って帰宅した。
「ただいま~。」
『お帰り~』
白達が迎えてくれる
「ただいま。この樹はこれから一緒に行動する事になるから、仲良くしてね?」
『はーい!!』
さわさわさわ···
小さい世界樹も葉を揺らしている
「···。」
うちの世界樹先生が何か言いたそうだが、放置しておく
この小さい樹は認識阻害が出来るので、肩にのせて一緒に行動する事になった。
とりあえずこの小さい樹の世話はどうすれば良いの判らないので、世界樹先生に聞いてみる。
「サイズが小さいだけで何も変わりませんよ?土に植えれば大きくなりますし、そのままでも『光と水』を与えれば、枯れる事はありません。『実』は生成出来ますが、しない様にしていますね···ふむふむ···」
世界樹先生が小さい樹と会話しているようだ。
「どうやら『緊急事態』を除き、普段は我々に『聖域関係』以外は任せるようです。代わりに『聖域に力を注力する事で、差別化をする』と言っています。」
「確かにその方が互いにサポート出来ますね。こちらは家の『管理』と『実の生成』に力を多く使い、『聖域』はこの樹が『補助』と『強化』をすると···」
「よく理解できないけど、仲良くしてね」
「大丈夫です。これでやれる事が増えますから、此方には利益しかありません。」
「それとは別に、バックアップの方の鉢植えを大きくして欲しいです。今の私を全てバックアップにコピーしたいので、私のより大きいのにして下さい。あちらは余裕がある方がいいです。」
世界樹がそうお願いして来たので、『琥珀と灯』に頼んで大きめの鉢植えを焼いてもらい、植え替えをしてもらった。
世界樹先生は「今のままでいい」と言って、植え替えをしなかった···
どうやら今はこのままがベストらしい···
とにかく、新しい家族が増えた事に喜ぶ志希であった。
次で100話目です。
一応記念として簡単な登場人物の紹介をしようと思います。
次回『登場人物紹介(主要のみ)』




