91話 何で癒し役の方が手当て高いん!?
連休初日です!!
4連休1日目·木曜日
時刻は6:00
生活習慣ってこわいねぇ···
お休みなのに、いつもの時間に起きちゃった···
とりあえず、お風呂に入る事にしよう
「あ~···朝風呂気持ちいい~···今日から休みの日は朝風呂入ろ~」
「なにを年寄りみたいな事言ってるですか?」
「仕方ないじゃん···最近トラブル続きで心の洗濯が充分に出来なかったんだよ···」
世界樹にそう答えつつ、格納庫から冷えたお茶を出して飲む···
まだ10代なのに、行動が中年の仕事にくたびれた人である。
「それで?連休はどうするんです?まさか、このまま駄弁る気ですか?」
「いや、食糧や雑貨の確認したら出掛けるよ?折角の連休だもの···何処かに旅行しに行くよ」
「そうですか···。では、今の在庫リストです。確認しちゃって下さい。」
世界樹がホログラムでリストを出す
「えっと···みた感じ補充する物無いね?白達は何かある?」
「私はありません」
『『ないよ~』』
全員で確認して、追加の買い物が無い事を確認した。
これでやる事が終わりなので、旅行先の話になった。
「それで、旅行先は決めたんですか?」
「うん。まずは中華街に行こうと思う」
一度平日の中華街に行ってみたかったのだ。
土日に行った時は、人が多すぎて楽しめなかったからだ。
「中華街は距離的に旅行ではなくてお出かけですよ?」
世界樹がツッコミするが、旅行と思えば旅行なのだ!!
「そうですか···では、いつ頃行きますか?」
「早く行っても店開かないから、10時くらいにするよ。それまでに銀行行ってお金出さなきゃいけないな···」
手持ちが少ないので、一度銀行に行かねばならない···
「えっ?そんなにお金必要なんですか?あれだけ現金あるのに?何買う気です?」
世界樹がおかしな事を言う
「何言ってるの?財布に2万くらいしかないよ?」
「えっ?雨宮社長からの封筒見てないんですか?お給料として受け取ってましたよね?」
世界樹の言葉に記憶を辿る···
そういえば、雨宮さんからの給料確認してなかったわ···
毎回渡される給料はたいした額でも無いだろうし、中身は明細だけだと思って、格納庫内の『雨宮さん箱』に入れっぱなしだった。
温泉から出て、休憩所で封筒を1通取り出して中身を確認···。
「···何でこんなに入ってるの?」
封筒から出てきたのは1万円札3枚·千円札数枚·小銭·明細書だった···
ろくに仕事らしい仕事してないのに日給が3万超え!?
明細を見ると、色々と手当てが書いてあり···
『社長秘書兼特別相談役·特別手当て』5000円
『社長専属癒し役·特別手当て』15000円
合わせて2万円だった。
何で癒し役の方が手当て高いん!?
あの人大丈夫かな···相当お疲れのようだ···
手当て無しでも『交通費(1日1000円)支給·昼食(1日1000円)支給·おやつ付きで日給1万円』は高額過ぎるだろ···
昼食は『社員証払い(社長がチャージ済み)』·『交通費は(送り迎えが来てくれるので)無料』なのに、支給されている
更に『おやつ調理手当て』もあった
全部の封筒を開けて中身を確認すると、小さな差はあったが『合計で一月分の支出を超える金額』が現金で入っていた···
しかも昨日受け取った封筒の中身は···『現金じゃなかった』
少し大きい封筒だと思っていたが、中身はカードと説明文が入っていた。
説明文を読むと『このカードは雨宮商会グループ店で〖見た事ない金額〗分使用出来ます。使用期限はありません』と書いてあった
金額には触れないでおこう···
「うん。銀行行かなくていいや···1日分の現金だけ出して、あとは格納庫の『雨宮さん箱』に入れておこう···」
封筒ごと格納庫の雨宮さん箱にしまい、再び温泉に入り、沈んでいく···
連休初日の朝から、気持ちが疲れてしまった。
次回『中華街で食べ歩きしよう』
『雨宮さん箱』
雨宮さん関係の物を入れてある別空間の名称
主に勤務後に貰った封筒を入れてある
他にも『おやつノート』や、最近では『万能薬』も入れてある
他には『スーパーヒラヤマ箱』もある
内容は『雨宮さん箱』とほぼ同じである




