85話 雨宮家の緊急招集!?
お休みの日はのんびり散歩でもしよう
水曜日7:00
今日はお休みだ。
昨日の夜はバイトで疲れた心身を癒す為に、温泉に沈んでいた···
温泉に『浸かる』ではなくて『沈んで』いた
そしてわかった事は、『水中呼吸が出来る』だった
正確には『水に沈んでも、呼吸が出来る。肺に直接酸素を送られる』といった感じだ
某アニメの液体みたいだが、シンクロとかしないから大丈夫だ
きっかけは『鼻から万能薬が入っても痛みが無かったので、不思議に思った』からだ。
実験として一番深い所で潜ってみたが、いつまで経っても苦しくならない
次に息を吐いてみたが、結果は変わらず、万能薬が体内を満たしてゆく
···
世界樹に聞いてみると、『その程度で化物の志希さんが苦しむ訳無いじゃ無いですか~。』と返された。
うん。この発言後、世界樹とはちゃんと『お話し』したよ。
ちょっと枝が焦げているけど、ドウシタンダロウネ?
(休みの日は食糧の確認とかを終えれば、後は自由なので散歩でもしようかな···)
今では世界樹が管理しているのでやる事が無く、結構自由時間ができた。
魔法の練習は土曜日にやるので、今日は本当に暇になった。
「気分転換に散歩して来る。何かあったら連絡してね?」
皆にそう言って玄関に向かうと、世界樹が「外出時は鞄を持って行け」と言ってきた
最近は「空間魔法に慣れたので、そろそろ鞄はいらないか」と思っていたのだが···
「万が一は必ずある」と言われてしまい、鞄の中に飴と実と万能薬があるのを確認して、鞄を持って家を出る。
施錠をして「さぁ、散歩をしよう」と歩き出した···が、見覚えのある車が猛スピードで走って来て、目の前で停車。
車内から綾香さんと鈴音さんが出て来て、僕を捕獲すると車内に戻り、車を走らせた
何か···つい最近同じ事あったなぁ···(諦め
「おはようございます。志希様。この様な事をして申し訳ございません。雨宮家の『緊急招集』の為、志希様に参加をお願いします」
「(お願いも何も···もう捕獲して連れて行ってますやん···。)とりあえず、おはようございます。綾香さん、鈴音さん、凛もおはよう」
「「おはようございます。」」
とりあえず3人に挨拶をして、拘束を解いてもらう
とても気持ちいいけど、真面目な話ならちゃんと聞きたいのです。
「えっと、まずは『緊急招集』って何かを聞いても?」
「はい。雨宮家の『緊急招集』は雨宮家で『最も重要な事案発生時に開かれる緊急会議』です。」
「そして今回の参加者は奥様、旦那様、静お嬢様、そして志希様です。」
綾香さんの説明に鈴音さんが追加で教えてくれる
「何で僕が?···(スッ···)ああ、化粧水ですか」
綾香さんが化粧水のボトルを見せて来たので、今回の捕獲理由を理解した。
でも、連絡は欲しかったなぁ···
「連絡をくれればこちらから向かいますよ?態々捕獲しなくても、いいじゃないですか?」
毎回こんな事されたら通報されるよ?
「志希様は連絡したら逃げますよね?なので、この様にさせてもらっています」
鈴音さんがそう言って笑う
「···逃げませんよ?ちゃんと理由があればね?下らない理由なら逃げますけど···」
そう答えて飴玉を口に入れる。
ついでに3人にも飴玉をあげたら喜んでいたよ
鈴音さんは抱き付いて来たけど、綾香さんの視線ですぐに離れたよ
ちょっぴり残ね···いえ!!何でもありません!!
さて···僕は何をすればいいのかなぁ···
今日は無事に帰れればいいなぁ···
そんな事を思いつつ、飴玉を楽しむ志希であった。
次回『会議?···いいえ、謝罪の場でした。』




