73話 早速作ってみよう
お薬作るよ~
「それでは、早速作ってみましょう。用意するのは薬の入れ物とスポイトですね」
「了解。薬の入れ物は何が良いんだ?スポイトは···買って来ないと無いな···」
「入れ物は何でも良いですよ?なんなら白達に作らせますか?」
白達は『まかせろ』と胸を張る
「じゃあ、入れ物はまかせるよ。なるべく壊れないので頼むね?」
白達は別世界へ移動したので、僕は探知でスポイトを探す···
家の中で反応があった
探してみると、理科の実験セットが出てきた
小学生の時に親が買ってくれた教育用の商品だったな···
中身を見ると、小さなスポイトがあった。
物は古いが、世界樹のお陰で新品になっている
「これを使おう。よし、白達のところへ転移···」
別世界に転移した僕が見たものは、遥か彼方へと並ぶ『小さなペットボトルみたいな容器』だった
容量は200ml位で、蓋はネジ式で見た感じペットボトルである
「こんなに作っても消費しないのでは?えっ?必ず消費する?ならいいかな」
世界樹がそう言う時は大抵当たっているので、何も言わないでおく
「でも、これ全部に入れるの大変だよね?」
『『大丈夫!!すぐに終わるよ~』』
白達がそう言うと、雫が巨大な水球を作り出す
白達が容器の蓋を魔法で開けると、容器が雫の水球に入っていく
中身が満たされた容器は蓋をされて水球から出て地面に並ぶ
その工程を繰り返し、作られた容器全てが満たされると、雫は水球を消して白達と一緒に格納庫に容器をしまって行く
時間にして10分ほどの作業だった。
僕の格納庫にも何本か入れて貰ったが、これは周りの人に配る用らしい
無くなったら自動で補充をしてくれるとも言っていた
試しに1本出して、鑑定してみる
『雫特製万能薬(希釈)』
·特属性精霊·水『雫』によって作られた『万能薬』を希釈した薬品
·適量を手に取り、髪に塗ると髪の傷み·艶·クセを治す
·肌に塗れば潤いを取り戻し、理想の肌に限りなく近づくが、大量に使用しても効果はない。
·薄く塗るようにすると少量でも効果を実感出来る
·打ち身·切り傷等の傷口に使用すると自己治癒力を促進する
·飲用可能。
·服用効果は体内の毒素を排出する効果がある。
·打撲による痛み·二日酔い·胸焼け·食欲不振·腹痛·下痢·胃痛·頭痛·神経痛·筋肉痛·歯痛等にも効果を発揮する。
·服用はキャップ一杯とする事
·過剰摂取による効果の増加等はない
相変わらず凄い効果だな···
「あとは志希さんがこれを配れば大丈夫です。『容器にラベルが無いのは、知り合いからの試作品だからです。試験的な物だけど、それなりの量があるので、言ってくれればもう少し渡せますよ?譲る事は許可はもらってますから、大丈夫です。』とでも言えば良いですよ。」
何から何まで用意してくれてありがたい···
今回は本当に頼るしか手がなかった···
家へ移動して、白達にお礼として夕飯のリクエストを聞く
「皆ありがとうね。今回は本当に助かったよ。お礼に今夜は皆が食べたい物を作るよ。何がいい?」
『『餃子~。一緒に作る~』』
「了解。じゃあ、材料買ってくるね」
スーパーで材料を買って来て、白達と一緒に餃子を作る
今回はお礼なので大量に作る
白達は楽しそうに餃子を作っていく
こういう作業も一緒にするのは楽しいものだ。
でも、流石に大量に作るから疲れるね···
夕飯が終わったら、木曜日までのんびりしよう
次回『よかったら使ってください。』




