59話 肉汁と生姜焼きですかね···
ホクホクです
「ただ今戻りました~♪いいお肉が買えましたよ♪」
うっきうきで社長に買ってきた肉を見せる
取り出した肉は豚肩ロースの薄切り肉だ
特大パックなので2㎏くらい入っている
これを小分けにして、冷凍庫で凍らせて保存し、使う分だけ解凍するのだ
「これで何を作るんですか?」
社長は料理をあまりしない様だ
「肉汁と生姜焼きですかね···。カレーにも入れたりもしますよ?」
ふむふむと頷く社長だが、目が作って欲しそうに見ている
『雨宮家令嬢雨宮静が食べたそうにこちらを見ている。肉汁と生姜焼きを作りますか?』
·はい
·イエス
·お金は払ってもらうよ?値段は貴女の気持ちでね
·勘違いしないでよね!?別に社長の為に作るんじゃないんだからね!?
相変わらず選択肢がおかしい···
4番は性別違うからな!!やらないからな!!
(チッ!!)
何処からか舌打ちが聞こえた気がした···
「とりあえず、肉汁は約束通り作りますよ。その為に買ったんですから···」
そう言うと社長がいい笑顔を見せる
「いつ作ります!?今からですか!?なんなら家で作って下さっても構いませんよ!?いえ、むしろ家で作って下さい!!両親に紹介します!!そうしましょう!!」
興奮して早口で喋る社長に引き気味で落ち着かせる
「落ち着いて下さい!!今から作っても間に合いませんから!?それに次ここに来るの来週になるので、これは練習用です。」
「練習なら雨宮家で作っても同じです!!なので、今日の仕事が終わったら家に来て下さい!!今から連絡します!!」
止める間も無く連絡がいき、退勤後に雨宮家に肉汁を作りに行く事になってしまった
まぁ、お世話になってるから行くのはいいけどね···
取り敢えず冷凍庫に豚バラブロックを入れて『灯』にこっそり凍らせておいてもらった。
これで「家まで持つ」と思わせられる。
でも、他の豚肉を格納庫に大量に入れてあるから、これは提供してもいいかな···
これからもお世話になるだろうからね。
それに、正直雨宮家のキッチンに興味もある。
メイドさんや防衛隊なんているのだから、かなりの豪邸だろう···
つまり大人数の食事を作るには小さなキッチンでは無理だ
大きなキッチンに違いない。
大きなキッチンを楽しみに、残りの時間を過ごした。
次回『何を言っているんですか?』




