55話 違うからね!?
メイドさんの説明だよ
「とりあえず悪は退治した···。虚しい闘いだったな···」
志希が遠い目をしていると、凛が声をかけてくる
「流石は加田瀬様!!あの『不変の鈴音』と呼ばれる副メイド長をここまで追い込めるとは!!尊敬します!!『可愛い顔して、急所突きをする優しいな人』(鈴音談)と呼ばれているのは伊達じゃ無いですね!!」
やめて!!そんな純粋な目で僕を見ないで!!
違うからね!?そんなんじゃ無いからね!?
あとで鈴音さんと『おはなし』はするけど、無差別じゃ無いからね!?
何言ってんのかな!?僕は!?(混乱中
深呼吸···深呼吸······よし!落ち着いた。
「ところで···『不変の鈴音』って何?」
「知らないのですか!?副メイド長は『何があっても、そのスタイルを変えない不動の変態と呼ばれる』強者です!!」
「『全てを凍らす絶対零度の眼差し』の総メイド長の片腕と言われる実力者で、雨宮家近衛隊の1人ですよ!!」
『陰の綾香』
『陽の鈴音』
とも呼ばれているらしい
···阿吽像かな?
あっ···凛が綾香さんと鈴音さんに連行された···
どうやら本人達は初耳だったみたいだ
そんな『捨てられた子犬のような目』で見てきても、僕には何も出来ないよ?
大人しくドナドナされなさい···(合掌
3人が退室し、残った雨宮社長と僕は、仕事を始めた。
先ずは午後のおやつの仕込みからだ
今日は『揚げチーズ巻き』にしよう
給湯室で材料を確認···
「チーズと皮と油···皮は自分で作るか···売店だな。」
社長に売店に行ってくると言うと、仮証を交換すると言われた
「朝の事で忘れてました。こちらが志希さんの社員証です。仮証のチャージも引き継ぎ(補充)ました。これからはこちらの社員証を使って下さい。」
仮証と社員証を機械に挿し込み、PCを操作して社員証にデータを移し終えると、社員証を渡してくれた。
「ありがとうございます。これにクレカ機能は?」
「まだ付けてませんが、付けますか?」
首を横に振る
「その社員証はクレカ機能以外は使えますので、失くさないで下さいね?クレカ機能を付けたい時は私が手続きしますから、いつでも言って下さい。」
「わかりました。ありがとうございます。では売店に行ってきます」
「はい。いってらっしゃい」
社長に見送られて売店へと向かう
「なんか社長に見送られるって変な感じだな···」
そんな事を考えながらEVに乗る志希であった。
次回『チーズ巻き揚げはおやつになりますか?』




