33話 ゼリーでも作るか
体験業務開始!!
そして説明が終わると、チャイムがなった
時計見ると8時を指している
雨宮さんは机に向かい、PCにマイクを接続すると喋り始める
どうやら朝礼が始まったようだ
5分程で朝礼は終わり、マイクを戻して、こちらに話しかけて来た。
「今のが朝礼です。これが終わると皆仕事を始めます。さぁ加田瀬さんもお仕事お願いします。」
「わかりました。···が、その前に僕の事は『名字の呼び捨て』か『名前』で呼んで下さい。
なんか『加田瀬さん』だと落ち着きません。」
「いいんですか?」と聞かれるが、良ければそうして欲しいと言うと了承してくれた。
呼び方は「志希さん」になったが、今度は雨宮社長が「私の事も静と呼んで」と言うので「社長」と呼んで譲らなかった。
少しむくれていたが、流石に社長を名前呼びは無理だ。
さぁ、気を取り直して仕事だ。
1日体験だからと言っても手は抜かない。
まずは物がどこにあるのかを確認する
渡された書類に見取り図があったので、見取り図片手に社長室の物置から確認していく
掃除機と箒と塵取り···後は掃除機用ゴミ袋の換えと、ゴミ箱用のゴミ袋、ガラス拭きや布巾等一通り揃っている。
次は給湯室だ
扉を開き、中に入ると給湯室と言うより広い台所?と思う場所だった
大きな冷蔵庫が2台とシンクと3口コンロがある。
しかも端には飲料や缶詰め等が入っている棚があった
隣の棚には多種多様の調味料もあった
「ここは家の台所より豪華だ。オーブンもある。
必要なのか?てか、ここに布団が有れば住めるよ?」
そんな事を呟いていたら、隣の部屋から呼ばれたので、すぐに向かう
「何か飲み物用意しますか?」
「いえ、まだいいわ。伝え忘れたけど、そっちにある机と椅子は志希さんのだから使ってね。ずっと立ちっぱなしば辛いわよ?
それと、今日は掃除は済ませているから、しなくていいわ。あっ!給湯室の物は好きに使って良いからね」
「ありがとうございます。早速何か作りますね。と言っても本当に簡単な物しか作れないので、そこは勘弁して下さい。」
「わかったわ。よろしくね。」
そう言うと、仕事に戻る社長に何か作ろうと、給湯室の中を確認していく志希であった。
「よし。時間は有るからゼリーでも作るか···簡単な林檎味のゼリーでいいかな?」
まずは鍋にお湯を沸かす。
沸いたらゼラチンを適量入れてよく溶かす。
沸騰しない様に弱火で混ぜて、砂糖を入れて砂糖を溶かす。
砂糖が溶けたら火を最弱にして、林檎ジュースを少しずつ入れて混ぜる。
最後にレモン汁をちょっと入れて、混ぜたら火を消して、粗熱を取る
(灯。固まらない程度に冷やして)
灯を呼んで粗熱をとってもらい、味見をして2つの耐熱容器に移して冷蔵庫へ
3つの小さな器にも移して、灯に固まるまでゆっくり冷やしてもらって試食用を完成させる
出来た品を一口食べてみる
(まぁ···こんなもんかな?林檎ジュースが良いものだからな···残りは皆が食べていいよ。)
小さな器に群がる精霊達
うん。好評みたいだね。家でも作ってあげよう
あっという間に空になった器と使った器具を流しで洗い、水切りへ置く
時間はまだ早いから次は何をしよう···
次回『ここが社員食堂か···』




