26話 駄目だからね!?
皆仲良くしよう
元の鞘にもどる?違うかな?
いつもの日常に戻って来たので、夕飯を食べ、入浴を済ませて布団に寝転がる
「そう言えば、何であんな空気になってたの?」
世界樹に帰宅時の事を聞いてみた
「···精霊は契約した者と絆を結びます。
そして絆を通して魔法を発動させる魔力のやりとりをします。」
「しかし、やりとりをするのは魔力だけではありません。
マスターの感情も精霊には伝わっていきます。」
「マスターの感情を受けた精霊は時にそれに従い、時に解決しようと動こうとしますが、マスターが本当に危機に晒されない限り、行動する事は制限されています。」
僕は黙って続きを促す
「今回はマスターの感情を受けた精霊達は何とか動きませんでした。
『動けばマスターが悲しむから』と、我慢をしていました。」
······その結果があの状態か。
「はい。もし、あの時マスターが強く「どうにかして·助けて」と思っていたら、精霊達は躊躇なく行動しました。」
······良かった。
何も起こさなくて···本当に良かった···
「しかし、いつまたあの状態になるかはマスター次第ですので、十分気をつけて下さい。」
あぁ···ちゃんと憶えておくよ
「······しかし、あの女は許せませんね···いくらマスターが許した事とは言え、このままにしておくのは良くないのでは···」
うん?なんか世界樹が不穏な事言い始めてないか?
「そうですよ。やはり許せませんね···ここは一つ、私自らお仕置きを···」
待てぃ!?何をする気だ!?
「······。軽い悪夢とか不運とかを···」
それはどの程度なの?
「悪夢は『全身の穴から体液を全部吹き出す』程度で、不運は···」
待って!!駄目だよ!!駄目だからね!?絶対駄目だぞ!!
「フリですか?わかりました!!これからあの女に「駄目だって言ってるだろがぁ!!」
勢いよく起き上がり、世界樹を全力で止めた。そして朝まで説教する事となり、寝不足のままバイトに行く事になったのだった。
火曜日12:20
···眠い
現在お昼ご飯を食べ終えて、猛烈な眠気と闘っている!!
「何とかならないかなぁ···目がさめる飲み物飲むかぁ···」
眠い頭を働かせていると雫が目の前に現れた!!
(うっわ!?びっくりした!!雫どうしたの!?)
小さな声で雫に話かける
『マスター。眠いならこれ飲んで。』
雫が手をかざすと、錠剤くらいの水球を出した
(これはなに?)
『眠気を一時的に解消する。飲んで』
ありがたい!早速受け取り、口に入れて···意識が飛びかけた。
なんだこれ!?『苦味と辛味と酸味を限界まで高めて凝縮して、この一粒に閉じ込めました』って味は!?
(雫さんや···これは何?)
『特製眠気覚まし。ありとあらゆる苦味·辛味·酸味を限界まで高めて凝縮したもの。これ一粒で眠気は消える。むふ~』
人体に影響は?
『大丈夫。人体に影響はない。むふ~』
凄く得意気にしてる···可愛い
···どうやら褒めて欲しいようだ
(ありがとな雫。でも出来れば味の方は何とか出来ないかな?)
『なる。今回はマスターが言わなかった。言ってくれれば変えられる。』
変えれるんか~い!!
雫に貰った『目覚めの水』の効果は帰宅するまで効いていた。
そして家の玄関を潜った瞬間、強烈な眠気に負けて、その場で倒れて深い眠りへ沈んで行った。
次回『悪いのは···君だ』




