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第42-2話

・3章冒頭の伏線をここで回収 (長かった……)

・41話にちょっとした暗号を書き加えています(7月4日夜)

・添削していたら遅くなりました、ごめんなさい

 車は延々と山道を登り、やがて、駐車場に辿り着いた。

 瓜生山霊園。

 そういや静玖が京都に来たのって、もともとは墓参りのためだったよな。

 忘れてた。

 別にご休憩のできる建物を期待してたわけじゃないからな、うん。


「昨日みたいな襲撃があったら怖いですし、一緒に来てください」


 もちろん断る理由はない。

 むしろ一人にしてくれと言われても付き添うつもりだ。

 前世の経験上、墓参りってのは暗殺や誘拐のチャンスなんだよ。

 開けた場所だし、護衛も減るし。


 俺たちは霊園の奥へと歩を進めた。

 やや新しい墓石の前で立ち止まる。


「ここには兄が眠ってるんです。よかったら、黒騎士になってもらっていいですか?」

「別に構わないが……理由を教えてもらってもいいか」

「兄は西洋鎧が大好きでした。いつかお金を貯めて、オーダーメードの鎧で現場に出るんだ、って」


 どうやら静玖の兄もなかなか愉快な人間だったらしい。

 

「今日のわたしのファ(ブラウス・)(アンド)ション(・コルセットスカート)も、生前、兄が何度も薦めてきたものなんです」

 

 グッジョブ、静玖兄。

 一度も会ったことはないが、今、ものすごい共感を覚えた。

 魂の友と呼ばせてほしい。

 俺は黒騎士に変身し、両手を合わせる。

 深く深く冥福を祈った。

 天国では胸開きタートルネックやフロントジッパー競泳水着のお姉さんに囲まれてあれ。

 南無。


「ありがとうございました、芳人さま。……少し歩きませんか? ここ、近くに公園もあるんです」


 霊園を出て、しばらく坂を下る。

 車道を横断した先には展望台付きの公園が広がっていた。

 俺たちのほかに人影はない。

 展望台のベンチに腰掛けた。

 俺が左、静玖が右。

 肩と肩が触れ合うほどの距離――。

 夕暮れに沈む京都を眺めていると、


「もともと、兄が相鳥家の当主でした」


 静玖が、ふと、そんなことを口にした。


「事故で1年半前に亡くなって、急遽、わたしが相鳥家を継ぐことになったんです」

「1年半前ってことは……14歳の時か」

 

 俺の問いかけに静玖は頷く。

 それから当時の退魔師業界について語り始めた。


 曰く。

 ()()飛行機事故で重鎮クラスの人間がまとめて命を落とした結果、後釜を狙う者たちが派閥争いを始めてしまった。

 今でこそ朝輝派・白夜派・鷹栖派の三つにまとまっているが、以前はぐちゃぐちゃの群雄割拠だったとか。

 大人はひたすら政争に明け暮れるばかりで、本来の仕事――悪霊退治は二の次三の次。

 ひたすら後回しにしたあげく、最後は立場の低い相鳥家に押し付けていた。


「あのころは本当に大変でした。泊りがけの仕事ばっかりで、中学も休みがちで……」


 ブラック過ぎだろ、それ。

 どうなってるんだ退魔師業界。

 義務教育を妨害してるわけだし、裁判で訴えたら勝てるんじゃないか?


「忙しくて忙しくて、もう自棄になってました。いつ死んでもいい、むしろ死んでやる。みんな困ればいいんだざまあみろ、って」

 

 言われてみれば昔の静玖はどこか捨て鉢というか、投げやりな雰囲気を漂わせていたような気もする。


「芳人さまは、わたしと出会った時のことを覚えてますか?」

「……たしか、不良に絡まれてたよな」


 マサルさんとサブロウだったか。

 紙飛行機でブスブスと刺しまくった覚えがある。


「あの時、助けてもらえてすごく嬉しかったんです。……わたしのことを気遣ってくれる人なんて、誰もいませんでしたから」


 静玖は懐かしむように呟くと、ほんの少し、こちらに寄りかかってくる。

 そっ、と肩に重みがかかる。

 服越しに淡い体温が滲む。


「芳人さまのおかげでフィリスさんと知り合いになれて、真月家にも繋がりができました。仕事を押し付けられることも減りましたし、学校にも通えるようになったんです。――そのぶん、他の家からは逆恨みされちゃいましたけど」

「退魔師業界って、本当に、ろくでもないな……」

 

 未成年を使い潰したあげく、それがうまくいかなくなると憤る。

 コスプレ遊びをしてる暇があるならマジメに働けよ、ほんとに。

 ……この一件が片付いたら、綾乃と相談して神祇局とやらにカチコミをかけてやろうか。


「でも、わたしにとって大事なのは、そんなことじゃないんです」


 静玖は微熱じみた声とともに、そっと首元のリボンを解いた。

 ブラウスのボタンをひとつひとつ外していく。

 首元に輝くのは、黒曜石のペンダント。

 俺が念話(テレパス)の媒介に手渡したものだ。

 オヤジたちの襲撃に備えてのものだったが、実際は深夜のおしゃべりにしか使っていない。


「この1年、わたしが辛い時とか寂しい時とか、いつも話を聞いてくれましたよね」

「まあ、な」


 俺はかなりの頻度で静玖と連絡を取っていたが、それにはちょっとした理由がある。

 綾乃の誘拐事件において、俺と未亜の名前は表に出ていない。

 『フィリスと静玖の二人で解決した』というのが公式見解だが、結果、静玖は他の退魔師から妬まれることに。

 彼女を矢面に立たせてしまったことが申し訳なくて、何かせずにいられなかったのだ。


「出会った時からずっと助けてくれて、支えてくれて……けど、芳人さまは5歳の子供じゃないですか。いくら大人びてるからって、10歳も下の相手に恋愛感情を抱くのはおかしいですよね」

「まあ……そうだな」


 ――内面が釣り合えば恋愛は成立する。


 深夜(みや)はそう(うそぶ)いていたが、あれは若返りを果たしたからこそ言える話だ。

 持つ者ゆえの、身勝手な論理。

 本来、年齢差というものは厳然たる壁として立ちはだかる。


「だからこの気持ちは麻疹(はしか)みたいなものと割り切ってました。

 いつかお互い距離が開いて、それぞれピッタリの相手を見つける。そう信じていたんです。

 ……でも芳人さまが子供じゃないのなら、今の姿が正体なら、話は変わってくるんじゃないかな、って」


「それは、勘違いだ」


 静玖の言葉に、俺はいつもどおりの否定で返す。 


「この姿は魔法で化けているだけだし、俺はもともと5歳の子供だよ。細かい話はまあ企業ひみ――」

「『15年もすれば店の場所も結構変わるんだな』」


 遮るようにして彼女が呟いたのは、デート中に俺がうっかり(こぼ)した言葉。


「昔の京都をご存じなんですね、芳人さま」

「それは……」

「他にもおかしな点があります。詠唱のフレーズ、微妙に古くて偏ってるじゃないですか。《鎧装(中ノ人ナド)解除(イマス)》とか《強奪術式(ガトーリィ)》とか。それに以前、SFC(スーパーファミコン)のゲームからセリフを引っぱってましたよね。これで5歳児と言い張るのは、ちょっと無茶と思います」

「っ……」

「今の芳人さまこそが本物で、呪いか何かで子供に変えられてしまった。違いますか? わたしはそう考えています。……そうであってほしいと、思っています」

「なあ、静玖」

  

 そうじゃないんだ。

 と、言いかけた俺の唇は、静玖の細い指に塞がれていた。


「最後まで聞いてください。……今じゃないと言えないし、言わないと、ずっと後悔しそうですから」


 潤んだ眼差しが、夕陽の中で揺らめく。

 彼女の頬がいつになく赤いのは、黄昏時だからだろうか。


「芳人さまは、一年前の、今よりずっと痛々しかった頃のわたしとも仲良くしてくれましたよね。

 あのノートのことも笑わずに、むしろごっこ遊びに付き合ってくれて……一緒にいると、すごく楽しいんです。

 でも、玲於奈ちゃんや深夜さんと喋っているのを見ると、胸が苦しくって」


 切なげに目を伏せる静玖。

 それから改めて俺を見つめて、


「ふだんは悪ぶったりふざけたりしてるけど、肝心なところでは優しくって……そんな芳人さまのことを、わたしは、えっと――」


 大きく息を吸い込み、告げる。





「好きです、大好きです。愛しています。……わたしの恋人に、なってください」





 



 




 * *









 


 相鳥静玖。

 独特のファッションではあるものの、それなりに常識を弁えた女の子。

 俺のことを慕ってくれている15歳の少女。

 

 2日前まで、静玖はある程度の距離で踏みとどまっていた。

 ――相手は10歳も下の子供だし、本当は好きになるべきじゃない。

 理性の(たが)というべきもので自分自身を抑えていたのだろう。


 けれどここに予想外の存在が現れる。

 青年状態の俺。

 

 そのせいで彼女のブレーキは外れてしまった。



 俺は考える。

 静玖と付き合う未来。

 彼女はとても可愛らしい。

 甘えてくる時の表情は絶品だ。なでなでしたい。

 あとまあ、何をしても許してくれそうな感じがする。

 俺の中では健全な男子的リビドーが「このあとホテルでご休憩するのだ」「静玖ならたぶん断らないぞ」「むしろここで押し倒せ」と青少年の主張を繰り返していた。


 でも。

 静玖がまっすぐに気持ちをぶつけてくれたから、俺も、真摯な答えを返したい。

 

「……静玖は、生まれ変わりって信じるか?」


 だからまずは本当のことを話そう。

 ここまで曖昧にごまかしてきたこと。

 俺がいったい何者なのかについて。


  

 

 今から15年ほど前。

 当時の俺はちょっと思春期を(こじ)らせただけの、どこにでもいるような高校生だった。

 日々をぼんやりと過ごし、いずれ大学に進学して就職活動に精を出す。

 本来ならそういうありふれた人生を送るはずだった。


 しかし高校三年生の秋、俺の運命は捻じ曲がってしまった。

 異世界に勇者として召喚され、待ち受けていたのは凄惨な戦いの日々。

 幾つもの死線を潜り抜け、その果てに待っていたのは邪神との決戦。

 俺は遺跡の崩落に巻き込まれて命を落とし、その後、女神のはからいによって転生した。


 

 

 そういう内容を静玖に語り聞かせる。

 思ったよりも長話になってしまい、すでに空から夕陽の色は失せていた。

 公園の街灯が頼りなく夜闇を照らす。


「……いきなり前世だの何だのと言われて戸惑ったかもしれない。でも、本当のことなんだ」


 最後に俺がそう締めくくると、


「信じます。ううん、分かります」


 静玖は穏やかな表情で頷いた。


「芳人さまのことをずっと見てきたから、分かるんです。これは嘘じゃない、って」

「……ありがとう」


 礼を述べ、それから、数秒ほど目を伏せる。

 本題はここからだ。

 

 今更かもしれないが、俺は静玖に対して誠実でありたい。

 ならばこそ、互いの認識のずれについて言わねばならないだろう。


 ここを曖昧にしたまま恋人になれば、きっと、近いうちに破綻する。


「静玖は言ってたよな。この姿が俺の正体じゃないか、って。

 違うんだ。俺にとっての『今の自分』は、5歳児としての姿なんだ」


 静玖は、前世の姿こそ正体であってほしいと願っている。

 俺は、子供の姿こそ正体と思っている。


 妥協して静玖の認識に合わせるという選択肢もあるだろう。

 けれど人間ってのは厄介だ。

 なかなか簡単に考えを変えられないし、前世、そのあたりを妥協してダメになったカップルをいくつも目にしている。

 

 ……というか異世界のみなさん、パーティ内で色恋沙汰をやらかして勝手にメンバーから抜けるのやめてくれませんかね。勇者はラブワゴンじゃないんですよ、まったく。

 

 まあ、そんな愚痴はひとまず措くとして。


 俺にとって18歳の姿はあくまで仮初めに過ぎない。

 墓から死体を掘り起こし、操り人形にしているようなもの。

 本当の自分とは思えなくって、だから。


「俺も静玖と同じ考えだよ。5歳と15歳じゃ釣り合わない。いくら魔法があっても、そんな関係はどこかで無理が来る」


 胸が苦しい。

 もしも「……というのは冗談だ愛してるよ静玖」と言えたら、どれだけ気が楽になれることか。

 けれど、それはひどい不誠実だ。

 静玖を傷つけるという罪悪感、それを背負いたくないための逃げに過ぎない。


 それに、彼女の気持ちを受け入れられない理由はもうひとつあって。

 

「妹の未亜とは前世からの知り合いで……恋人だったんだ。今は関係を保留してるけど、その答えを出さないまま誰かと付き合うなんて、俺にはできない。だから、その――」



 俺は決定的な言葉を口にし、





 けれど。




 ぱん、ぱん、ぱん。


「なんだいなんだい、つまらないね。ここは『断ったら可哀想だから』の精神で受け入れるところだろう?」


 無粋な大声と拍手に、掻き消される。

 気づけば不自然なほどに夜闇が深まっていた。

 街灯の光すら呑み込んでしまうほどの深淵。

 

 その中から姿を現したのは、長い髪の少女。

 服装は、昨夜とほとんど変わらない。

 一昔前のアイドルみたいな、赤いブレザーとチェック模様のミニスカート。

 鴉城(あじろ)深夜(みや)

 

「キミもナオキの息子なんだから、ここは安易な優柔不断を発揮してくれないと。目先だけの幸せをその子にくれてやりなよ。たとえハーレムの一員に過ぎないにしても喜んでくれるんじゃないかな? ま、10年後や20年後にどうなってるかは知らないけどね」

「静玖も自分と同じように苦しめばいい。そう言いたいのか。おまえは」


 俺はベンチから立ち上がる。

 深夜からは肌がひりつくような殺気が放たれていた。

 明らかに昨日とは気配が異なる。

 あのぽんこつ軍師ぶりや、オヤジに捨てられたという話。

 どれもこれも、こちらを欺くための演技だったのかもしれない。


 あらためて【鑑定】を発動させる。


 




[名前] いしろぎ(鴉城)さや(深夜)

[性別] 女

[種族] 中二病・???

[年齢] 肉体()16歳(34歳)

[称()] 【母似の娘】【憑依者(子殺し)】 その他不明


[能力値]

 レベル 100-1000

  攻撃力  100-2000

  防御力  100-2000

  生命力  100-2000

  霊力   100-2000

  精神力  数値化不能

  敏捷性  100-2000


[アビリティ] いっぱいある

[スキル] すごいたくさん


 ※ごめん、この子よくわかんない! \(>o<)/  (byアルカパ)





 前にもこんなステータスを見たな。

 誘拐事件の時に戦った人造魔導士。

 アリア・エル・サマリア。


 鴉城深夜もオヤジの愛人なわけだし、ある意味、当然と言えば当然か。

 とはいえ女神印の【鑑定】がここまで見事に欺かれるとは思っていなかった。

 

「ああそうさ、キミの言う通りだよ、ヨシト。

 ボクは幸せになれなかった。ボクですら幸せになれなかった。だったら同じような状況に置かれたとき、他の女だって不幸な結末を辿るに決まってる。そうじゃないとボクが可哀想じゃないか」


 くつくつと乾いたような笑い声をあげる深夜。

 その口から溢れるのは、呪詛じみた自己愛の論理。


「ヨシト、どうして告白を断るんだい。彼女が可哀想じゃないか。ナオキみたいに受け入れてあげなよ。そのまま性欲に流されて、表に出せないような子供を孕ませて、腫れ者扱いで距離を取ればいい。

 ボクはそうだった。相鳥静玖だっけか、その子もそうなるべきなんだ。うん、そうに決まってる。


 だからこんな展開は認めない。

 ボクと似た状況で、ボクよりもマシな人生を歩きそうなヤツはみんな死ぬべきだ。


 そしてヨシト、キミが転生者の実例と言うなら、何が何でも捕らえさせてもらうよ。

 せっかく子供から身体を奪って若返ったのに、ナオキはまだ(ゆえ)真姫奈(まきな)ばっかり贔屓してるからね。

 ここで研究に貢献すれば、きっとあいつらを出し抜くことだってできるはずさ。


 さて、それじゃあそろそろ尋常に勝負と――」


 


 

「――いくわけないだろ」

「――ええ、まったくです」





 俺は視線を右に流す。

 瞬間、白銀の閃光が駆け抜けた。


 神薙玲於奈。

 刹那雲耀の域に至った刃が、鴉城深夜の心臓を抉るように貫いていた。




 


 鴉城深夜が敵である可能性。

 ああ、もちろん考慮していたさ。 

 朝輝派や白夜派との戦いに連れて行かなかったのは、黒騎士の力を把握させないため。

 加えて玲於奈に監視を頼んでいたが、まさか、こうもあからさまな形で尻尾を出すなんてな。


「深夜、昨日の色仕掛け、はっきり言って痛々しかったですよ。

 ああいうのは私みたいな爆乳美少女じゃないと様になりません」


 玲於奈さん、サラッと偽装表示しないでください。

 あなた、全身が剣士として最適化 (婉曲表現)されてるじゃないですか。


 


 

41話の暗号の回答


『411338888881115511122222*22533 20003322221133333*222 1→119666*8800000 277522*9999111115』

→ 対象に動きなし、監視継続、I love you。神薙玲於奈



追記

 Q.静玖さんこのままフられて退場なの?

 A.今はまだ「共通ルートの静玖パート」です。

   ゲーム的に言うと、この後に個別ルートとかハーレムルートへの分岐が待ってます。


追記2


 次回更新は7月9日の予定です

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