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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十三節 鈴守神事の攻略

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第20話 何事も貪欲に

第七位階上位

 



 魔物の生態の授業でキメラの作り方を熱く語り出したバカチス先生を無表情で見つめてあげてから、アナザーをログアウトした。



 プツリと途切れた意識が戻り、目を覚ますと……キリカが桃冷蔵庫の前にいた。



「……キリカ?」

「!? ユキさん……違うの、切ってあげようと思って」

「別に咎めて無いけど」



 流石の僕も、目の前にいるだけで泥棒認定する程食い意地は張っていない。

 だからキョトンとするのをやめるんだ。



「そ、それじゃあ剥きますから、ちょっと待っててくださいね」

「急がなくて良いからね」

「え……?」



 キョトンとするのやめろ。





 ちょっと早めの昼食で桃をむしゃり、各種雑務を終わらせた。


 キリカは代行五家の一人として鈴守に尽くそうとする所があるので、程々にお世話させてあげてから仕事に戻した。

 まぁ、仕事と言っても、最終日に学園生が追加でやる事は無いので、キリカが特別忙しいと言う事は無い。


 差し当たって、新しくアナザーを始める皆にも明日強化合宿をする旨、メールで連絡しておいた。



 そろそろ僕以外の皆がある程度回復する頃なので、早速とばかりにアナザーに戻る。



 拠点のベッドから起き上がり、本を開いた。


 既に、ミルちゃんやアトラは復帰して狩りに向かっている。


 他の子達も、新しく入手した装備を分配して各迷宮に解き放とう。



 先ずは、ウルル。


 ベルベルを装着! 2人を撫でる!



「よしよーし」

「くぅーん」

『……ん』

「今日も頑張ってねー」

「わふっ」

『……んっ』



 満足するまで撫でた。


 2人はどの上位迷宮でも十分なポテンシャルを発揮出来る筈なので、お好きな迷宮に挑んで貰う。



 次は、イェガ。


 深淵に召喚し、リヨンガラスとリヨンを押し付けた。



『それじゃあリヨン、兵士作り頑張って』

『はぁ!? ちょ、なんで私がそんな事しないといけない訳!? しかもなんかすんごい暗いんだけど!?』

『イェガはリヨンを監督してね』

『……』

『はぁ!? なんでこの私が木偶人形なんかに監督されないといけ——』



 さて、次は……リッドにクラブの王かな。


 早速冥宮にリッドを召喚し、クラブの王を装備させた。



『それじゃあリッド、頑張ってね』

『……』

『クラブの王も、リッドの事叩いて良いからちゃんと補佐してね』

『はぁいぃ? なんで私がスライムなんて叩かないと——』



 スライムはスライムでもリッドだ。どんな材質にも変化出来るリッドなら、クラブの王が病みつきになるくらいの感触を再現出来るに違いない。

 更に言うなら、リッドは物理攻撃殆ど効かないから叩かれても一切問題ない。


 リッド沼に嵌まると良い。



 続いて、サンディアにハートの王。



「サンディア、おはよう」

「ーー! 〜〜♪」

『ふむ、余はこの小娘を補佐すれば良いのね。見た所吸血鬼……ふ、良いチョイスだわ』



 そう言う狙いがあるのは間違いないが……サンディアはレベルが上がるにつれ出来る事がどんどん増えて行き、今や体が爆発四散しても復活する不死身の存在へと進化している。

 レベル限界が来ていない事から明らかだが、サンディアは既に魂だけでの活動が可能となっているのだ。


 血を噴いて戦うサンディアと血が噴くのが見たいハートの王は、僕の配下の中では最高の相性と言える。


 おまけで、サンディアには月ノ宮も与えた。

 サンディア用にリメイクしたい所だが、それは後日行おう。


 実の所……サンディアはずっと一人で戦っているが、本来の戦い方は眷属を生み出して軍勢を揃えて戦うのが基本だ。

 月ノ宮があれば、サンディアの眷属をしまっておけるし、リメイクすればそこはサンディアの領域となる。


 クリカ同様、サンディアには自由に眷属を増やす許可を……と言うか自由に眷属を増やす様に言った。


 噛み付かれた。


 まさか飼い犬に噛まれるとは……意味違うけど。

 僕が言いたい事は一つ……無駄に消耗した! 絶対意味理解した上で噛み付いて来たぞ、悪戯っ子共め、どいつもこいつも……撫で回してやる!



 ……さて、気を取り直して、次。


 星隆で暴れ回っていたミルちゃんを強制召喚し、スペードの王を装備させた。



「——ぁ…………ユキ、突然なんですか」

『僕はドラミール君の補助をすれば良いんだね?』

「そう言う事」

「…………くっ……はぁぁー…………スペードの王、私に貴方の持つ全てを教えなさい」



 凄まじく悔しそうな顔で上から目線のミルちゃん。

 スペードの王はにへーっとだらしのない笑顔で喜びをあらわにした。


 星隆に転送っと。



 次は……メロットにダイヤの王。



「メロット、起きて」



 肩を叩くも、メロットは片目を薄らと開いて、直ぐに閉じた。

 仕方がないので、両頬を手で支え、額にキスをすると同時に僕属性魔力を注入した。



「んっ…………もぅ」

「おはよう」

「……ご褒美?」

「……ナンノコトカナ?」

「Zzz」

「快調の時にしてあげるから、起きて仕事して」



 流石に今の体力で融合したら寝落ちする。明日以降だな。



「それじゃあダイヤの王、よろしくね」

『任されましたわ! さぁメロちゃん! 起きてお仕事をしてユキちゃんにもっと官能的で背徳的なご褒美を貰うんですわ!』

「その言い方はおかしい」

「……別に」

『照れては事を仕損じますわ! 好機を見逃さないのが一流ですの!』

「……うるさい」



 そう言って、メロットは神木に転移して行った。


 ……神木ってボス級が2体同時に出るんだよね……ご褒美増やさないとダメかな。かな?



 ……それはそうと、次。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
[一言] (ご褒美は増やさないと)ダメです
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