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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第三節 忘れられし島の攻略

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第15話 vs.雪精姫

第四位階上位

 



 僕は、雪精姫(スノープリンセス)の前まで行くと、ウルルから降りる。



「ふふ、人の子が此処に来るなんて初めての事だわ」



 雪精姫(スノープリンセス)はそう言うと、ふわりと浮かび上がり雪の上を滑る様に此方へ飛んできた。

 僕の目の前で止まった雪精姫(スノープリンセス)は、唸り声を上げるウルルを無視して、僕の髪に手を伸ばした。



「綺麗、綺麗よ、この髪も、この顔も」



 雪精姫(スノープリンセス)は僕の髪をすくと、そのまま頰に触れた。

 氷の様に冷たい手が、僕の頰を愛おしげに撫でる。



「この子も素敵……綺麗な毛並み……氷漬けにしたいくらい」



 雪精姫(スノープリンセス)は、恐ろしい事をのたまうと、僕らからすーっと離れ、元いた場所に戻った。



「あたし、あんた達が欲しくなっちゃったわ……悪いけど、あたしの物になって貰うわよ?」



 そう言うと、雪精姫(スノープリンセス)は空中に浮かぶ。


 いや、雪が盛り上がっている様だ。




キングスノーマン LV120



スノーウルフロード LV117



 雪の中から姿を現したのは、雪そのもの。


 と言うか、巨大な雪ダルマである。



 そして背後にはスノーウルフの上位種、スノーウルフロードが回り込んでいた。


 正に、僕くらいなら毛に潜り込む事が出来そうな程のモフモフである。



「あたしが死ぬか、あんた達があたしの物になるか。ふふ、さぁ、戦いましょう?」

「ん? それはちょっと違うよ」

「? 何が違うと言うの?」

「僕も君の事が欲しいからね」

「え? ……な!?」



 雪精姫(スノープリンセス)をテイムすれば、もれなくキングスノーマンとスノーウルフロードが付いて来る訳だ。


 これを手に入れない理由は無い。



 問題は雪精姫(スノープリンセス)が、僕の下につく事を良しとするか否かだ。



「ば、ばば、ばかな事言ってんじゃ無いわよ! あ、あたしを欲しいなんて……ば、ばかよ! ばーか!!」

「ふふ、嘘じゃないよ? 僕は、君が、欲しい」

「なぁ!? な、なな、何言ってーー」



 どうやら攻められるのには慣れていない様子、わざと言葉を強調して伝えると更に赤くなって慌て始めた。

 こう言うのはしっかり利用させて貰おう。



「だから、勝負内容はこうしない? 僕が勝ったら君は僕の物、君が勝ったら僕は君の物」

「ぁうぅ………………ふ、ふふん、良いわ、その条件、飲んであげる」

「本当に?」

「あたしは生まれてこの方嘘なんてついた事無いわ! それに、やると言った事は全てやって来たっ! あんたはあたしの物にするっ!!」

「ふふ、そう言う事なら、僕も本気で行かせて貰うよ」



 雪精姫(スノープリンセス)は両手を広げて魔力を高め、僕は、カルキノス、ノーライフ、狼人化、を発動させる。


 能力を発動させればほぼ同格の相手。


 初めての戦闘らしい戦闘が——



 ——始まった。





 先攻は僕である。



 予備動作なく飛び上がると、一直線に雪精姫(スノープリンセス)へ接近、突き出した腕は右腕。



 咄嗟の事にも直ぐに対応した雪精姫(スノープリンセス)は、一瞬で分厚い氷の壁を張った。


 これがただの貫手ならそれでも十分防げたのだろうが……。



 ……残念ながら、僕の右手は剣である。



 突き込んだ右手は、氷の壁を紙のように貫いた。



 そのまま、驚愕の表情を浮かべ慌てて回避し始めた雪精姫(スノープリンセス)の肩を貫く。



「きゃ!?」



 青い魔力が血の様に飛び散り、その腕を切り落とした。


 雪精姫(スノープリンセス)は接近戦は危険と考えた様で、何十枚もの氷の壁を張りつつ、瞬時に空中へ避難していく。



 隙が出来たので、キングスノーマンには此処で退場して貰おう。



 僕は、水が流れる様に素早く動き、左腕をキングスノーマンの頭に叩きつけた。

 その際に魔力妨害の応用を使って打属性魔力を一気に流し込む。



 これで確実に壊れた事だろう。



 勿論手加減している。


 核のある場所は解析済み。


 其処だけを避ける様にして打属性で破壊したので、短くても十数秒は稼げるだろう。



 フリーになった右手は、既に腰のナイフを抜いていた。


 込めた魔力は斬属性、最小限の動作でナイフを投擲する。



 氷の壁を貫く毎に威力が減衰しているが、狙い通りもう一方の肩を貫き、弾けた斬属性がその腕を切り落とした。



「くぅ!」



 雪精姫(スノープリンセス)の短い悲鳴が聞こえ、僕は巻き上がった雪煙の中へと落下する。


 煙の中へ落ちる直前、背後を確認する。

 ウルルとスノーウルフロードの戦いは、立地的にスノーウルフロードの方が有利だが、実力的にほぼ互角の戦いとなっていた。



 取り敢えず仕切り直しである。



 雪煙で見えない内に色々とやってしまおう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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