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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十三節 鈴守神事の攻略

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第12話 数十名を覚醒させる大変なお仕事

第七位階上位

 



 次は、並大抵のユニークスキルなら奪い取る事が出来ると言う規格外、簒奪王カインこと青柳紫藤。


 彼の能力は強奪と模倣、そして付与。


 つまり、強い力を奪い取り、それが出来なければ模倣して、格が見合う対象にそれを付与出来るという……大分強い能力である。


 具体的には、対象の因子を獲得してスキルを模倣したり、対象の魂魄から直接スキルを剥ぎ取ったりする能力で、剥ぎ取った場合はそれを自らの魂に接合。模倣する場合は魂魄に存在する神気、即ちスキルポイントを消費して因子を培養する能力である。

 また、魂魄からスキルを剥がす事が出来ると言う事は、自分のスキルを剥がす事も出来ると言う事で、その力を使って自分のスキルや接合されたスキルを他者に与える事が出来る。


 では、このほぼ完成していると言っても良い様なスキルをどの様改造するかと言うと……その実このスキルにはいくつかの致命的な問題点があるのでそれを改善するだけである。



 問題点その1。


 この能力は、魂魄の表層をごっそり削り取り、力を奪い取る。

 この場合、模倣した能力を付与する時、シドウクンは自らの魂を削って他者に力を与えると言う事になる。


 勿論、魂魄深奥なら兎も角表層なんて、数ヶ月単位で放って置けば、元に戻らなくともいずれ回復はする。

 だが、掘削のスパンが短ければ、どんどん魂を抉る事になり……やがて魂魄が肉体から剥離する事で急死するだろう。


 改善方法は簡単だ。種を植える土壌を用意してやれば良い。


 具体的な方法は、先ず敵からスキルを奪う。その時に一緒に付いて来た魂魄の要らない部分を再利用する。

 専用の置き場にその魂魄片を積み上げ、山にする。

 本来であれば猛毒と言って良い其れ等の山を中和して無毒化し、そこに模倣スキルを作って他者に与える。


 ……まぁ、僕なら他者の魂魄をまるっと吸収するのは容易いが、シドウクンはそこまで強く無い貧弱君なので、無毒化には結構な時間が掛かるだろう。

 しかし、今までは命の危険があった所を、多少弱体化したとは言え命の危険が無いレベルまで能力を改造してやったのだから……文句無いよね?



 次、問題点その2。


 此方も、1と同様に対象が急死し兼ねないヤバイ案件である。


 スキルの強奪、および付与。それは魂魄に他者の魂魄を被せてくっ付けると言う、謂わば神の加護と似た様な能力だ。


 じゃあ問題は何なのかと言うと……先ず他者の魂魄と言う点。

 端的に言って、余程相性が良いか慣れていない限り、他者の、ましてや敵の魂魄など猛毒である。


 それは所謂本能と言う物か、シドウクンの能力は多少の中和を行い毒を抑える事が出来ていた。

 しかし、量が増えればその限りでは無い。


 強奪した無数の魂魄が積み重なれば、やがてその対象は増大した己とは違う魂に乗っ取られ、狂って暴走し死に至る。


 改善方法は簡単。スキルを宿した魂魄を無毒化すれば良い……って、そんな訳ないんだよねぇ。


 スキルとは経験であり、其処には魂が無くとも強い意思の残り香がある。

 それを消してしまえば、そのスキルはどうしても弱体化してしまう。

 そしてスキルが強ければ強い程、毒となる意思の残香は強くなるのだ。


 強い力を強奪しても、それは強い力を楽に得られるのとイコールでは無いと言う訳である。


 じゃあどうするのか……諦めて無毒化する? それも悪くは無い選択肢だ。 諦めて毒のまま使う? 少しだけ奪うならそれでも良いだろう。


 と言う訳で、僕は強奪、模倣したスキルを魂の装備品として仕上げる事にした。


 そもそも強奪、付与したスキルは、魔物から剥いだ素材と同じだ。

 それを使って、誰にでも使える武装を作る。


 今回は偶々それが魂魄の装備だっただけである。



 シドウクンの魂魄と意思を誘導し、ちょこちょこ手を加えて、彼の魂にスキル植林場とスキル加工工場を建設した。


 新しい能力名は、『魂装技師(アストラル・クラウン)』。


 彼が魔覚の領域に至れば、その力を使って自由にスキルを創造出来る様になる。かもしれない。



 続いて、感情を力に変えると言うこれまた規格外な能力を持つ、ウォルテス・ヴァルヌこと四月一日葉一。


 彼の能力は、パッと見た感じだと確かに感情、想いを力に変えている。


 実際の所どんな能力なのかと言うと……信仰、即ち神気を魔力に変換してしているのである。

 じゃあ信仰とは何なのかと言う事になるが……この場合の信仰とは感情とイコールで、つまり生物の意志力が神力の源泉となっているのだ。


 ヨウイチクンのケースだと、ヨウイチクンのハーレムメンバーがヨーイチクンに対して抱いている愛や欲望、信頼等の感情から生まれる信仰的エネルギーを魔力に変換している。


 これが本来であれば、集められた信仰は蓄積され、進化や神化のタイミングで花開く事になるのだろうが、ヨーイチクンの場合はそれを割と自由に使えるのである。



 また、彼の能力には、魂魄の最適化を行う力も含まれている。

 実際に彼のハーレムメンバーは全員が1つは強力なスキルを保有しており、仲が良い程それが強くなっている様に見受けられる。


 此方に関しても、神気の操作は行われている様だ。


 本来ならば蓄積されて行き、十分に貯まった所で作用する筈の力を常に使い、能力の成長ブーストをしていると考えられる。



 つまり、彼の能力は、神気を使用する事による成長ブーストと瞬間的な戦闘能力の向上《ただしヨウイチクンの精神強度に寄る》。である。


 改造した点は2つ。


 先ず、彼が無意識的に愛する対象に掛けている成長ブーストの加護を、任意の対象に掛けられる様にした。

 能力の構成から見て、ヨウイチクンと仲が良い程効果が高まるのは間違いないが、そうで無くとも一定のブースト効果は得られる。


 次に、瞬間的な戦闘能力ブーストの効果を強化した。

 強化と言うか最適化だが……魔力に分解される神力を仙気レベルに抑えただけだ。

 これにより、魔力によるいつも通りのブーストと、仙気による瞬発的ブーストの2種類を使える様になった訳である。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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