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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第十三節 鈴守神事の攻略

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第8話 試練を与える

第七位階上位

 



 まぁ、剪定などと言っても見たが、レベル600まで行けば寿命も相当な物だ。

 長い生の時間を掛けて経験を積ませれば、いつかは高みに至るだろう。


 それに、報告によると火山の迷宮のボス、スルトが復活したらしい。

 ずっと観測していた訳では無いので何とも言えないが、おおよそ1日掛けてリポップする仕様なのだろう。


 つまり、ちょうどいい強敵と1日1回戦えると言う事だ。

 迷宮は12個あるので、合計12回戦える計算である。


 攻略時は囲んでボコボコにしたが、戦闘経験を得る為にも今後は1対1で戦わせよう。


 ボスは若干格上だが、それに勝てれば十分な経験になるだろうしね。





 神権の大雑把な付与を完了した。


 増やすか減らすかは今後の経過次第だが、僕の見立てだと概ね問題は無かろう。



 先ずはウルル。


 ウルルが元々持っていた神権は、『狼』『月』『月蝕』『星』『太陽』『日蝕』の6つ。

 内、元来の物は『狼』と『月』に『月蝕』だろう。『星』と『太陽』『日蝕』の神権はどちらも2%しか無く、保有神力から見ても極最近加わった物だと分かる。


 まぁ、後者3つに関しては、太陽の性質を持つヴィゾープニルの尾羽に星海の宝珠(コズミック・オーブ)が持つ星の属性魔力を付与して作ったシリウスを装備させたから付いたのだろう。

 日蝕の方は月蝕の神権が関わっているのは間違いない。


 各種神権があると言う事は信仰されていると言う事だが……一桁代だったら単に認知されてると言う程度だろうね。


 最終的にウルルに付与した神権は、『狼』を60%、『月』を60%、『星』を50%、『太陽』を15%。

 それから、『月蝕』と『日蝕』を込められる最大まで入れた。


 レベル限界が来てしまったうさーずには、霊珠が持つ神力の半分を注入した。

 ……彼等はレベル限界になってしまったが、精霊帝達のレベルと比較して考えると、もう間も無く進化する筈だ。


 神力の注入がその後押しになる事を願うばかりである。


 スライムのリッドには『変化』の神権を50%、『巨獣』の神権を10%入れ、アイには『巨獣』10%と毒の霊珠を与えた。

 都市のイェガは、元々持っていた『都市』『城』『砦』『巨人』の神権を目一杯詰め込み、更に『軍』の神権を30%程入れる。


 ウルルに並ぶ有望株のメロットは、『美』『王』『怠惰』『色欲』『支配』等の錚々たる神権を保有していたので、割合強めな『怠惰』と『色欲』を取り除き、新たに『優』と『愛』の神権を押し付けた。

 5つの神権は全て最大まで投入してあるが、元来の怠惰な性格に影響があるかは不明である。


 古参組の中で最も貧弱なラース君には『従者』の神権を最大まで投入した。

 逆にかなり強い部類のサンディアには『血』と『影』の神権を限界まで詰め込み、おまけで『月』の神権の余りと『剣』の神権を50%入れた。



 他にも、レイーニャに『戦』の神権を入れたり、エヴァに『機械』の神権を入れたり、顕雷鹿に雷の霊珠、ヴィーダに風の霊珠をあげて強化を謀ったり、巨体系の子達に『巨人』や『巨獣』、群体系の子達に『軍』や『繁栄』を分配したり。

 他様々な配下の子達へ其々の適性に沿った力を与えてみた。


 一部実験込みの者もいるが、得する事はあっても損する事は無いだろう。



 成長や進化に関しては今後の皆の活躍に期待するとして……うむ、流石の僕でも神権の大量操作はちょっと疲れた。他幾つかの簡単な業務は黒霧に任せてしまって良いかもしれない。


 僕は微睡みの縁で船をこぎこぎ高みの見物でもしていよう。





 復活したスルトの幻影と戦ったのは、ニュイゼ。


 エルドラド戦で入手した分身生成の短刀、砂刃、魔導鎧(マギステルアーマー)用の湾曲した双剣をあたえ、おまけで三頭竜の命石と太古の鼓動、蠱毒の息吹其々を拡張空間に封入した指輪を装備させた。



 結果は勿論勝利だ。



 スルトの主な攻撃手段は3つ。

 剣を使うか、体を使うか、魔法を使う。


 もっと詳しく言えば、近くにいれば踏み付け。離れれば強力な爆発系魔法(エクスプロージョン)。中距離なら炎の剣による振り下ろしか切り払い。

 囲まれれば炎の剣と魔法を組み合わせた爆炎の薙ぎ払いが周囲を吹き飛ばし、剣を落とせば炎を宿した拳や蹴りが襲う。


 スルトは遠近両方に対応出来るかなり強いボスである。


 更に、傷を負えば炎が傷口を舐めるように走って回復するし、魔力量が少なくなって追い詰められれば全身に炎を纏い狂戦士化して襲い掛かってくる。



 それに対するニュイゼは、短刀と3種のクリスタルの力を使って自分の分身を無数に生成し、スルトに対して有効な水属性の魔法を連発して戦った。


 ニュイゼもその分身も見た目に似合わず素早いし、魔法の適性も高い為、戦闘は主に回避と防御による消耗狙いだった。

 ……ニュイゼの仙術を宿した剣戟は強力だが、それはそれとして切り札たり得る攻撃手段が無いのが消耗戦になった原因である。


 最後も、スルトの切り札を前に分身を焼き尽くされ、その身を焼かれながらも全身に仙気を宿し殺し合う羽目になっていた。



 ……まぁ、死線を潜った事で多少の経験にはなっただろうし、レベル制限も幾らか解除された。


 ニュイゼの課題も見えた事だし、今後彼女はもっと強くなってくれるだろう。



 尚、ドロップアイテムは『ムスペルの皮』と言う赤色の大きな皮。


 流石にスルトの素材は一回切りだったのか、或いは初回限定スルト素材確定で実際は極低確率でもドロップするのかは不明だが、少し残念な結果である。


 決して弱い訳では無いが、ムスペルの皮は二軍装備の作成にでも使おう。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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