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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第一章 Another World Online 第三節 忘れられし島の攻略

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第9話 気付かぬ内に萌やされる

第四位階上位

 



 壁について考察していると、比較的近い場所で金属音が聞こえた。


 タクの声も聞こえるので、タクが剣を抜いて戦っているのだろう。



 ——つまりボス戦である。



 ささっと音源に向かって駆け、灌木(かんぼく)の下に隠れて様子を伺う。



 タクは、大量のゴブリンの群れに囲まれていた。


 どのゴブリンも上位種らしく、剣や槍、盾などを持って武装している。


 タクは、その盾持ちに囲まれ、隙間から差し込まれる槍を避けつつ、近付いてくる剣持ちを倒している。



 集団を指揮しているゴブリンを発見したので、鑑定。



ハイゴブリンコマンダー LV30



 身長は僕と同じくらい、背に大剣を担ぎ、古びた革の鎧を装備した、ゴブリンとしてはかなり強そうな輩である。


 そのゴブリンは、醜悪な顔を更に歪め、タクを睨みつけている。



タク LV22 状態:



 タクのレベルだけ見ると、タク一人ではどうしようもない戦力差に見える。


 けれど、実際にはタクの実力と装備の質を勘案すると、圧倒的な戦力差がある筈だ。


 事実、双剣の右、小さい方の剣は、タクの技量と相まってゴブリンの持つ鉄の盾を切り裂いた。


 『おぉ、良く切れるなぁ』とタクの驚く声が聞こえ、それからはゴブリンを次々と切り捨て始める。



 無双を始めたタクに立ち塞がったのはハイゴブリンコマンダーである。



 剣を抜き放ち襲い掛かるハイゴブリンコマンダー。



 タクはその一撃を左の剣で弾き、右の剣を突き込んだ。


 しかし、ハイゴブリンコマンダーは戦闘経験故か、タクの一撃をすんでのところで回避する。



 まぁ、どの道長く続きそうに無いので、僕は逃げ出したゴブリンでも処理しておこう。



「ギャギャ」

「ギ、ギィ」

「えいやー」

「「ギャ!?」」



 灌木から飛び出した僕は獣の様に低空を走り距離を詰め、背の低いゴブリン二匹を、その更に下からかち上げた。


 やる気の抜ける声を出したが、その一撃は十分な殺傷力を持ち——


 ——顎を粉砕されたゴブリンは着地を待たずして絶命した。



 それからは、逃げ出そうとするゴブリンを全方位、円を描く様に走り回り、次々と撲殺していく。



 すると、僕を恐れたらしいゴブリンは、既にボスを倒したらしいタクの方へ向かい斬り殺されていき、そして——




《《【探索(フィールド)クエスト】『小悪鬼(ゴブリン)の指揮者』を『匿名』がクリアしました》》



《【探索(フィールド)クエスト】『小悪鬼(ゴブリン)の指揮者』をクリアしました》



《《


探索(フィールド)クエスト】

小悪鬼(ゴブリン)の指揮者』


参加条件

・ボスと遭遇、戦闘する。



達成条件

・ボスを討伐する。



失敗条件

・ボスを取り逃がす。



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント5P


全体報酬

・フィールド制限解除


》》




探索(フィールド)クエスト】

小悪鬼(ゴブリン)の指揮者』


参加条件

・ボス『ゴブリンコマンダー』の群れと遭遇、戦闘する。



達成条件

・ボス『ゴブリンコマンダー』とその配下を殲滅する。



失敗条件

・ボス『ゴブリンコマンダー』を取り逃がす。



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント5P



参加者貢献度ランダム報酬

貢献度15%

スキル結晶『統率』

スキル結晶『連携』

スキル結晶『指揮』×2



エクストラ評価報酬

徹底援護

ボスの進化個体『ハイゴブリンコマンダー』の討伐

・スキルポイント7P



全体報酬

・フィールド制限解除




 戦闘終了である。



「よぉ、ユキ、お疲れ」

「やぁ、タク、これで先に進めるね」



 タクは戦闘後半で僕が灌木から飛び出した事に気付いたらしく、特に驚いた様子は無い。



 ともあれ、コロコロと落ちてきた報酬をキャッチしてインベントリへ送り、タクと話しをする。



「それで、タクは先に進むのかい?」

「そうだなぁ……ユキが行くんなら行こう、何か面白い事してくれそうだしな」



 そう言うとタクは僕の頭に手を伸ばし——



「ひゃ!?」

「うぉ!? 本物!?」



 何やら物凄く(くすぐ)ったい感覚が背筋を走り抜け、咄嗟にタクの手を払って頭を保護する。



「ぬ……何これ……」



 タクに触られた部分に手をやると何やらフサフサとして触り心地の良い物が頭にくっ付いている事に気付いた。


 良く触って確かめて見ると——


 ——それは何やら尖った形をしており——



 ——そして指と髪が擦れる音が大きく聞こえた。



 ……もしかしてこれ、獣耳?



 そこでふと、アランの視線が僕の腰の辺りに向かっていたのを思い出し、腰の少し下へ手を伸ばす。



 ……尻尾が付いていた……。



 引っ張って見ると、それは銀色の尻尾、頭の耳も銀色なのだろう。



 ふと気になって、元々耳が付いていた所を触ると——



 ……無い………………まぁ、そう言う事もあるのだろう。



 ささっと気を持ち直した僕は、原因を思い出す。


 間違いなくあの巨狼の仕業だろう。



 メニューを開いて確認すると、状態の欄には『獣人化:狼人』と表記されており、スキルに『獣人変化:狼人』と言う物が追加されていた。


 妙に耳が良かったのはこれが原因であろう。



 狼人化状態では、僅かずつ魔力を消費する様で、魔力のバーが4割程削れていた。とりあえず解除する。



「お、引っ込んだ」

「吃驚したなぁ、もう」

「それはこっちのセリフだ」



 とりあえず、僕は先に進もうと思う。


 タクも付いて来るなら、面倒が少なくて済むと言う物だ。



「それじゃあ行こうか、タク」

「おう」



 僕達は、森の奥へと歩き出した。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
[気になる点] これ、現実でも獣耳出てたんじゃ?
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