第8話 微細な補助効果を積み上げて
第七位階上位
装備の作成で黒霧の下級端末達が休眠状態に入ったので、生産その他の維持を考えると、これ以上の装備の製作はやや難しいと言わざるを得ない。
後残っている希少素材は、ベルゲルミルの鎖骨片。ヴィゾープニルの尾羽。ヴェズルフェルニルの羽。
氷、太陽、風の属性を持つ素材だ。
差し当たって……熟考の末、黒霧が駄目ならパフィ子を使えば良いじゃない。と言う結論に至り、次の獲物は空舞う虹の天使——極光機神・パラダイスだ。
完全なる空中戦と言う事で、戦闘に参加出来るのは、自力での飛行が可能な者達に限られる。
勿論、最下端まで落ちれば自動で出入り口まで転送されるだろうが、一々飛び降りて攻撃しなきゃならないとか話しにならないからね。
と言う訳で、次の参加者だが……。
先ずはサンディア。
飛行能力を持ち、自由自在に空を飛べる古参組の代表である。
また、吸血鬼仲間としてレミアとリアラとアスフィンを参戦させる。セバスチャンは見守り隊長だ。
次に、ミルちゃん。
……なんかストレス溜まってるみたい? 勿論飛べるからの参戦だが、存分に戦って欲しい。
竜繋がりで、真紅竜のカーレスタ。星海蛇と呼ばれるオピスパルム君、もといその進化のオピオステル君。蛇代表の風天蛇君。ディルバはセバスチャン同様に見守り役だ。
続いて、ルカナ&テリー。
悪魔の名門《自称》グラシア家の者達で、悪魔だから勿論飛べる。
それから、ヴェルガノンを憑かせたアニスにイグナイトを装備させたり、ロッテにシャルを憑かせてシャルロッテにもといアウラ化させたり、ラース君にラーベスタを憑かせたり、白騎士ゴーレム君にヴァルゴの翼を装備させたり。
終いに、パフィ子達の演算力を使用してヴェズルフェルニルの羽飾りを作り、鷲君に装着させた。
頭数はざっと18体だが……かなり強めの子が多く、見守りも技において多彩なセバスチャンとディルバ。
先ず負けはしないだろう。
取り敢えず白騎士ゴーレム君にはルクス。鷲君にはヴィーダと名付けておく。
これで、パフィ子達も余力を残して休憩。これ以降の装備の製作は、僕自身が多大な消耗をする事となる。
……まぁ、寝る前に一回くらいなら良いよね。
空中戦のパラダイスの次は、海中戦のニライカナイだ。
参加メンバーは、クリカ、蟹3人組、クレヴィ軍団等の甲殻類組に、水精三姉妹と母親を宿したナーヤ、グルガス、ハーカ、カーニャの仙人4人組。そしてレイエル。
ニライカナイは水中戦と言う厄介な環境下で、尚且つ軍団生成系の機神だ。
此方は頭数的に不安だが、それは味方の質を高める事で補おう。
先ずクリカは……まぁ、実際弄らなくて良いレベルの化け物だ。
素の状態でトップクラスの魔力量を誇るクリカは、以前戦ったカルキノスの様にならない様、しっかりと魔力操作訓練を施している。
クリカの全魔力を自在に操れたら……多分機神を一撃で瀕死まで追い込めるだろう。
現状クリカにはそこまでの実力が無いので、今回は物理攻撃の面で難があるレイエルとタッグを組ませる事にする。
レイエルの方は、魔力操作において種族柄高い適性を持ち、日々の実践と先達との修行を経て、まぁまぁ優秀な練度を誇る。
差し当たってクリカの結晶背甲にレイエルを入れ、要塞化した。
高位の水精を宿した4人は水中での活動が可能で、ハイネシアさん以下の協力である程度地上と同じ様に戦う事が出来る。
王級の精霊を宿した仙人なら、その戦果は大いに期待出来るだろう。
蟹3人組とクレヴィ軍団には、その甲殻に様々な仕込みをした。
手足や胴体に魔結晶を付けたり、防御、再生に特化した魔法陣を細工したり、細々とした強化を行なった。
総合的な頭数は133名。
ジョブや騎士団、クランスキル等の凡ゆる補助効果を付与する為、想定戦闘力の平均値は600にも迫る。
どんなに少なく見積もっても、550以上のスペックは期待出来るだろう。
見守りは黒霧だけだが、十分だ。
次は、やや巨体の機神、エリュシオン。
彼の機神の能力は……おそらくニグレドと関係がある。
少なくとも、奴が持っている黒い金棒からは、ニグレドにかなり近い気配を感じた。
全6色の武装は、ニグレドやその同類から与えられた神器の類いだろう。
警戒するのは単純な属性能力と、必殺級の技が6回分存在する可能性だ。
参戦メンバーは……ユー・ノーンとユー・ネィトを憑かせて生命力を超強化した白夜と紅花。
ララを憑かせたビアジーヌに、ルメールを憑かせたキース。
半精霊体を持つ睡蓮を憑かせた茉莉花とクラディ&ゼーレ。プリエール姉妹+。バーチス。鎌嵐3人組。エヴァ。リオン。
頭数は21……魂の数は18.5名。
見守り役がレーベと黒霧で……万が一があっても勝てる計算だ。
一部、魔法能力や肉体の防御力、戦闘経験の積み上げを期待して水増しした感があるが……まぁ、勝てるだろう。多分。




