第35話 命泉
第七位階中位
戦闘に参加した配下の子達の疲労状態は……ニルバーナが守備特化だった為に然程では無い。
魔力を多量行使した為に相応の疲労はあるが、次の戦闘までにはほぼ回復するだろう。
勿論、ちゃんとした休息でしか拭えない疲労も蓄積して行く物と思われるので……弱い子達の強化を優先するなら今夜中の11体討伐は困難だろう。
まぁ、時間は一応後5日くらいはあるのだし、今日中に都市が3個手に入れば十分である。
幸いにして7000余名のNPCを入手したので、人員については問題なく、黒霧がいるので建築や改築も問題ない。
急がず慌てず確実にやって行こう。
では最初は、進化の確認である。
獄峰での狩りとニルバーナ戦を経た為、数体の進化者が出た。
先ずは、合成獣施設で配下に加わったメンバー。
彼等は、不完全な合成獣作成技術により生まれ、亜、劣、小、の弱体三連コンボを乗り越えてようやく成体に至った。
今回の進化では、グレーターを経由したりしなかったりして、全員がロードやキング、クイーンへと到達した。
これ以上の進化は、エンペラーやエンプレスになるか、一段上の別種魔物になるかくらいだろう。
続いて、魔宝石ゴーレム達。
彼等は宝石ゴーレムから魔宝石ゴーレムを経て、装備品である魔導鎧との親和性が高まり、今回の進化で魔導鎧をその身に取り込んだ。
種族は魔宝核。
対応の神霊金属を入手し次第バージョンアップしてあげようと思う。
次は、クレヴィドラグ。
未だに脱皮を繰り返して少しずつ巨大化して行く彼等は、今回クレヴィドラグ・ロードに進化した。
灼海で配下になった三体の精霊蟹も、今回で大精霊になった。
その他、グラシア家のテリーは、ルカナと並んで帝級の悪魔に進化。
サキュバスの姉妹はサキュバス・エンプレスを越えてリリンと言う魔物に進化し、オピスパルムが一段階進化してオピオステルに進化した
次に、保留していたジョブについての確認。
これは、剣士、槍士、弓士以外のジョブがレベル25で上限に達し、剣士、槍士、弓士の3つはレベル50で上限に達した。
何故3つだけ上限レベルが高かったのか。
それは、その3つだけが上位ジョブだったからである。
例えば、剣士は戦士の上位ジョブで、戦士の進化候補は3つある。
兵士、剣闘士、剣士だ。
他にも、騎士の上位は、騎兵、守護騎士、槍士。
魔法使いは、魔導士、付与魔導士、召喚士。
治癒士は、僧侶、祓魔士、理術士。
斥候は、盗賊、探求者、弓士。
職人は、鍛治士、裁縫士、建築士。
等々、色々あり、他は、商人が大商人。農民が牧人。侍従が執事になる。
村長だけは他と異なり、上位である騎士爵にするには支配領土が必要になるらしい。
尚、騎士と騎士爵は全く別の物である模様。
差し当たって、新しく増えた上位ジョブ19個をいつでも選択出来る様に紹介状を使って解放しておいた。
新しく解放された19個のジョブは暫定的に中位ジョブと呼んでおく。
剣士、槍士、弓士を限界まで上げて解放されたのは、剣豪、突撃騎士、銃士だ。
此方も解放しておく。
各種ジョブは、分岐を警戒して一応一個ずつ生成し、適当に装備させておいた。
最後は、新たに解放された迷宮『命泉』の確認だ。
◇
命泉は明るかった。
空には白い太陽が輝き、其処彼処で蓮華が咲き誇る。
あちこちに瓦屋根の人工物が設置され、特別な魔力を宿した仏像が配置されている。
其処は迷宮の中心エリアだった。
迷宮の主は、おそらく風神の幻影と雷神の幻影。
中央広場にレベル550の石像が2つ置かれていたので間違いない。
中央は敵がいない安全地帯の様だった。
この迷宮には、中央以外に6つのエリアがある。
赤鬼や青鬼などの鬼が襲い掛かってくるエリア。
鵺の集会場でも出た、36種の餓鬼の強化版が出るエリア。
獣亜人の様な見た目の護法童子や天将が出るエリア。鬼人型の護法童子や天将が出るエリア。人の護法童子や天将が出るエリア。
そして、他のエリアと比べて5倍程の広さがある、童子や天将がわんさか湧いて出るエリアがあった。
各エリアでは、12種の大将が徘徊しており、ドロップ品は純粋な魔力結晶か石製や木製の高位武具、それから、低確率で『陀羅尼蓮果』と言う蓮の実が出る。
蓮の実は、食べると一時的に光や聖属性が強化される様である。
差し当たって、5つのエリアに精霊帝、最も広いエリアに水精母娘を送り出した。
ボス石像の稼働条件はが良く分からないので、取り敢えず全部駆逐してしまおう。




