第27話 加護とジョブ
第七位階中位
鉄色英雄、残滓英雄は、詰まる所、英雄の力の一端を、先祖返りや転生等、何らかの手段で継承した英雄だ。
詰まる所、英雄の力を持つ未熟者。
価値としては、英雄スキルを持つが為にちょっと高めとなっている。
残りの白色英雄、種子英雄は、他の英雄と異なり、種族スキルと兵科スキルに加え、配布されたスキルポイントを消費して僕が自由にカスタマイズ出来る英雄だった。
正直言うと、英雄スキルはアナザークロニクルをやる前は美味しかっただろうが、所謂英雄スキルに該当する物は、転生者が持つユニークスキルと同じ、または若干劣る物だったので……自由にカスタマイズできる白色英雄の方が嬉しい。
斯くして僕は、虹色英雄2人、金色英雄3人、銀色英雄6人、鉄色英雄14人、白色英雄15人を新たに配下に加える事となった。
多分、虹色英雄が2人もいる理由は……初回限定で確定とか高確率とかだったからだろう。
そして、白色英雄が比較的少なかった理由は、僕が持つ無数の幸運系スキルのお陰だと考えられる。
尚、英雄召喚によるクエストクリアの報酬は、スキルポイント6P。ロジックポイント12P。クランポイント6,000P。生命の強制召集状×6。英雄の証×6。戦士達の試練場。英雄達の深化領域。英雄達の夢幻回廊。
試練場は迷宮の扉で、一度に兵士10人編成の隊を10個まで投入可能。
指定したインスタントな迷宮を探索し、帰還すると、アイテムと経験値と英雄ポイントなる謎のポイントを持って帰ってくる。
英雄ポイントは、1,000Pで好きな兵士1人を一段階上に昇格可能で、貯め込める限界値は10,000Pまで。
深化領域は英雄限定の強化施設で、一日10人限定で1人につき1Pのスキルポイントが得られる訓練場。
24時間に1回分貯まり、現時点では3回分まで貯める事が可能な、英雄を即時蘇生する事が出来る診療所。
英雄ポイントを消費して、各種召集令状や強制召集状等を購入可能な祈祷場。
英雄の持つ武具を英雄ポイントやクランポイントを消費して作成、強化可能な鍛治場。
持主である筈の僕が操作不可で、英雄達だけが使用可能な、購買所。
以上の5施設が存在する。
最後の夢幻回廊は、試練場と同じインスタントな迷宮の扉。
最大で英雄3人、英雄1人につき10人の兵士を編成出来る部隊を3つまで投入可能で、アイテムと経験値と英雄ポイントを持って帰投する。
説明を読むに、クランメンバーは英雄の1人としてカウントされ、クランメンバーが兵士を率いて回廊を探索する場合は投入可能部隊の枠を使用しないらしい。
勿論リスクもあり、回廊で死亡しアイテムをドロップした際は、同じ名称の回廊をクリアしないと取り戻せない等、デスペナルティが普通よりも若干強めになっている。
差し当たり、これらのアイテムや英雄、一部の強めな兵士達は、黒霧の管理の下修行と試練場や回廊の探索に励んで貰う。
次は、指定の対象に称号という形で特殊なスキルを与える事が出来る装備、智慧の冠。
それから、クランマスター、またはサブマスター、或いは王の指輪、女王の指輪を持つクランメンバーに王族の称号スキルを与える、王の宝玉の確認だ。
◇
この称号スキルは、正式名称ジョブスキルと言う物らしい。
僕も似たようなスキルで侍女や役者などのスキルを持っているが、これらのスキルは錬金術や従魔術と同じで複数のスキルが纏められた複合スキルだ。
ジョブスキルと通常のスキルの違いは、ジョブスキルが付け替え可能の加護であると言う事。
つまり、ジョブスキルは原理上、加護での再現が可能なのである。
そんなジョブスキルだが、最初に選べるのは『剣士』『槍士』『弓士』『騎士』『侍従』の5種類。
選べる数は、初期が10人で今は……689人分。
計算方式が完全に私兵一覧と同じだった。
勇士の推薦状と言うアイテムは、現在の時点で取得可能なジョブスキルを解放する為のアイテムらしい。
50枚あるので、早速推薦状を使用してみた。
追加されたのは『戦士』『魔術士』『治癒士』『斥候』『商人』『職人』『農民』『村長』の8つ。
どうやら、初期ジョブを幾らかレベル上げすると上位ジョブの解放が可能になるらしいので、先ずは適当に全ジョブスキルのレベリングを行なってみよう。
なに、レベル100くらいまでなら大した負担でも無いのだ。直ぐに上がってくれるだろう。
王の宝玉のジョブスキル『王』も、一応僕にセットしておくとして……次は騎士団系のアイテムやらスキルやらの確認だ。




