第24話 傭兵斡旋します
第七位階中位
金の召集令状を使って、種族ガチャを引いた。
出たのは、新たな細分類の海獣人、魔獣人、魔大人、魔蟲人。それから、屍人の3種にそれぞれ5個ずつの細分類が追加されて打ち止めとなった。
金が1枚余ったが、また新たに追加されるかもしれないので残しておく。
銀の方は、30枚全てを使って、兵科を6個追加した。
出たのは、魔砲使い、罠師、吟遊詩人、鍛治師、運び屋、侍従。
銅は、特殊スキルの引き継ぎを紳士録でも確実に行える様に、160枚を使って限界レベルを引き上げた。
これで、名簿は350。登録簿は380。紳士録は400までレベルを上げられる様になった。
後の40枚で、召喚限界数を80名分上げ、現在の名簿の限界数は7813名。後920名の召喚が可能だ。
登録簿は781名、紳士録は78名である。
早速色々召喚してみよう。
◇
名簿から紳士録に掛けて何度も召喚を繰り返し、システムの確認を終えた。
先ずは、召喚した新種族。
フェアリー、獣人、人が混ざり、多分治療師の兵科も種族に影響して生まれた、下級天使。
ピクシー、鬼人、人が混ざり、おそらく魔法使いの兵科も種族に影響して生まれた、下級悪魔。
何気に天使の配下は初めてである。
それから、アリの蟲人の男女と人間の♀が合わさり、兵科が従魔使いになって出来た、ミュルミーカ。
同じくハチの蟲人の男女と人間の♀が合わさり、兵科が従魔使いになって出来た、メラピス。
おそらく、アラクネも蜘蛛の蟲人の男女と人間の♀だったのだろう。ダブったスキルは重なって強化されていた。
後は、獣人と人間で生まれたハルピュイアイに歌人マーメイドが混ざり、兵科の吟遊詩人を経て生まれたと思わしき、セイレーン。
コロポックルとリザードマンとホブゴブリンが混ざったらしい、カッパ。
海獣人の大分類とマーメイドが混じったかもしれない、セルキー。
そして、希少な1%未満の大人、グレンデルと、竜人、ディノロイドが出た。
次に新たに追加された種族だが、これは名簿での選択は不可であった。
2体が合成されている種族は登録簿から、3体が合成されている種族は紳士録から、と選択に制限がかけられている。
また、合成されている種族を選んだ際は、合成されている人数分の種族選択枠を使うので、ドラーゲンとスケルトンを選んでドラーゲン・リッチを作るのは困難である。
紳士録は未だ細分種族の選択が出来ないので、今の所確定しているのは、2種合成種族までのみなのだ。
続いて、名簿以上の個体と名簿の個体の相違点だが……レベル限界等の他に、一段階上がる毎に種族スキルと兵科スキルが1つ増える。
名簿で意図的に召喚する場合、所持スキル数は2つ、完全一致で3つになるが、登録簿なら4〜5個。紳士録なら6〜7個になる様だ。
そして、上位種族になった際は、下位種族の固有スキルを半数しか得られない。
2種合成種族なら、最終的なスキル数は最大13個だ。
スキルをコンプリートする為には、紳士録以上での転生が重要である。
次いで、召喚による意図的なランダム召喚について。
名簿の場合は、種族を選択するとそれ以上の合成は行われない。
しかし、登録簿以上になると、1つ目の種族を選んでから2つ目以上を選ばずにランダム召喚にすれば、連鎖合成による超進化が起きやすくなる。……まぁ、運次第だが。
勿論、登録簿は細分種族から性別までちゃんと選べるので、2種合成種族を召喚するのは容易い。
次、解放と死亡、処分について。
処分は、召喚に掛かった魔力をドブに捨て、要らない子を無かった事に。と言うゴミ機能だ。
全部合成出来るから要らない子なんて無いのにね。
死亡は、そのまま死亡。休憩場に死体を入れておくと蘇生され、死体を放置して無くなるとそのままロストする。
解放は、実質処分と言える。名簿から名前を削除し、兵士を野に放つのだ。
私兵一覧スキルの庇護下から追い出された子は、3日後に消滅する。解放されて死亡した場合は、即貧弱な魂が壊れて蘇生は不可能になるらしい。
……敵を上手く倒し続けられれば、インスタントな魔物からインスタントが消える様に、独立した存在に至る事は可能だろう。
貧弱とは言え其処には間違いなく魂があるのだから。
また、解放された私兵は直ぐに庇護下へ戻す事が出来る。
次は、彼等の精神の有り様について。
そもそも、彼等は最初、適当なそれっぽい名前を付けられて召喚される。
流石に、あああああとか高麗人参とかそう言う感じの適当過ぎる名前は無い。
彼等には多少の心がある。
普通に仲間内で会話するし、怒りもすれば喜びもする。
其処は、インスタントライフの魔法と大きく違う点だ。
ただし、やはり一般的な生物よりは少し感情が弱い。怒りもするし喜びもするが、その在り方は何処か定型で、謂わば少し性能が良いAIと言う感じだろうか?
これは、名簿、登録簿、紳士録と上がっていく毎に人らしさも上がって行く。紳士録まで来ると、人波に混じってもそんなに違和感は無い。
おそらく、武勇録ならば完全に生物と同じ魂へ進化するのだろう。
最後に、彼等の使い道について。
これは、我がクランで傭兵をやるのが良いだろう。
僕の配下として育てるのも有りだが、それなら最初から普通の生物である500万余の人材を育成した方が効率的だ。
それに……彼等なら万が一完全に死んでもそんなに高い損害とはならない。
そして、新たにマレビトが9万人来た際は、彼等に適当な傭兵を貸し出す事で、狩りの補助を行う事が出来る。
受け入れ人数増加の為にも、町の全てに傭兵斡旋所を作る事にしよう。管理は黒霧に任せる。
事業内容の設定と新たなクエスト製造を行おう。
次はお待ちかね、英雄の武勇録の召喚と確認である。




