第21話 NPC
第七位階中位
僕の精神力の都合上、武具の生産はここまでにしておく。
次は、ゲームから持ち帰ったアイテム、『兵士の名簿』『騎士の登録簿』『近衛騎士の紳士録』『英雄の武勇録』。
それから、金の召集令状×30。銀の召集令状×40。銅の召集令状×50。英雄の証×50。英雄の器×40。
ゲームから持ち帰ったこれらのアイテムは、端的に言って、水増し戦力召喚アイテムである。
各種名簿は《使用しますか?》の問いにイエスと答えたらクランマスタースキルに統合された。
どうやら、クランマスタースキルを持っている事で真価を発揮するアイテムだったらしい。
新たに追加された項目と、それに付けられたチュートリアルを確認した。
先ずは名簿。
登録可能人数、もとい召喚可能人数は、初期状態が100人。
クランマスターのスキルとリンクした事で、領土ボーナスと国民ボーナスが追加された。現在は6893人召喚可能だ。
多い様に見えてその実そんなでも無い。
ゴブリン1万匹の方が強い。
初期レベルは、兵士と言うくらいだからほんの少し強く、レベル5から。
此方にはクランマスターLV5のレベルボーナスが加算され、レベル10からのスタートとなった。
上限レベルと言う忌々しい数値は、初期が50、今は60だ。
登録簿は、初期召喚可能人数が10人。今は689人で、ボーナスの追加数値から見ても、ちょうど名簿の10分の1になる様に設定されているらしい。
初期レベルは30、今は35で、上限レベルは80から90に上がった。
紳士録は、初期人数驚異の1名。今は68名。名簿に7人分追加されたら69に上がるだろう。
初期レベルは50から55になり、上限レベルは100から110になった。
武勇録は他と異なり、特に制限は無い。
続いて、各種召集令状。
これは、全ての項目に共通して強化する事が可能な、システム拡張用アイテムだった。
金の召集令状は、1枚で種族と兵科を追加する。
種族を追加。
つまり、人間以外のユニットを生産する事が可能となる訳である。
僕の中で名簿系アイテムの株が上がった。
銀の召集令状は、5枚で兵科を、1枚で召喚可能人数を10人増加させる。
銅は、5枚で人数、1枚で上限レベルだ。
銅の株が急上昇している。
追加される種族と兵科はランダムで、追加可能な種類は提示されていない。
取り敢えずは、金で種族、銀で兵科、銅でレベル上限を上げて行く事にしよう。
「さて……何が出るかな?」
「ゆぃ〜?」
いつのまにか増殖したパフィ子の群れに囲まれていたが、撫で出したら止まらないのでニコリと微笑むだけに留まり、種族ガチャを引く。
金の招集令状11枚を使用した所で、一度打ち止めになった。
追加された種族は、『獣人』『竜人』『鬼人』『精霊人』『大人』『小人』『屍人』『傀儡人』『蟲人』『魚人』『亜人』。人間と合わせて12種となった。
この内、亜人はきっとその他に該当する項目なのだろう。
新たに追加された項目は、細分種族。
残りの金の召集令状19枚を使い、細分種族ガチャを引いた。
追加されたのは、獣人のI、II、III。竜人のI、II。精霊人のエルフ、ドワーフ、マーフォーク。小人のフェアリー、コロポックル。屍人のスケルトン、ゾンビ、ゴースト。傀儡人のドール、ゴーレム。蟲人のI、II。魚人のI、II。
相変わらず詳細は分からないので、後で適当に100人ずつ生成してみる。
続いて銀の兵科。
初期から選べるのは槍、弓、騎馬の3種だが、追加されたのは剣、斧、魔法、治療、戦車、従魔、死霊、暗殺の8つ。
兵科も詳細不明なので、早速適当に召喚してみよう。
一体生成のコストはそんなに高くなく、精々レベル30くらいの魔物の魔石1個くらい。
クリエイトライフの魔法の5分の1程度だ。フェイクライフと同じくらいである。
全て、黒霧クラスタを固めている巨大魔結晶で賄った。
結果は……中々面白い。が、特に凄い感じの物は無かった。
先ずは獣人。Iは、犬、猫、兎、鼠の獣人と獣亜人、人妖が出た。
それぞれの確率は、獣毎におおよそ25%ずつ、獣亜人は5割、獣人は4割、人妖は1割で、男女比はちょうど半々。
100人しか召喚してないのに偏りの無いかなり正確な数値だが……多分必ずそうなる様になっているのだろう。
同じくIIは狼、狐、山羊、蜥蜴。IIIは獅子、熊、象、牛。だった。
続いて竜人、Iはリザードマンが40%、基本4属性のドラゴニュートが15%ずつ。IIはドラゴノイドが60%、闇と光のドラゴニュートが20%ずつ。
鬼人は、ホブゴブリンが30%、鬼人が40%、鬼が30%。
精霊人のエルフは、普通のエルフ、黒いダークエルフ、青白いマリンエルフの3種が平等に。
ドワーフは、普通のドワーフ、鍛治ドワーフ、酒ドワーフの3種。
マーフォークは、普通のマーフォーク、歌人マーフォーク、仙人マーフォークの3種。
大人は、ビックマンと言うヒューマンの大型種と、オキュクスと言う目の数が1〜4個の巨人が出た。ビックマンは7割、オキュクスが3割だ。
フェアリーは、普通のフェアリーが3割、ピクシーが2割、花妖精と基本4属性妖精が1割ずつ。
コロポックルは、細工師コロポックル、魔法コロポックルの2種。
屍人は、どれも特殊な分類は無く、スケルトン、ゾンビ、ゴーストがそれぞれ100%で出た。
傀儡人は、ドールの方が木製ドール8割、サイボーグ2割。ゴーレムは木製ゴーレム5割、生木ゴーレム5割。
蟲人のIは、アリ、ハチ、蜘蛛の蟲亜人と蟲人、人妖が等分。
IIは、蝶と蟷螂とカブトムシだった。
魚人は、タコ、カニ、サメ、マグロのセットと、ウニ、ウツボ、シャコガイ、ゴールドフィッシュのセットだ。此方も魚亜人、魚人、人妖がある。
最後の亜人は……召喚対象がありませんと出た。
取り敢えず、ゴキ人が出なくて良かったとかドールとゴーレムはいらないなぁとか酒ドワーフってなんだとか色々あるが、全部詳しく見て行こう。




