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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第212話 ユキ 状態:心労

第?位階

 



 アイテムの確認をしつつも、ストップ機能を駆使した魔覚(アルカナセンス)の連用で配下の調整や装備の製造、換装等を行い、悪魔と天使と機械神に情報の送信をする。


 忙しく準備を進めていると、それ(・・)は唐突に出現した。



 降り頻る雨。


 邪神が振り撒いた邪気によって、薄暗く染まった曇り空。



 闇色の空を切り裂く様に、それら(・・・)は姿を現した。



雲海竜・ニベル・アナン LV596


紅玉竜・ガルナ・カーデイ・デルニュリア LV588


大地竜・ヴィーナ・エングラハ・ベルツェリア LV613



 空を覆い尽くす程の竜の群れ。


 その全てが成竜で、総数はさて……何千体居るだろうか?



 それらの群れの中心に、他とは一線を画す超常の者が1人。



ベルツェリーア LV?



 巨大な亀の魔物だ。



 竜の様な四肢と頭、蛇の様な尾を持ち、山と見紛う巨体には仄かに金光を纏う。


 周囲に浮かぶ12個の黄色い珠は、それ1つ1つが宝珠(オーブ)の様な力を持っている。



 それは間違いなく神霊の域に立つ存在だった。



「ベルツェリーアが到着しました」



 イヴの報告を聞き流しつつ、此方へ悠々と降りてくるベルツェリーアを見上げる。


 程無くして、神獣は大地に降り立った。



 力を帯びた女性の声が響く。



『ふむ……其方が我が神の嫁御殿であるか』



 観察する様に僕を見つめたベルツェリーアは、唐突にそんな事を宣った。



「……ま、まだ予定だけどね?」



 そんな落ち着き払った僕の返しに、彼女はふふっと笑った。



『ふふっ……まだまだ青いのぅ。神応は不慣れか。この程度で照れていてはあの御方に溶かされてしまうぞ?』

「何それ、怖い」

『ふっ、分かっておろうが比喩と言う物よ。我等が神は人を垂らす術において比類ない。房事の砌は粗相をせぬ様心を強く持つ事じゃ』

「……し、知らない」



 馬鹿な事しか言わない神から顔を背ける。



『ケヒヒ。愛いのう、照れおって。虐め甲斐のある嫁御殿じゃ』

「……虐めは良くないよ。嫌われるよ。そんな事より邪神をどうにかする事を考えるべきだ」

『くく。何時迄もその様に逃げていては、いざその時になったら逃げる事すら叶うまいて……あの方は多少強引故な』



 ベルツェリーアはニヤニヤと笑っている。


 僕が逃げてるって? ……に、逃げてないから。ただちょっと話が性急過ぎてるだけで、僕は至って普通の事しか——と言うか本当に時間無いから僕で遊ばないで。



「ベルツェリーア——」

『分かっておる。我等は嫁御殿に従い戦うのみ。何なりと申せ、叶えよう』

「……うむ、なら良い」



 大した自信だが、それだけの力と知恵がある。


 若干対応に迷ってしまうのは、敢えてベルツェリーアがその様にしているからだろう。

 つまりは僕の心を揺らす為である。



 ベルツェリーアを加え情報の共有を再開する。



 唐突に、イヴが軽く手を振った。



 気付くと、僕が作ったデミアジムスのイヴもどきちゃんがイヴの手の中にいた。


 それは正に神技だった。



「……イヴ、何してるの?」

「はい、ユキ。この子はエヴァです」

「……ん?」



 ……んん? 何を言ってるのかな? 神々と言うのは意味ワカラナイヨ。



「当機とユキの隠し子です。情報の交感をしま、した」

「登録、完了しました。エヴァはイヴの娘で、ユキの隠し子です」

「……ん? なに、そ、ちが…………まぁ、良いや」



 なんか僕、疲れたよ。頑張り過ぎかなー?



「媒体のアップデートを開始——完了しました」

「媒体のアップデート、完了しました。エヴァはレッサーデミアジムスからリトルアジムスに進化しました」

「続いて神血機装(ゼネリコルス)の送信——完了しました」

「『娘用武装セット:エヴァ』を受信しました」



 何か色々やっているが放って置こう。強くなる分には構わないしね……。





 戦力の強化を続けていると、東から強い力が接近してくるのを感じた。


 遠い東の空を見上げると、其処にいたのはルヘーテの軍勢。



ルヘーテ LV?


レグルス LV544


デネボラ LV508


アルギエバ LV497



 総数はベルツェリーア一行と同じで、多数の種族が数千の軍勢となって東の空を覆っていた。


 程無くして、金の獅子に跨っているルヘーテが大地に降り立つ。



「待たせ——」

「——ルヘーテが到着しました」

「待たせ——」

「——エヴァはルヘーテが到着したと報告を受けました」

「……もういいか?」

「「はい、ルヘーテ」」



 何だろうね、イヴはああ見えて遊んでるのかな?


 ともあれ、改めてルヘーテは此方へ向き直り、レグルスから華麗に飛び降りた。



「待たせたな。魔王ルヘーテ、此処に見参っ!」



 パチパチとルヘーテの配下の中から拍手の音が聞こえた。魔王とな? と呟くディアリードの声が聞こえた。クヒ。道化のつもりかの? 愛いのぅとベルツェリーアの心の声が聞こえた。


 なんだか良く分からないが、邪神発生の緊張を和らげる為に道化を演じている。みたいな感じだろうか?



 取り敢えず、これで今集まれる戦力の全てが揃ったと言う事で良いのだろうか?



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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