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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第118話 次の戦場へ

第五位階下位

 



 ——世界の狭間。



 イヴから得た情報によると、そこは膨大且つ濃密な根源因子(ジェネシスコード)で満ちている、果てなき無色の世界であったと言う。


 それは無限の資源がある楽園であり、同時に無限の激流が全てのモノを中和し浄化する地獄だった。



 イヴは人類の最後を見送り、皮肉にも邪神が負の心を吸い取った為に純粋となった願いと希望をその魂に宿して、無色の激流に抗い続けた。



 それから幾星霜の時が経ち、イヴは奇跡的にこの世界の神に拾われた。


 救済の対価は、邪神の欠片を封印する大規模結界『六王結界』の要を担う事。

 それ以来、イヴ・ハルモニアのコアがある星核機装船(マシナリー・ノア)はベルツ大陸の南方海上に留まり続けている。



 ジェスチャーとフィーリングで格闘し続け、どうにかここまでの情報を引き出す事が出来た。



 残念ながらこの世界の神に関する情報は引き出せなかった。

 どうやら実際に会った訳では無いらしい。



 また、世界の狭間の情報から、転生者が持つチートスキルという謎の力についても少し理解が及んだ。


 転生者達は死後世界の狭間を通過し、その際に記憶の一部を濃密な根源因子(ジェネシスコード)、おそらく神力によって洗われた。

 それと同時に、その魂に膨大な量の神力が流れ込み、そのまま転生する事で、最も強い欲望が固有(ユニーク)技能(スキル)として定着したのだろう。


 要は、器に満ちた膨大な量のスキルポイントをごっそり使って欲望をそのままスキル化させたのである。


 ただし、欲望に抑制は付き物だ。


 おそらくだが、転生者達が持つ固有技能(ユニークスキル)は様々な抑制を受けている。

 上手いことお話しして心理的、道徳的な制限を取っ払えば、固有技能(ユニークスキル)を強化出来るかもしれない。


 例えばそう、白夜と紅花に進化を促した時の様に意思の統一を図れば行けるだろう。


 魂魄の深奥にはきっと膨大な量のスキルポイントが眠っている筈だし、何なら進化の道を誘導して好きな様にカスタマイズするのも良い。



 取り敢えず実験がてら手持ちの転生者を弄くり回してみよう。ゼナード君とか有村大智君とかそこら辺のを。


 この実験はイヴに習って『転生者覚醒計画プロジェクト・レヴナント』と名付けよう。




 入手した情報をざっと纏めると、



・『思考する神血(アジムス・イコル)』の設計図

神血(イコル)を利用した道具『神血機装(ゼネリコルス)』の設計図を少々

・『機械理論(マシナリーロジック)』の大まかな概要

・イヴの目的

・世界の狭間の情報



 これからするべき事は、



神血(イコル)の複製

神血機装(ゼネリコルス)の新造

・『転生者覚醒計画プロジェクト・レヴナント』の推進



 これらの他に、



・配下の育成

・未開拓領域の開拓

・資源の回収

・防衛施設の増強

・帝国の動向調査

・現在攻められている国々の救援と支配



 とまぁ、仕事が山積みである。



 遊技神の邪魔、と言うかこのゲームの仕様だろうか? ともかくそれがあってイヴ・ハルモニアの援助は得られないので、イヴとは一時お別れだ。



 私の持つ魔法技術を適当に纏めた本をプレゼントし、質問や用事がある場合はエルデホート港公国を纏める黒霧の端末に会いに行くよう伝えて、星核機装船(マシナリー・ノア)から転送して貰った。





 公国戦線の翌日昼。



 リベリオンにはとある小国の救援に向かって貰う事にした。


 クランゼル王国とエルデホート港公国は、人類領域の最西端にある国で、それらはナイオニス大清流によって帝国の猛威から守られていた。


 そんな両国の直ぐ隣、ナイオニス大清流の上流に領土の南端が接している小国がある。


 その国の名は、『モンデシウル共和国』。


 直訳すると、山狼の共和国だ。



 国土とされる場所の殆どは魔割山脈に属する高原であり、そこに住む人は全て獣人や獣亜人。

 種族ごとの部族があり、差別が割と激しい国でもある。


 そんな国が何故狼の名を冠する国名になったのかと言うと、その国の守護獣が狼だからである。


 その土地には昔からとある魔狼の女王が住み着いており、そこへ狼獣人がやって来て、獣人達が住むようになったのがこの国の起源だ。

 魔狼の女王は二つ名を『峰大神(モンデシウル)』と言い、それがそのまま国名となった。



 モンデシウルの子である狼達は、例え兎や鼠の獣人であれ象や獅子の獣人であれ、分け隔てなく隣人として愛する。



 そんなモンデシウル共和国が帝国に侵略されて来なかった理由は、単純に小国なれど強国だからだ。



 力を尊び、人並み外れた力を持つ獣人達。


 大狼モンデシウルとその子供達。


 標高の高さと言う自然の要害。



 それらが合わさる事で、守りに徹すれば帝国の進行すら跳ね除ける強国となっていた。


 更に、クランゼル王国。エルデホート港公国。モンデシウル共和国の三国は、帝国など(・・)の脅威に対抗する為の同盟を組んでいる。


 だからこそ、帝国は三国を同時に襲撃したのだろう。



 幸いモンデシウル共和国はお国柄狼獣人に優しいので、リエがいれば第一印象は良い筈だ。



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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