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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第76話 ——建国王

第四位階中位

 



 真昼間の王都の其処彼処で悪魔が暴れている。


 襲撃が始まってから間もないとは言え、空を走りながら見下ろすその惨状は、目を背けたくなる程の物だった。



 クラットでは戦える人間を集中的に狙っていたが、王都では無差別に襲撃をしている様だ。


 王都クランゼルには迷宮がなく、従って冒険者や迷宮討伐軍、迷宮警備隊などの兵力が無い。

 魔物の反乱や冒険者の殴り合いなんかが殆ど無いから、住民達の危険に対する判断力も低い事が予想される。


 結果、かつて無い程の緊急事態を前に、逃げだす住民があちこちで渋滞を起こし、兵士や冒険者が駆け付けられていない。


 そんな中で、他とは一線を画す強者が4人、悪魔を撃滅して回っているのが見えた。



 1人は知り合いだ。


 天賢武真流『天武六仙』の剣術師範、『剣道仙』ナーヤ・ミセリコルデ。


 彼女は自称人族ヒューマンの上位種たる上位人族ハイヒューマンの更に上位の一種、霊人だとかで、見た目は20歳程だが数百年生きる本当の伝説的存在だ。

 ルステリア帝国に対する抑止力と言われるだけあり、物凄く強い。


 『天武六仙』の中では自称2位の実力者であり、事実彼女ともう1人だけが霊人なのだとか。

 ナーヤ師匠が一番強いと言っていた『体道仙』アニス・アンスタンは魔の領域に入ったっきり行方不明らしい、


 『剣道仙』ナーヤ・ミセリコルデ。『体道仙』アニス・アンスタン。『盾道仙』グルガス・タンドレス以外の三仙、『槍道仙』マハーカ・クラージュ。『鎚道仙』ビアジーヌ・アンビシオン。『弓道仙』カーナシア・フィエルテが残念ながら俺達の敵になっている。



 人類最上位クラスのナーヤ師匠は、遠目から見ても惚れ惚れする剣技で次々と悪魔や悪魔獣の群れを殲滅していた。


 あの、斬る瞬間だけ剣に100%の闘気を纏わせる技術は、今のところリベリオン最強の剣士であるタダトでも上手く出来ていない。

 通常闘気法は魔力を練って闘気に変換する必要がある為、どうしても瞬間的に出力を上げる事が出来ないのだ。


 タダトでも70%、悔しいがティアーネは60%程で、俺は50だ。


 これが出来る様になれば、魔力の節約になる上奇襲にも瞬時に対応出来る様になる。



 ナーヤ師匠以外の3人が、スズノミヤマシロの配下だろう。


 金属製の全身鎧を着込み、性別すら分からないが、その剣技は豪快で強力だ。

 振り回される重量武器には闘気が込められ、一撃一殺の勢いで次々と悪魔達を屠っていた。



 人的被害は多いが、このまま行けば最終的には悪魔を駆逐する事が出来るだろう。


 故に一番の問題は、邪神とやらの封印を解かれる事。


 最悪の事態になる前に大悪魔アークデーモンを止めなければならない。



 スズノミヤマシロの話によると、封印の要がある場所には王城端の古びた聖堂から行く事が出来るらしい。


 聖堂前の騎士達が集まっている直ぐ横に降りて行く。



「な、何者だ!」



 そう誰何してくる騎士に指輪を見せながら、地面に着地した。



「リベリオンだ。大悪魔アークデーモンを討伐しに来た!」

「お、おぉ、貴方達が……」

「これでクランゼルは救われる……!」



 リベリオンの名はクランゼル王国では大いに知れ渡っている。

 暗く張り詰めた騎士達の表情が幾分柔らかくなった。


 クランゼル王国は歴史が浅く戦争の経験も無い国な為か、王城に勤めている騎士達ですら混乱して動けていない様だ。


 ついて来ようとする騎士達には、街を襲っている悪魔を討伐する様に指示を出し、俺達は聖堂へと入って行く。



 破壊された台座とその下に続く暗い階段。



 暗闇に臆して止まりそうになる足を叱咤し、歩みを進める。



「行くぞ!」



 仲間へ掛けたその声で自らを奮い立て、闇の中へと一歩、踏み出した。



◇◆◇




「……妙だとは思ったんですがねぇ」



 そう言いつつも、切断された腕を拾う。

 断面に聖属性の魔力がこびり付いているせいで、くっ付ける事が出来ない。



「ちっ、外したか」

「声をかけるからよ」

「いや、でもそうしないと其処のお嬢さんが指を切ってただろ?」

「それはそうだけど……」



 目前で会話するのは、先程まで門の横に立っていた男女のミスリル像。

 よく調べてみると、彼等が持つミスリルの武器はミスリルメッキが張られているだけで、その中身はミスリルよりも強力な武器だった。



 流石の私でも相性の悪い純ミスリルのゴーレム2体を相手にするには荷が重い。


 その上——



「それじゃあ″クラット″さっさと仕留めるわよ」

「あたぼーよ。″ウィゼル″こそ、そのお嬢さんをしっかり守れよ?」

「それこそ当たり前だわ」



 ——建国王と王妃の魂を持つゴーレムなど冗談ではない。



「……全く、これだから野望に付き合うのは面倒なのですよ……!」



 嘆きつつも、懐に隠した切り札を起動した。



 

 



レレニナ(奈倉 舞華) 12(+26) 女


LV39



・チートスキル


魔女っ娘ラヴィピュア・ウィッチ

心器召喚・特殊(小)

魔力限界増加(小)(小)

直感(小)

精神耐性(小)

魔法耐性(小)



・スキル

体術(小)

回避(微)

跳躍(微)

疾駆(微)

耐久走(微)

拡声(小)

役者(小)

演技(小)

疲労耐性(小)



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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