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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第75話 救済者は——

第四位階中位

 



 リベリオン40人の精鋭を10人ずつの小隊に分けた。


 人当たりが良く人気があるユウゴを筆頭に、癒し手を多く配備した救助部隊。


 テルオミやキミトなどの遠距離攻撃が得意な者や、本体が動かずに活動出来る召喚術系の能力持ちを配備した、悪魔獣デモンビースト悪魔憑きデモニックを狩る殲滅部隊。


 囮として敵を引きつける事が出来るノリヒコや目立つマイカを筆頭に、殲滅部隊や赤と黒のゴーレムと協力して上級悪魔グレーターデーモンなどを狩る戦闘部隊。


 そして、スズノミヤマシロから貰った必殺級の魔法符スクロールを持った、俺、ティアーネ、エリザ、タダト、コウジ、リエ、アル、アケミ、アコ、ミーシャ、を配備した討伐部隊。



 事前情報として、クランゼル王都にスズノミヤマシロの配下が3人いると聞いているが、その居場所が分からない。

 ミラ嬢救出について来たミーシャの能力も、王都に来るのは初めてとの事で、大して活躍は期待出来ない。


 まぁクランゼルにいる3人とやらはかなり強いだろうし、その3人とゴーレム3体に加えて支給されたアーティファクトがあれば、最低でもリベリオンメンバーが傷付き倒れる事は無いだろう。



 各自魔法の盾を利用して、高い外壁の上に降り立った。


 王都の広さはクラットの3倍程あり、その至る所で黒煙が上がっている。

 悪魔獣デモンビースト悪魔デーモン達が追加した様で、被害の規模はクラットよりも広大になっている。


 昼の太陽が見下ろす街の彼方此方で、悲鳴と怒号が鳴り響く。


 高みからそれを見ていると、まるでパニック物の映画を見ている様な妙な高揚を感じるが、努めて平静を装い、指揮を執る。



「皆、手筈通り行くぞっ!」

『応!』



 全員の頼もしい声を背に、空へと一歩、踏み出した。



◇◆◇



 薄暗い地下道を進む。



 奈落の底へと至る様なこの階段は、我々悪魔にとっては実に素晴らしい、居心地の良い空間ですねぇ。



「この暗闇、素晴らしいとは思いませんか」



 傍にいる人間の女に語り掛ける。


 女は怯えた顔をしつつも、私の問いに答える。



「私、暗いのは少し苦手ですわ」

「それは残念ですねぇ」



 果たして胆力があるのか何も理解していないのか。

 中身を覗き込めば分かるんですがねぇ。


 変に弄って壊してしまったら折角捕まえたのが無駄になってしまいますからねぇ。

 全く、厄介な結界です。


 甚振り甲斐のない同行者に辟易としながらも、階段を下って行く。



「ねぇ、悪魔さん。どうして貴方達は邪神を復活させるのです?」



 先程からずっと、女は私に質問を繰り返している。

 飛び方はどうのだの魔法の使い方がどうのなど、面倒極まり無い。



「我らが王であるディアリード様が求めるのです。そこに意味など求める必要はありません」

「成る程、貴方は悪魔の騎士様なのですね」



 正解とも不正解とも言えない答えですね。



「いえ、強いて言うならば傭兵の様な物ですかねぇ。中には熱狂的な者もいますが」

「そうなのですか」



 私はあまりディアリード様には興味が無いのですが、格上に目を付けられるのは面倒ですからねぇ。



 そうこう無駄話をしている内に、目的の場所へと到着した。



「こ、ここは……?」



 見えて来たのは円形の大広間。


 中央に祭壇があり、正面には巨大な真銀ミスリル合金の扉、その両隣に武装した男と女の真銀ミスリル像が建っている。



 良く観察してみると、床には魔力を収束する魔法陣が描かれ、天井には扉へ魔力を送る魔法機構が施されている様だった。


 祭壇に王家の血筋を引く者が立ち、その血を捧げる事で、扉を開く事が出来る。……らしいですね。



「さて、貴方にはあの祭壇で先程説明した通りの儀式を行って貰います」



 面倒な人間の女にナイフを手渡した。


 すると女は怯えつつもニヤリと笑い。



「私がこのナイフで喉を断てば、貴方は困るのではなくて?」



 人間の女は震える手で自分の喉元へナイフを突き付けた。


 ……本当に面倒ですねぇ。



「困りますねぇ」

「でしたら——」

「——貴方が死んだら代わりを捕まえに行かなくてはならないじゃないですか」



 まぁ、ウィゼルの方にも別の部隊が向かっていますし、今頃は捕まえやすい王家の血を引く人間を捕獲して此方へ向かっている所でしょう。


 其方も駄目だった場合はこの王都にいる王族を使えば良い。

 あくまでも公爵家の人間を攫ったのは街を滅ぼすついでなのだから。



「面倒なので無駄な足掻きは辞めて従ってくださいねぇ」

「……分かりました」

「えぇ、それで良いのです。事が終われば貴方は必ず生かして返しますからねぇ」



 人間の女はようやく覚悟を決めたのか、ゆっくりと祭壇へと歩いて行く。



 ……まぁ、生かして返すと言っても帰る場所がもう無いのですけどねぇ。くふふ。



 女は祭壇の前に立つと、ナイフを手に這わせた。



「ごめんなさい。お父様、お母様……!」




 その刃を指先に——




「——そこまでだぜ!」




 

 



マーチェルト(鬼ヶ原 明美) 16(+17) 女


LV37



・チートスキル


見定める魔眼ゲイザーアイ

視覚強化(極)

照準(小)

望遠(小)

直感(小)

弱点看破(大)

鑑定(微)

瞳神の因子(微)



・スキル

交渉(微)

計算(小)

目利き(小)

睡眠耐性(微)



 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
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