第23話 進化する人形達
第四位階中位
ゴブリンを殲滅した事で僕のレベルはぐんと上昇し、55になった。
経験値が分配されたドールやゴーレム達も、レベル40代まで上昇し、激闘を終えた朝、多くの個体が進化した。
人形・黒騎士 LV44
人形・突撃騎士 LV46
人形・呪剣士 LV45
人形・魔剣士 LV44
人形・炎騎士 LV45
人形騎士 LV41
人形戦士 LV40
殺戮人形 LV40
特別な装備を身に付けた5体のドールは、戦闘経験と経験値を得て、それぞれの武具に見合った進化を遂げた。
また、その進化は何故か武具にまで及んだ。
『豪炎の棍』は木材がファイヤートレント材と同格になり、ほぼメンテナンス不要に。
豪炎の棍 品質A レア度4 耐久力B
備考:燃え盛る炎を生み出す魔棍。
『黒蝙蝠の牙盾』は名付けるなら『闇蝙蝠の黒牙盾』に進化し、ダークアローの魔法が盾の魂魄に定着した。
闇蝙蝠の黒牙盾 品質A レア度4 耐久力B
備考:闇蝙蝠の素材を用いて作られた魔盾。
『小悪鬼将の大剣』は、今回の戦利品である小悪鬼将シリーズとも言えるドロップアイテムを可能な限り纏め上げ、持ち主が進化した事でより強力な武器に進化した。
奪命剣 品質A レア度4 耐久力B
備考:斬りつけた相手から生命力を奪い取る魔剣。
同じく『小悪鬼の剣』も、入手した無数の小悪鬼シリーズを可能な限り纏め、進化した。
蛮族の剣 品質A レア度4 耐久力B
備考:所持者に様々な力を与える魔剣。
小悪鬼シリーズの武器は、小悪鬼将シリーズと違って身体性能を少し強化する様な力が込められていた。
その為、腕力や敏捷、防護を程々に上げる魔剣になり、遊撃の剣士には丁度いい装備だろう。
唯一『魔槍・ディヴァロア』は、特に変化は無い。
おそらく元々の格が高いからだろう。
ドールが後2段階程進化したら武器も進化するかもしれない。
各ドールの防具は、僕が装着させた木の鎧を取り込んだらしく、防御力が大きく向上していた。
次に何時襲撃が来るかも分からないので、僕はこの機会に馬車馬の様に働き、味方の強化をする事に決めている。
新たに行ったのは、今回の戦いで得た戦利品を湯水の如く使った、継ぎ接ぎの強化である。
先ずドール達。
三種のドールの中でも一番強い個体其々に、ゴブリンキングからドロップした小悪鬼王シリーズの武具を与えた。
形状はスタンダードな槍、大剣、剣だったので、其々騎士には槍、戦士には大剣、殺戮人形には剣を装備させる。
続いて大量、合計にして300本程ドロップした小悪鬼シリーズの武器を、合成で混ぜ混ぜして強化し、ドール達に装備させた。
未進化のドール達には、迷宮の木材を使用して防御力の向上を図り、ドール達の強化はこれで終えた。
続いてゴーレムの強化。
前線で戦った30体のゴーレムに、大量にドロップしたゴブリンの革を合成、強化した物を繋ぎ合わせて作った大きな革と迷宮の木材を使った、今ひとつな性能の防具を装備させた。
見た目的にかなり着膨れしており、不恰好な上に重量もあるが、そこは怪力のゴーレム。スピードは相変わらず遅いままだが変わっていないとも言える。
ゴブリン素材は特に相性の良い属性こそ無いが、迷宮産の謎の広葉樹よりも魔力其の物との相性が良く、刻める魔法の質が僅かに高い。
しかし、ゴブリンの革は特に防御力がある訳でも無いので、それ単体だと鎧では無く服である。
ゴーレムに装備させた鎧は、ゴブリンの革を表と裏に貼り付けた簡単な構造であり、硬化や怪力の術式は裏に刻まれている。
表面にはダミーの魔法回路が彫ってあるので、頭の良い敵はダミーの回路へ必死に攻撃してくれるだろう。
ウォールゴーレムは、レベルが上がった事でコアの性能が向上し、防御力が結構上昇している。
軽く実験してみた所、ゴーレムは形状に対してコアの性能が変化する仕様だと分かった。
ウォールゴーレムをボグゴーレムに作り変えたら、他のボグゴーレムと比べて泥が硬くなり、柔軟性とスピードがかなり低下していたので間違い無い。
おそらく、求められる性能に特化する様成長して行くのがゴーレム系の仕様なのだ。
そんなウォールゴーレムには、壁の表面にゴブリンの骨を纏めて成形した槍を取り付けた。
この槍は、普段は土の中に埋まっている為、側から見ればただの壁だが、接近すると結構なスピードで槍が飛び出る様になっている。
また、壁の内部にはゴブリン素材の中でも特に質の高い頭蓋骨を砕き、六角形に成形した骨板を埋め込んでいる。
骨板には耐久力を僅かに上げる回路を刻んであるので、ディヴァロア級の突進能力持ちでも来ない限り破壊はほぼ不可能である。
更に言うと、深く、長い掘りがあるので、ディヴァロアでも破壊は出来ても突破は出来ない……と良いな。




