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【書籍化】錬金術師ユキの攻略 〜最強を自負する美少女(?)が、本当に最強になって異世界を支配する!〜  作者: 白兎 龍
第?章 Another Chronicle 第一節 叛逆の追憶記

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第22話 踏んだり蹴ったり

第四位階下位

 



赤鬼人・亜種 LV?



 光の中から現れたのは、紅い髪を持つ1人の鬼人。


 女性としての魅力に富んだ体型をしているその美女は、爛々と光る紅い瞳で僕を見つめ、ニヤリと笑った。



「あぁ、体が、軽いな……クフッ、クハハッ!」



 紅の鬼人は空に向かって一頻り高笑いをすると、再度僕に視線を向けた。



「クフッ、今なら分かるぞ。お前、強いな?」



 どうやら進化して何者かの支配から脱却したらしい。


 言葉が通じるのなら出来る事も多くなる。



「そうだね、見逃してあげても良いよ?」

「馬鹿を言うな。ようやく、お前と、戦えるんだぞ?」

「またの機会に——」

「——体が、疼くんだ……! 話、なんて、してられるかっ」



 自らの体を抱きしめ、皮膚に鋭い爪を突き立てている美女は、獰猛な笑みを浮かべ、そして——



「がぁぁぁああっっ!!」



 ——咆哮を上げた。



 次の瞬間、事は起きる。



「——ぁぁああぐっ!?」

「にゅおっ!?」



 感情が昂ぶるままに咆哮を上げ、大地を粉砕して駆け出した瞬間、超重力(・・・)が僕達を襲ったのだ。

 紅髪の美女は駆け出した勢いのまま地面にダイブし、僕は何が来ても回避出来る様に腰を落とし、魔力を纏わせていた為どうにか転倒を免れた。



 何の比喩でもない超重力は、周辺一帯を覆い尽くしているらしい。

 多くのゴブリンは悲鳴を上げ、足が砕けて大地に倒れ込み、今は呻き声を上げているし、ジェネラルやキングですら地に伏している。


 一体何が起きているのか? その答えは、聞き覚えのある声とない声が響く事で理解した。



「ヴァオォォーーッッ!!」

「クルルァァアアーーンンッッ!!」



 ディヴァロアの救援がやって来たのだ。



ティオロア LV?



 二又の角を持つディヴァロアに良く似た姿の鹿の魔物。


 おそらくグラビティディアーの特殊進化個体だろう。



 ディヴァロアはゴブリンを薙ぎ払い、踏み潰しながら進み、身動きの取れないゴブリン達を蹂躙している。


 ティオロアは簡易砦へ近づくと、片角の間に白い球体を生成し、地面に倒れ伏すドールやゴーレムにそれを当てて行く。

 白い球体が当たったドールやゴーレムは、平然と立ち上がり、倒れたままのゴブリン達へ攻撃を始めた。


 ざっと見たところ、片角で重力魔法を展開し、もう片方の角で反重力魔法を掛けている様だ。



 ティオロアは味方の補助を全て終えると、辺りをキョロキョロと見渡して、僕と視線が合った所で停止した。


 見つめ合う事5秒。


 ティオロアはゴブリンを蹂躙しながら此方へ駆け寄り、僕の前で停止。白い球を生成して僕に放った。



「ふぅ」



 途端に体が軽くなり、全身に纏わせていた魔力を解除する。

 魔力量的に結構ギリギリだったな。



「ありが——ん?」



 僕が感謝の意を言葉に変える途中、ティオロアは呻きながら手をついて起き上がろうとしていた紅髪の鬼人に歩み寄り——蹴った。



「げふぅ」



 正確には足でつついて転がしただけだが、それでも重力が何倍かに跳ね上がっているこの空間では、結構痛い事になる。

 それに、彼女は胸部装甲が過剰なので、仰向けになると——



「かひゅ……息、できなっ、くる………………」

「——見ていられない」



 ティオロアはたっぷり10秒程悩んでから、白い球を放った。



 これで救助者はもう終わりかと思ったが、実はそうでも無いらしく、ティオロアは更にゴブリンを蹂躙しながら東へ真っ直ぐ駆けて行った。


 泡を吹いて気絶している紅髪の美女も気になるが、それよりもティオロアの向かう先の方が重要度が高いので、其方へ向かう事にする。



「っと、そうだ」



 その前に、全裸で横たわる紅髪の美女に、着ていたローブをかけておいた。




 ティオロアを追い掛けた先にいたのは……霊鬼。



 所々炭化したローブと杖を持つ、白髪の美少女鬼は、超重力に完全に屈して既に気絶していた。



 それをティオロアは何を思ったか蹴って、もとい転がして、霊鬼はバキボキボキッと嫌な音を立てて仰向けになった。

 ざっと見ると、肩から骨が飛び出し、血がものすごい勢いで溢れ出て、骨盤、背骨、首の骨に致命的なダメージが——



「——白い球をあげてやってくれないかなっ?」

「クルァン」



 持ち込みの上級ポーションを最初に使うのが敵とは思わなかった。





 数十秒後。ティオロアの魔力切れで超重力は解除され、ゴブリン軍は再度動き出した。


 しかし、その時点でゴブリン軍の統率種は全て掃討していた上、足が壊れたゴブリン達は逃げる事すら出来ず、哀れなゴブリン達は全て僕等の経験値に変わった。



《【クエスト】『鬼哭の園』をクリアしました》



《【クエスト】『類稀なる圧壊獣』をクリアしました》



【クエスト】

『鬼哭の園』



参加条件

・ゴブリンの軍団と戦う



達成条件

・ゴブリンの軍団を殲滅、撃退する



失敗条件

・敗北する



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント2P



エクストラ評価報酬

駆逐

ボスの進化個体『赤鬼人・亜種』の捕獲

ボス『霊鬼』の捕獲

・スキルポイント4P

・道具『遊楽の神子結晶プレイヤーズジェネレイドチップ』×2




【クエスト】

『類稀なる圧壊獣』



参加条件

・ボス『ティオロア』と戦う



達成条件

・ボス『ティオロア』を討伐する



失敗条件

・敗北する



達成報酬


参加者報酬

・スキルポイント1P



エクストラ評価報酬

ボス『ティオロア』の捕獲

・スキルポイント1P

・道具『遊楽の神子結晶プレイヤーズジェネレイドチップ』×1




《レベルが上がりました》




 

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永遠未完『魔物解説』……ネタバレ含む。

よろしければ『黒き金糸雀は空を仰ぐ』此方も如何?
― 新着の感想 ―
そうか、超重力だと胸は弱点なのか
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